よく分かる 住まいづくり・・(檀建築コンサルタント)

私達の考える住まいは、住まいづくりの原価を探り、無駄のない資金で、遊び心のある家を作る事。

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2012-01-31 16:31:22 | 住まいづくり

今回、建材店が新しい施工金額早見システムをアップした。
リホーム工事は、訪問販売により 急かされ契約させられてしまうのが
現実であるが、このシステムを使えばじっくり検討して上で
予算立てが出来、安心を得た上で打ち合わせが出来る。

http://www1.ocn.ne.jp/~taka7711/

上記URLをクリックしていただければ、簡単んに概算見積が
表示されます。


積算

2011-07-28 09:18:18 | 住まいづくり

 H邸のプランもまとまり、いよいよ積算をしなければならなくなった
予算は3000万円以内、本来は工務店に積算させるのだが、今回は
NA邸と重なったので、昔現場監督をしていた頃毎日のように積算書とにらめっこをし、予算を出していた頃の事を思い出しながら、
私が積算をしている。

工務店側の下請けの連絡先を聞き、打ち合わせに追われ、電卓を
叩くことしきり。
本来は設計者が数量を拾い出すのが一番正確な数字となるが、
単価は昔とは違い 調べ直さなければならない。

経験したことはすぐに感が戻り 徐々に積算スピードはあがってくる。
出来れば今週いっぱいで数量を拾いだし、来週中には総金額が算出出来るだろうと思っている。

過去に現場を経験したことで、予算調整の折には過去の経験を生かし
工法を変え減額することも出来る。
経験はやはり財産となるのだろう。

今年完成してN邸でも、擁壁工事が190万円が最終交渉値が
120万円に、減額70万円は値切りではなく経験から出せた
金額。


ランニングコスト

2011-07-09 09:23:03 | 住まいづくり

 さて!・・皆様下の表の数値を読み取る事ができるでしょうか?
これはN邸の2008年~2011年6月までのランニングコストを
N様の家計簿から抜粋し表にまとめてくれた実際の生活費の一部です。

家計簿をつけている事自体”凄い!”・・・と思いますが、
このデ-タ-をもとに、今年一年間を比較していきたいと思っています。
建物へのこだわりは、いろんなところに気を配り、「あぁ!・・建ててよかった!」
と思って頂きたいものです。

住むからにその良さがわかってくる、そんな家を作っていきたいと
常々思っています。

 新居に引っ越されたのが2011年4月。 5月まで外部の工事があったので
工事用の使用量が加算されている為に比較にはなりませんが、
6月からは通常の生活ですから、過去3年間との比較では平均15,403円
の光熱費を支払っていましたが、今年の6月は7,796円で50.6%の
節約ができたということになります。

工事費用の無駄も節約しなければなりませんが、日々のランニングコスト
も真剣に考え、機械に頼らない住環境を考えなければいい住まいとは
言えないのでしょう。


N邸訪問

2011-07-04 17:57:39 | 住まいづくり

 本日室内デジタル温度計設置の為N邸訪問。
それと、ついでにカ-テンフックを取り付ける為。
もう一つは、私の訪問を待っていてくれる彼女(しのちゃん)に
逢いに行くためと、いろいろな楽しみを持ってご訪問。

照れ屋のしのちゃん、3歳。
行く予定がずれた日には、おかあせさんに電話しろと
ぐずるらしい・・(笑い)

実はデジタル温度計を2個N邸に設置し、一階と二階のク-ラ-を使っていない時の温度差を知りたくて分けて計測した結果、驚くなかれ
温度差は1度しかない!

普通は、階段を上がって行く途中で温度差が分かるが、断熱をしっかり
使った家は変化が殆ど感じられない。

断熱が効いてない家は多分5~6度の温度差が発生するが、
N邸は1度とその差は少ない。
今回、本格的に計測するのが初めてなので、結果が楽しみですが
以前暮らしていた奈良の住まいは、夏の電気代金が月12000円と
ガス代金が8000円程度支払っていたらしいが、今年新居の6月のランニングコストは7000円だったそうです!

ということは・・三分の一のランニングコストで済んでいると言う結果になります。
多分、冬はもっと大きな金額差がでるでしょう!

