よく分かる 住まいづくり・・(檀建築コンサルタント)

私達の考える住まいは、住まいづくりの原価を探り、無駄のない資金で、遊び心のある家を作る事。

内装

2010-04-17 06:43:22 | 材料
 天井仕上げ材は種類は少なく毎回悩むところでもあり、悩んでもあまり目新しい仕上げ材は考えつかない。
梁を化粧にしたり、杉板を貼ったりで、なにか面白い物を探さなければと常に考えているが、安価で見栄えのする仕上げ材がなかなか見つからない。

居室以外の部屋にはよくOSB合板を使う場合があるが、クロス程度の安価な仕上げ材となり、壁などに使うと、耐力壁下地と仕上げ兼用の仕上げ材となり、釘を打っても目立つ事もなく、フックや棚を気軽に取り付ける事も出来るため、クライアントには喜ばれている。

とにかく言えることはクロス以外の仕上げ材を使うと高くつく事は確かなことであり、出来るだけ自然素材を使う事は生き物に優しい住まいとなる。
建設費用を出来るだけ多く住まいづくりに生かし、納得した物にするため、まずは無駄を無くすことから考え始めなければならないのだろう。

内装

2010-04-16 07:52:32 | 材料

 内装には出来るだけ自然素材を使いたいと考えているが、クロスと比べると3倍の金額となり、クロスが最も多く使われている仕上げ材で有ることも頷ける。

普及品クロスで750円/㎡となり、珪藻土は2300円/㎡金額を査定金額としている。
床フロア-は楢15㎜無垢材で9000円/坪で購入することが出来、集成フロア-(ベニアを下地に突き板貼り)は6000円/坪で、住宅の場合床フロア-面積は平均35坪程度なので10万円程度の金額差となり、大きな負担とはならないが、壁面積は、300㎡と床に比べ面積も多く、上記の金額差額を単純に計算すると45万円の金額差額が出る。

坪単価一万円引き上げる差額負担は予算から考えると、負担が大きな材料となり、全てには使えず適材適所で選択していかないとならない。


内装

2010-04-15 08:22:02 | 材料
 内装に”観てくれ”を選ぶか”質”を選ぶかによって当然値段も変われば、室内環境も変わってくる。
住まいを考えている人が全てクロス貼りを望んでいる訳ではなく、要求しなければクロスになってしまい、要求すればオプションとなり、高い金額を支払う事となる。

オプションと言う表現は、業者に取っては便利な言葉で、ユ-ザ-は出来るだけ標準内で納めなければ高くつくと思い、オプションと聞いただけで諦めてしまう。
住まいづくりにはオプションという言葉はなく、業者が作り出した都合のいい言葉であり、利益を出す為の手段であると考えていいだろう。

内装

2010-04-14 07:40:35 | 材料

http://blogimg.goo.ne.jp/user_image/54/d0/f5d82c1967d966555ec31a93341482da.jpg

クロスと集成材、人口建材を使わず仕上げられた住まいは、自然の香りが漂い心地よい空間となる。

みてくれの綺麗さや、品質を気にせず作られた住まいは、生き物に影響を与える。
フォ-スタ-の認定を受けた建材であっても、自然界に存在する数値よりも遥かに高く、少なからず影響を与えることは確かで、国が認めた基準値以下だからと、決して安心出来るものではない。


既製品

2010-03-02 07:42:26 | 材料

建物に使う商品は、規格化され造作材と言われる仕上げ材、例えば窓枠、額縁、廻り縁・・・・。
その殆どが既製品となっており、MDFに木彫を印刷したシ-トを貼った商品や、寄せ木にした商品が殆どで、昔は無垢の材料から、殆ど加工された。

現場にプレ-ナ-を持ち込み、使える形に加工し、造り上げていった。
今、現場に加工用の大型機械を持ち込む事はなく、せいぜいハンドプレ-ナ-程度で、殆ど使われることは無い。

建物から木の臭いがしなくなり、色にも深みが無くなり、見た目の綺麗さだけが残る建物が多くなった。プリント技術は進歩し、私達が観ても無垢材と間違うほど良く似せて作っている商品さえある。
このように、建材でさえ無垢物を殆ど使わなくなった今、大工さんの中には、使う機会が少ないため木の種類さえ分からない職人が増えてきた。

木を知らないと言うことは、それぞれが持っている木の癖も分からず、削ってひっつけるだけしか知らないため、せっかくの無垢材が台無しになってしまう。
無垢と無垢の偽物との大きな違いは、無垢は経年変化により色に深みが出て、年を重ねる毎に綺麗さを増し、一方は、出来たときは綺麗だが、時間が経つに従い、色は光沢を無くし、深みも薄れ、傷が付けば削る事さえ出来ない。