悠翠徒然

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三顧の礼じゃ無いけれど

2025-01-21 17:29:00 | Weblog
身なりをきちんと整えている八十歳ぐらいのおじいちゃんが、そこそこ重たい荷物を持って駅から坂道を歩いてきたのです
それも先週水曜日と今週火曜日の今日

先週水曜日打ち合わせ終わりで車に乗って発車する時にすれ違った記憶があったのです
メモを頼りに書道塾を訪ねてきた様な動きがバックミラー越しに見えたのですがそのまま移動したのです

『先週もお伺いしたのですが』
その言葉に水曜日の光景を思い出しました
三顧の礼じゃないけれど、おじいさんの体力だと三顧の礼を大きく越えているはずです
大切な用事があるに違いない
でももうすぐ塾生くるし、、、

風呂敷包みは重そうです
何が入っているのかな?
興味が湧いてしまいました
『私鋳物師をやっております』
『作品を見ていただきたいのですが』
さらに興味が、、、
ですが、お教場開ける時間が迫っていたので、玄関先の対応でよければと伝えました
本来なら上がっていただくべきところですが仕方ありません

風呂敷包みを開けると二つの木箱が入っていました
蓋を開けると鋳造の『印泥』入れでした
一つは鶴、一つは宝珠
『お高そうですね』
売りに来た事はなんとなくわかっていました

『鳩居堂におろしておりまして、そこでは38000円で販売しております』
中々お高い
『そこを30000円でいかがでしょうか』
数秒考えて
『わかりました。宝珠の方をいただきます』
おじいさんは喜びました

なぜ私が訪問営業のおじいさんから三万円もの印泥入れを即決で買ったのか
ですよね〰︎

なんだか日本昔ばなしみたいだけれど、
神様がやってきたように思えたのです
そのおじいさんが神様に見えたのです
本人はきっと分かっていないでしょう
本人が知らないうちに神様が乗り移って、私のところに二回もいらっしゃったとあれば、そのお願い事を聞かないわけにはいかないですよね

これがその宝珠



両尾開けると印泥



中々良い発色をしています

この宝珠の物質的価値は分かりません
安物かもしれませんし、意外に高価なものかもしれません
鳩居堂で売ってないかもしれないし、売っているかもしれませんが、そこに私は価値を求めません
おじいさんと私とのやりとりに価値を見出したのです

値段が30万円だったら?
そりゃ手元にないですから買いませんよ
そこがおじいさんの上手い値付けでありますな、、、、

やっぱり、かな?(⌒▽⌒)

ま、いーです
イーデス、ハンソン、、、

久々神様を感じたのでOK!!!

家宝にします〰︎







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