奈良で住んでいた時の一年間のランニングコストと、これから計測する新居のランニングコストを比較した表は一年後に発表いたしますので
ご期待くださいませ。

併せて、建物の建設費用も分かりやすく分析いたします。
N邸のお友達が新居訪問に伺うそうです。

その中に既に建てている人が「うちの家造り失敗した」とN邸を見て
言うそうです!
建ててしまってから家造りの失敗に気付いてもどうすることも出来ません。
失敗する前に、貪欲に良い物を追い求めなければせっかく投資した
多くの建設資金もさることながら、自慢するところが無い、クロスと新建材だらけの家で長い間暮らさなければならないのは、可愛そうに
思うのですが!

諦めずに是非追い求めていただきたい!
必ず、本当にいい家を作ってあげたいと思っている人に巡り合うことが
できます。


住まい作りの意識

2011-07-04 07:48:20 | 住まいづくり

 東日本の仮設住宅にも問題が続発しているようだ。
国は自分達の都合で業者に丸投げをし、受けた企業は工期もさることながら儲けるため工事も仮設だからとずさんな工事となっている。

考えれば、東日本大きな予算を投入するが、問題はここに群がる企業や、この復興で私服を肥やそうともくろみを持った政治家が群がる事。

震災で、ずたずたになった東日本の人達に対し、松本震災復興大臣は
何を勘違いしているのか、思い上がっているのか、命令口調で頭ごなしに上から目線の指示を出したのが今後問題になるだろう。

結局、この人がたまたま言葉に出したのだろうが、多くの政治家は自分は選ばれた人だと思い込んでいる議員達が多い事は確かな事。

自分の使命を感じ、誰かの役にたつ心を持ってすれば、もっと
心の通った物を作る事が出来る筈が、政治家達はいまだに意識を変えようとはせず、今まで通りのやり方で国を治めようと考えている。

私達が手がける 「住まいづくり」も同じ事が言え、少しの意識の違いで
お客様に満足してもらえない物になってしまう。

自分の事を優先する場合と、クライアントの事を優先して作る場合とでは発想も違い、当然価値も違ってくる。

基本は ”同じ目線”が必要であり、議員が特別な人でも無く、
総理大臣が 偉い人でもない。
大臣も肩書き取れば ただの人!

人それぞれには大なり、小なり役目があり、特に選ばれた人は
その役目がはっきりしており、その役目を自分に課せられた使命だと考え、その意識をしっかり持って向かえば、政界も企業も、しいては
地域もそして家庭も心地よい心の環境を作る事が出来るのだろう。


建物の価値考える。

2011-06-24 07:34:19 | 住まいづくり

いよいよ暑い夏に突入したようです。
梅雨があければ本格的な夏です。

もう既に36度を超えた猛暑が記録され、この先が思いやられ
原発の問題もあり、電力不足の中暑さを乗り越えなければならない
試練となり、この夏をどう過ごすかそれぞれ知恵を出し、乗り切らなければならないのです。

住まい作りの中で、何を優先するかによって建物の価値が変わってきます。
建物の価値を性能で見るか、装飾に見るか、人それぞれの価値観は違ってくるでしょうが、最も比較しやすいのが、耐震をおこたって
内装を優先するクライアントはいないでしょう。

本来は、内装も、耐震も、品質もバランス良く作られた建物が
価値ある建物だと言えるのでしょうが、誰がバランスを考え
住まい作りの原案を作るかが問題ですが、例えば断熱材を使えば
効果はあると思っている設計者も多く、その断熱材の持っている能力さえ生かせていない施工もあり、断熱に強い意識を持たないと、期待する効果は得られない事は確かでしょう。

今年完成したN邸温度デ-タ-を一年間計測し、断熱の大切さ、
ランニングコストの軽減、人に優しい、ひいては生き物に優しい
住まいとはどのような建物かを分析し、発表していきたいと考えています。

ご期待ください。


H邸プラン

2011-05-28 06:48:05 | 住まいづくり

H邸プラン決定し、今後の行程としては
解体費用の交渉をしながら、各部屋のスケッチ描き、細部をまとめていく。

 

