Sbagliando si impara. (間違うことで人は学ぶ。)

イタリア語の勉強に、nonna ひとりでフィレンツェへ。自分のための記録。

本を読む

2020年08月20日 | 読書

毎日続く熱さ、暑さに巣ごもり状態。

コロナと同じく「もう少し、もう少し」と自分に言い聞かせながらの生活。

でも、確実に季節は微妙に移っているのを感じてます。些細な事ですが、2日前の夜からクーラーが同じ温度設定なのによく効いているのです。

やがて、このように少しずつ「もう少し」が終わりに近づくのでしょう。

8月19日午前中、猛暑の中を久しぶりに歩いて図書館へ。6485歩 歩いている人に殆ど出会いません。

mio maritoに帰りはバスで帰るように忠告されましたが、聞くような私ではないと思ったのか、メールが届きました。

予約した本「百年の孤独」を受け取りに出掛けたことに掛けて、「『百年の孤独死』にならないようにね(^_-)」と。

   

多和田葉子の「百年の散歩」でガルシア・マルケス作「百年の孤独」を思い出し、早速予約していたのです。

ネット予約の図書館利用では、人と接触することはなく不安なコロナ禍には少し安心かと思ってます。

でも、家族は今更こんな時期にたくさんの人が触っている本を借りなくてもと心配を。

古い本は確かに、見ただけでも汚いのですが・・・。図書カードを作る時に返却された本を職員の方々が表紙だけですが消毒されているのを見てちょっと安心。

多和田葉子の「地球にちりばめられて」ことば遊びを入れながら文章が綴られていますが、必要な言葉の遊びだと思える面白い内容でした。。。と、感じたのは多和田ワールドに巻き込まれたのかも知れません

留学中に、母国の列島(日本のことだが、最後まで日本という言葉は出て来なかった)が消滅した[Hiruko]が、自分と同じ母語を話す人間を探す話。

言語を通して知り合ったそれぞれ母語の違う4人が、話し手になって語っていくストーリー。

列島が無くなった理由として「都会の方が地方よりいいというお国柄なので、自分の生まれた田舎を首都圏の一部にしようとした男が、間にまたがる山脈をブルドーザーで削ってしまって、地球の温暖化で水位が上がり、平たくなった列島全体が太平洋に沈んでしまったこともあり得る」とHirukoは語っている。留学中の突然の出来事なので、なんにも分かってないのです。

実際、現実に宅地造成のために山森を切り崩し、自然災害が起こっている現状や「温暖化で沈む国」もあり、将来このような列島沈没も起こりえる笑えない話だと感じました。

地球上の未来が、現在がギッシリと詰まった話しだったようにこの本を読みました。

きっと多和田葉子さんは、尊敬語や謙遜語、カタカナや平仮名そして漢字等のある豊かな表現の出来る日本の言語、ことば、言の葉が大好きなんだろうなとも感じているところです。

 つい、アプリGoogle翻訳の音声使って試して見た「文章中のフランス語の言葉(発音)」

 *1「盆汁」と*2「胡麻ダレ」  きっちり正確に読み取ってくれました(^_^)v

イタリア語を勉強中の私としては、大いに参考になると同時に気楽になれました(^_-)~*

「地球にちりばめられて」のその後の「星に仄めかされて」を読んでいるところです。

       

*1    Bonjour   (こんにちは) *2  Comment  allez ?  (お元気ですか?comment alle vous?)