
(かつて世界選手権が開催されたグリーンドーム前橋の333.3mトラック)
5月18日(土)先月に引き続きグリーンドーム前橋でのトラックミーティングに参加させていただきました。
オートバイ誘導での周回練習は、途中で脱落いたしました。厳しい!
その後はスタンディングスタートの練習ですが、トラックでスタンディングスタートをやること自体30数年ぶりではないでしょうか。
ギヤ比の設定も初心者向きぐらいの軽さなのですが、とても重く感じます。
こんな時にやはり年齢を感じてしまいます。
その後は、500mのタイム計測もしていただきました。
タイムは「まあ年だし、久しぶりだからこんなものかな」というところでした。
若い頃は1,000mタイムトライアルも専門種目の一つでしたが、後半になるととにかく苦しい。333.3mの走路ですと×3周=1,000mなので、説明すると分かりやすいです。一周目、トップスピードに乗って快調です。二周目も何とかペースを維持できます。そして鐘がなって後一周、苦しくなってきます。
一番苦しいのは残り半周ぐらい。筋肉に疲労物質が溜まって動かなくなります。
ゴールした時は、オールアウト状態で本当にキツイ!
しかし、500mですと疲労物質が溜まる前に終わるので楽です。

(世界選手権後は競輪の他色々なイベントに活用されているグリーンドームです)
講師の先生からは最近のギヤ比の傾向について説明がありました。公営競技の「競輪」はギヤ比の制限があるとのことですが、国際競技の「ケイリン」等の種目はギヤ比の制限がないため(ジュニアはあります)私が現役選手時代とは異なりかなり重いギヤが使われる傾向にあるようです。
「競輪」で使う自転車は、ガールズではカーボンフレーム、ディスクホイールがOKになっていますが、男子ではいまだにスチールフレームにスポークホイール、私が現役時代と変わらない仕様なので、懐かしさを感じます。
しかし、一般の自転車競技ではカーボンフレームにディスクホイールは当たり前になってきました。
このような機材の進化は理解していましたが、ギヤ比の変遷については重いギヤになっているのは知ってはいましたが実際に聞くと驚きでした。
浦島太郎ですね。
逆にロードでは、昔は重いギヤでトルクを掛けてギリギリと坂を登っていたのが、現在はまるでツーリング車のようなワイドなギヤ設定になりまして、楽になりました。これは私にとってはありがたいことです。
何しろ年ですから…

(穴あきサドルにしたら会陰部の圧迫が軽減され楽になりました)
メリダのトラック完成車はハンドル幅が広すぎて他の物に交換しましたが、次のカスタマイズはサドルです。
Specializedの中古品に付け替えましたが、穴あきタイプです。以前の記事で前立腺がん予防のためにロードのサドルを会陰部に負担を掛けないタイプ(ISM)に変更しましたが、トラックも同じ目的によるものでした。
完成車の従来型サドルを使うとやはり会陰部への圧迫感、しびれを感じましたので迷わず交換いたしました。穴あきになるとかなり会陰部の圧迫が軽減され楽ですね。
人体への有害な刺激、負担を軽減するパーツを開発することは、速く走るためのパーツを開発するのと同じぐらい大事だと感じております。

今回も周回練習でペースが上がると厳しかったですが、500mTTは気持ちよかった。
グリーンドームを走る機会を作っていただいたことを心から感謝申し上げます。
次回もよろしくお願いいたします。