二階東側からは秋葉山が見え
癒やしの景観としてベランダを広く確保することをに
わんちゃんの部屋もあり、ワン達が外で遊べるデッキもある。


振り返れば

2011-05-22 23:07:38 | 住まいづくり

建築の仕事につき、時が流れ気がつけば多くの人との出会いがあり
振り返れば、多くの事を思い出す。

素晴らしい人達と巡り会え、そしてその人達の思いを形にしてきたつもりですが、果たして満足していただいているのだろうか?・・と時々思うことがある。

月日が経つにつれ、家を作る上での気持ちは変わっていないが、人は日々変わっていく。
私も例外に漏れず、変わってこれたのだろう!
いい方に変わっている事を願うが、それは私にはよく分からない、
自分の中では、あまり変わってはいないような?
そんな気がしてならない。

人は、時とともに成長すると言うが、私は成長がとまってしまったのだろうか・・・(笑)
日々勉強だと世間では言うが、正直私は勉強が嫌いで、自分の好きなことは集中出来るが、勉強となると拒否反応を起こしてしまう。

しかし、物作りをしていると、そういうわけにも行かず、年に何回か
講習に立ち会わなければならない。
内容がいまいちな講習は、もっぱら寝ることにしているが、
一級建築士の講習に何回か行かなければならない決まりになっているが、今まで真剣に聞ける内容は一度も無く、殆どが子守歌になっていた。

法人が企画し、霞ヶ関が法律を作り義務づけ、講習を促す仕組みになっているが、内容を見る限りでは、どうも金儲けの臭いがしてならない。

一人1万5千円を出費させ、全国で30万人に講習を受けさせるが
さて・・・いったいいくらの金が集まるのだろうか?
計算するのも馬鹿らしい限りです。


N邸訪問

2011-05-12 18:00:45 | 住まいづくり

本日工務店がN邸精算書をお持ちし減額工事追加工事も含め最後の
精算を行った。
工事途中、追加になる場合はその都度変更内容と追加金額を提示し、お客様に建築費の増額、減額を理解していただきながらすすめ精算時にどれくらいの金額が追加になるかも前もって知ってもらうようにしている。

最後で、追加金額を聞いてびっくりしたとの話もよく耳にする。
最初は安く請け負って、追加で帳尻を合わせようとする業者も
存在する。

建築の中身は殆ど素人にはわからない世界でもあり、納め方一つでその金額は変わり、安く納めて高く請求する事があってもそれを見抜くことが出来ないのが現実。

N様ご主人の会社の友人を十数名招いたそうで、その人たちには
当社がブログで工事経過をアップしているのも秘密にし、
招待したときの反応を楽しみにしているのだと聞いていた。

その気持ちは私にもよく理解出来、早速、今日その話を
聞くことが出来、ご主人の思惑通りの反応だったとのことでした。

話の中で、来られたお客様のなかに「失敗した!」とおっしゃったお二人の方がおられたそうです。
N邸を見るまでは、多分失敗したとは思わなかったのでしょう。
こんなものだろうと思っておられ、N邸を見て初めて、この金額でここまで出来るんだ!・・と、だから「失敗した!」と言葉にだしたのでしょう。

1万円で手に入る物を、15000円で買っても後悔する。
別にロ-ンで買わなければならない額でもない。
そんなときは「ちくしょう!・・失敗した!」で済んでしまうでしょうが、家の場合は金額の桁が違い、内容も違う。

住まいは永い年月をその家で暮らさなければならない。
永い年月をかけてロ-ンを返済しなければならない。
だから、本当に真剣に家造りの進め方を考え、
建設資金を有効に使い、気に入った建物を手に入れなければ
後に後悔することになりかねない。




物づくりの中で

2011-05-10 10:34:43 | 住まいづくり

住まいを設計し、価格を原価で査定して、出来る限り無駄な資金を
使わない為にクライアントの皆様にガラス張りで施工業者に安心して工事を発注出来るようお手伝いをしています。

今回、以前より考えていた私達が提唱する「住まいづくり」の中で
その品質の裏付けをデ-タ-として残したいと考えていました。
住まわれているクライアント様にお願いし、朝夕の室温デ-タ-と
各季節ごとのランニングコストの記録をお願いし、そこから出たデ-タ-は、私達が考えていた以上の効果がでていました。

今回、その記録をもっと正確に、クライアント様の手間をも省くため
温度デ-タ-ロガ-を購入しようとネットで検索したところ、
様々な測定器があることに驚き、金額的に高いものもあり、安くはないが購入できそうな機種もありました。

どこにするか迷っているところなんですが、一円玉より小さい測定器
2700円に飛びつき、注文しましたが、やはりそれには裏があり、5個セットと通信機器セットを購入しなければパソコンに反映することは出来ず、セット価格だと3万5000円以上にもなると言われ、断ることに!

