軽井沢バイシクルライフ

10年以上のブランクの後現役復帰した中年サイクリストの活動と昔話

ジロ・デ・イタリア ~見事!逃げ職人~

2019-05-15 22:57:51 | 日記
ツール・ド・フランスに次ぐ歴史と、ツールに勝るとも劣らない規模と難度を誇るステージレースである102回目のジロ・デ・イタリアが開催されています。
NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ファイザネチームからは、初山 翔選手と西村 大輝選手が出場しておりますが、すでに自転車サイト等で報じられている通り西村選手は、初日のタイムトライアルで突然の体調不良を訴え失速、何とタイムオーバーで失格です。
もし、極度の緊張からスタートが近づくにつれて体調が急変したとしたら、彼のような選手には、メンタル面の強化やケア、スポーツ心理学からのアプローチ等も必要になるのではと考えています。
かく言う私もあがり症のところがあります。自転車以外の競技で全国大会出場の経験もあり、西村選手ほどでないにしても緊張はいたします。しかし、振り返るともっと小さな県大会程度の大会でも結局緊張するのは同じなので、最近は、どんな大会も同じなんだと思えるようになりました。
ですが、西村選手を責めてはいけないと考えています。人間のメンタルの強さには個人差がありますので、上手にスポーツ心理学などからのアプローチでメンタル面のトレーニングを行えば、「心」も体と同じように強化できるのだと考えています。

(2018ツール・ド・フランスさいたまクリテリウムでのゲラント・トーマス選手:いつの日か日本にもグランツールで優勝できる選手が現れることを願っています)
初日に二人の日本人選手の一人が失格なってしまいましたが、残された初山 翔選手は第3ステージで何と144㎞を単独で逃げるという華々しい活躍をしました。
結果は集団に吸収されましたが、144㎞単独の逃げという活躍はイタリアでも話題になり、何とジロ・デ・イタリアを主催しているスポーツ紙「カゼッタ・デロ・スポルト」の一面を飾ったとのことです!
初山選手は2018年にもモニュメントと言われるクラシックレースの一つである、ミラノサンレモで単独ではありませんでしたが200㎞以上の逃げを成功させています。
「逃げ職人」と言ってよいでしょう。見事ですがもちろん途中で集団に吸収されるのは必定ではあります。
しかし、極端に言えば自転車ロードレース不毛の地である日本にも、このような卓越した走力と粘りがある選手がいることを世界に知らしめることができたのですから日本のロードレースの歴史に大きな一歩を残すことができたと評価してよいのではないでしょうか。
144㎞のロングエスケープ実に痛快です。
大あっぱれ!
コメント
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