軽井沢バイシクルライフ

10年以上のブランクの後現役復帰した中年サイクリストの活動と昔話

4回目の碓氷峠・フルーム落車事故に思う 

2019-06-16 15:42:02 | 日記

今年4回目の碓氷峠です。
昨日は1日雨、風もありましたので、所々枝が道に落ちていました。また、途中1本倒木もありました。
このような日の走行は要注意です。

途中の公衆トイレから何やら音が聞こえてきます…
初めて聞いたときはびっくりしましたが、ふもとの坂本宿で歌い継がれてきた追分節をエンドレスで流しているのでした。

(今日も坂本の村中でサルに会いました。絶対に餌をやらないでください。また目を合わさずに無視してください)

今もなお宿場町の面影を残す坂本地区です。

小林一茶の定宿の跡地、すぐ隣には若山牧水が泊まった宿の跡地もありました。
カーブ1からタイムアタック、今日も涼しい気候ですので、自己記録更新を期待しましたが、前回よりわずかに遅い記録になりました。
ちなみに前回は自己ベストタイと思っていましたが、昨年のメモを確認したら1分更新でした。向かい風が強い日で、峠の中腹ぐらいまでは、山が風を遮ってくれましたが登るにつれて風の影響もあって思いのほかペースが上がりませんでした。
今日も頑張ってアウターギアで登り切りました。タイムよりも練習に重きを置いているので、まあまあの走りだったかなと満足です。

クリストファー・フルーム骨折!
(さいたまクリテリウムでマイヨ―ジョーヌを身にまとったフルーム選手)
既に自転車関係サイトにも記事が掲載されておりましたが、ツール・ド・フランス5勝を狙っていたフルーム選手(GB)が前哨戦のクリテリウム・ドーフィネの個人TTの試走中に落車、壁にぶつかり大腿骨、肘、肋骨を骨折、ヘリで病院に搬送され入院、手術とのことです。
残念ながら今年のツール・ド・フランスでは彼の走りを見ることはできません。
下りでスピードが上がっている時に、鼻をかもうとして片手を話した時、風で前輪をあおられたのが原因、その時スピードは60㎞…
練習中の事故ほど馬鹿馬鹿しいことはないですよね…
しかも命があっただけでも良かったという大怪我です。
彼らにとっては時速60㎞での下りは、大したことない、という速さかもしれません。
しかも技術的には当然私たちよりずっと上なのは間違いないです。風で前輪をあおられた?いったいどのぐらいの風速なのか分かりませんが、フルームでもこんなバカなことで落車するのだ、ということを肝に銘じて、安全な走行を心掛けましょう。
しばらく前、ドイツでツール・ド・フランスがスタートしたことがあり、雨の中の個人TTで無茶な走りをして数人が落車、怪我でリタイアした選手もいましたが、フルーム選手は攻めすぎず、無難な走りをしていました。
はっきり言って第1ステージで落車した選手はいただけませんね。ここでステージ優勝をねらって怪我してリタイアしてどうなるの!
あの時のフルームは、流石だと感心しましたが今回の事故はいただけません。
また、フルーム選手は、意表を突く峠の下りでのアタックを成功させたこともありました。ツール・ド・フランス総合優勝をかけての奇襲でした。
凄まじい勢いで峠の下りを駆け抜けていったことでしょう。失敗して落車したら骨折どころでは済まなかったかもしれませんが、ここはツールの総合優勝に向けての逆転勝利がかかっていました。
リスクを負うことも仕方ないかもしれませんが、前哨戦のしかも試走中に落車とは…
また、下りアタックの際には最近よく見られるトップチューブの上に乗っかって、体幹を水平にして空気抵抗を減らすフォームですが、フルームもあの時あれをやっていましたね。
多分、一般サイクリストはやってみろと言われてもできないと思いますが、改めて私からも助言させていただきますが「絶対にやらないでください!」ということです。
あまりにも不安定であり危険です。
(今年のさいたまクリテリウムでもフルーム選手を見ることはできないでしょうか)
レースも練習も普通のサイクリングも事故なく完走することが大事なんだよなあと改めて感じております。
そして、人生もよい形で完走したいですね。自分は人生をやり切った、生き切ったんだと満足できることが大切です。人生は長いステージレースです。私たちはみんな人生というステージレースを走る選手なのではないでしょうか?
人生という長いステージレースの中には当然超級山岳が幾つも立ちふさがるような厳しい日もあるはずです。
(奇岩が連なる裏妙義)
今年のジロ・デ・イタリアではNIPPOチームの初山翔選手は最下位で完走しました。冷たい雨のためコースが短縮になった日もあったようで気温3度の中を走り切った初山選手は「生死の狭間です」とゴール後語ったとのことです。
しかし、彼は最後まで走り切りました、しかも、途中2度も見事な逃げで見せ場を作ってくれました。
華々しいゴール勝負でステージ優勝をした後、山岳ステージを前にして「僕の仕事はもう終わり」とリタイアしていったスプリンターたちよりも、私は最下位でゴールした初山選手を高く評価しています!




コメント
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