やはり、安い物には裏がありそうだ!


住まい作り

2011-05-09 07:50:51 | 住まいづくり

継続は力になり得るか?
夢は追い続ければ現実となり得る要素になり、
諦めてしまえば、夢に近づく事は出来なくなる。

夢は家造りに限らず、現実からみれば実現不可能な夢や
長い年月をかけ努力を積み重ねなければ夢だけでは叶わない
ものもあが、どのような夢であれ、共通するところには継続
し、諦めることなく夢を追い続ける事だといえる。

その夢の中においても、家族に共通の喜びを与えてくれる物に
住まい作りがある。
その住まい作りは、その夢を動かす方法によって、大きく
違ってくることは確かで、方法を間違えれば予算に見合わない建物ができあがってしまい、それすら気付かず、多くの資金を無駄にしてしまう結果ともなる。

今、日本が経済大国と言われた時代は過去の事であり、豊かな日本と言われた時代もすでに10年以上も前のこと。
預金率は確かにまだ高いが、しかし借金も1000兆円に近づきつつあり、その借金と相殺すると安心出来ない。

つまり、私たちがこれから真剣に考えなければならないことは、国も市も
県も村も、そこに住む住民の一人一人が、無駄をなくす意識と
その方法を考え選択しなければならない時代と言える。

「わからないから任せる」・・「素人だから 見積書を見てもわからない」
と諦めてしまわないで、自分の資金を生かすため、無駄をなくす
住まい作りを考えなければならない。


新しい「物づくり」を発信

2011-04-08 09:38:54 | 住まいづくり

今期より新たな試みとし、和歌山地方紙に「住まいづくりコラム
」を連載することになりました。
このブログの閲覧者数は 毎日平均100人を超えるまでになり、
閲覧ペ-ジ数は一日300ペ-ジをカウントしています。

この反響は私にとっては喜ぶべき現象であり、感謝でもあります。
しかし、一方通行ではなく双方向の発信へとつながれば、もっと現実的な形になるのではとの思いから、まずは和歌山の閲覧者数を増やし、「本当の住まいづくり」、「価値ある住まいづくり」の方法を知っていただければとの想いで、今回完成したN邸のN様にもご協力を頂き、紙面とネットを通じ、
私達の物づくりの情熱を伝えていきたいと思っています。


↑(N邸D,K)
こんな素晴らしいD,Kも夢ではない。
諦めず、貪欲に住まいづくりに情熱を持って頂きたいと
願っています。


出逢い

2011-03-04 17:04:11 | 住まいづくり

N様と打ち合わせの中で、当社との出会いについての
経緯の話がでて、N様は当社に決めて来られたのではなかったらしい。

たまたま通りかかっただけで、ログハウスに興味があったっ為
敷居が高そうだが 参考になればと思い、話がしにくい事務所であればすぐに退散するつもりで入ったのだとの話で、今こうして振り返ってみると、みんな不思議と繋がり、その途中で一つでも欠けていれば
当社と出逢うこともなく こんな家は建てられなかったかもしれないとの
話の中で、出逢いをお互いが喜べる仕事が出来、住む側も、創る側も
満足しながら物づくりを進められると言う事は幸せかもしれない。

確かに出逢いによって何かが変わる。
良しに着け、悪しきに着け、結果は様々でしょうが、できればいい方に転びたいと誰もが思っている。

物づくりに情熱を燃やす人、お金に情熱を燃やす人
住まいづくりに限らず、消費者としたら、私たち消費側の事を思い
作ってくれる人、売ってくれる人と出逢いたいもの。

こだわりを持ち、情熱を持った人から必要なものを手に入れたいと
そう望んでるのでしょうが、さてそんな人と出逢えるにはどうしたらいいのでしょうか?

