1年前の春と同じように、桜の季節が巡って来ました。
美しい春の花々が咲き始めたというのに、コロナウイルスの収束が見えません。
始まりがあれば終わりも必ずあります。
カズオ・イシグロ著「日の名残り」
イギリス社会、とりわけ貴族社会の移り変わりを、主人公の執事の生活を
通して語られていきます。
主人公スティーブンスは、あるお屋敷で執事として長く働いています。
以前に見ていたイギリスのTVドラマ「ダウントン・アビー」の世界のようです。
前の雇い主であるダーリントン卿が亡くなった後、新しく屋敷の主人となったアメリカ人から
休暇を与えられ旅に出ます。
彼の旅の中で良き時代の思い出、かつての主人に使えた日々や女中頭のことを懐かしく回想し、自分の人生を振り返ります。
生真面目な彼は「執事とはご主人様の意志に従うこと、感情、疑問を持ってはいけない」と。
「偉大な」執事とは何か? 「品格」とは何か?
旅の途中で「自由こそが人間の尊厳であり、品格である。」と村人が主人公に話す。
旅の中盤、長い年月を経て再会した女中頭から悲しい打ち明け話を聞き、それを旅の終わりに
思い出し、自分の生き方を悔いて涙しますが、後の祭りです。
その時、側にいた男に「後ろばかり振り向いてはいけない。人生楽しまなくちゃ。
夕方が1日でいちばんいい時間なんだ。」と1回鼻をかんだハンカチを勧められます(^^;)
私には「老後が人生でいちばんいい時間」と言っているように取れました。
元主人のイギリス貴族とジョーク好きなアメリカ人主人で、「イギリス王室」と「メーガン妃」のことが頭の中を駆け巡りました。
最後にスティーブンスは、冗談を言うことが好きなアメリカ人の主人のために、冗談の練習
をしようと思い立つのでした。
執事スティーブンスは、最後まで古き良き時代の執事のままで終わりそう・・・かな?
いや、少しは変わったかもーー
*大部分、尊敬語、謙譲語で訳されていたので、読みづらいと言いますか、まどろかしい。
英語の原文ではどのように表現されているのかも気になるところです。
私が知っている英語の敬語表現としては「Could you~?」とか「Would you~?」、「please」ぐらい。
イタリア語では三人称単数の女性形の最初の綴りを大文字にして「Lei」を丁寧語として使い
ます。 文章のうしろに「per favore(お願いします)」を付けるぐらいしか思いつきません。
今度、イタリア語の先生に会った時、これ以外の丁寧語があるのか質問してみます。
縮景園を2時間掛けての散策、気分良さそうでね。
桜の開花宣言の標本木は如何でしたか?
いろいろな事を知ることは本当に大事なことだと私も強く感じています。
会話能力は足踏み状態なので、コミュニケーション力を付けるため、イタリア語の勉強は続けます。
「見聞を広めるには書物よりも旅」と言われている
ように、早く飛び出したいですね~
今年一番初めに開花宣言をしたさくらの標本木を見に。
さくら餅と草餅を買って。
あいにく曇り空で気温も低めだったのですが、TVの放送効果は抜群。
一眼レフのカメラを構えたナイスミドルのおじさまがちらほら。
浅野藩の庭園だったので何度も来た事があるのですが、近年は海外のお客様をむかえる観光コースに組み込まれて、隅々まで手入れがされ2時間ぐらいかけてゆっくり回りました。
栗林公園や水前寺公園より勝ってると思うのは身びいきでしょうか。
メーガン妃の発言は色々取りざたされていますが、単純に言葉どうり受けてめていいのかと世界のジャーナリストは考えているのではと思います。
私はイエローなので、色が白い黒い(カラードでなく、日本人が日常使う言葉・色白は七難隠すと使われるような、色白、色黒?の事です)と言う言葉は日常普通に使われる言葉なので、白人社会で使われるニュアンスが判りません。
sugerと言う言葉も、negroと似ているので使われないという事はかなり前にききました。
日本は、ヅーッと単独民族の国だったので、いろんな意味で黒人・白人・仏教・キリスト教・神道以外の宗教に対する理解がたりないと思います。
知らないということは不安をもたらすことでもあるので、いろんな事を知って、理解する事が大切だと思います。
それには言葉が必要です。
junkoは、二ヶ国語がわかるので、理解の幅は広がると思います。
翻訳本は理解しにくいので敬遠していましたがこれからな少しずつ読んでゆきたいと思います。