多分それは自分で見極めなければ仕方がないのかもしれません。
たまたまいい人に出会った。
それも有りかもしれませんが、偶然に託すには100メ-トル離れた
ジュ-スの缶に投げた石が当たるようなもの。

見極めは難しいかも知れないが、諦めず想いを託せる人と
出逢うため、アンテナを張り 貪欲に探せば必ず見つかる筈。

自分の財産を守るためにも、情熱を捨てず、こだわりを諦めず
納得できる答えを出してくれる人に思いを託すべきだと思います。


建物の構造(木造編)-1

2011-02-01 08:32:22 | 住まいづくり

木造で作られる工法のなかでも様々な工法があり、代表的なのが日本で作られてきた在来軸組工法、アメリカなどで作られる2×4工法、ログハウス、ポストアンドビ-ム、ティンバ-フレ-ム、などが主な工法で、日本の建築基準法が整備され、確認申請で審査できるのは、在来工法、2×4、フルログハウスだけとなり、ポストアンドビ-ム、ティンバ-フレ-ム工法は対象とならず、基本的にはこの工法で申請すると受け付けてもらえず、建てられない建物となってしまう。

日本の建築基準法がまだカバ-できない工法と言える。
しかし、この二つの工法に素晴らしい特性もあり、強度的にも問題なく建てることができるが、日本の役人は法律に照らして判断し、書いていれば、それが間違いであっても問題にしない体質を持っている為、いい加減といえばいい加減な判断だともいえる。

当社のログハウスも実は建築基準法には当てはまらない工法で、通称はログハウスで通るが、フルログハウスではない、ハ-フ&ハ-フ工法と言い
フルログハウスとポストアンドビ-ムの折衷工法となる。

在来工法は、神戸の震災以降大きく基準法が改正され、2×4もログハウスも
建築基準法は変わらなかった。
在来工法は、西宮近辺の旧家が大打撃を受け、大きな被害を受け、日本の伝統的工法”匠”の技では自然の力に対抗できないことが証明された。

これは・・・昔東京を襲った関東大震災で実証済みで、同じことが神戸の震災でも起こったのだが、日本の頭脳とまで言われる、霞が関の役人も大したことがなかったのかもしれない。
どのように在来工法が見直されたかは・・また後日気が向けば書くことにしましょう。

簡単に分かりやすく表現すれば、在来工法は線で耐久力を維持し
2×4工法は面で耐久力を維持する違いと言える。
椅子で例を挙げると、8面を合板で作った箱を椅子にしたものと
足を木でつくり座面を板で作り、背もたれを木で仕上げた、ものが
在来工法で言う、線工法だと考えていいだろう。


住まいづくりの進め方

2011-01-28 14:56:44 | 住まいづくり

昨日私の留守中に電話が入っていた。
知らない人ではなく、今他者で建築中であることも知っていたが、
内容はドアに塗る塗料を教えて欲しいとの内容だったので、早速今日電話を入れ、詳しく聞いてみると。

過去に当社が設計したお父さんの家に使っているドアに塗った塗料を教えて欲しいということだった。
問い合わせを頂いたKさんもよく知っていて、当然家を建てる時Kさんからも相談され、家づくりの相談もさせていただいたが、その後連絡もなく、噂ではY、T
という設計事務所なのか施工業者なのかわからない施工業者で進んでいることも分かっていたが、こちらからは、あえてその業者についての噂は報告もせず納得ずくで選んだのだからと、お父さんにも連絡も差し控えた。

その業者の実態は、設計事務所の装いはあるが、実は単なるブロ-カ-的な役割で、設計料50万円をもらい、設計図は外注し若手の設計事務所に
依頼し、施工業者が決まれば、裏金を要求するらしい会社。
当社に出入りしている職人たちからもその話はよく耳にする。

変更があっても追加は一切認められず困っているのだと聞いたこともあり
最近自社で請負をはじめ、知り合いの監督がそこに就職したが、何か月もしないうちにその会社を辞めたと聞いている。

Kさんもその設計事務所の説明を聞き、坪単価55万円でできると言われ
たので決めたのだといい、今日の話では50坪足らずの広さで3.500万円にまで膨れ上がったと聞き
内装ドアは、べニアに突板を貼ったフラッシュドアだという、予算が無いから
フラッシュになったということだった。
羊毛の断熱材を使っているらしいが、確かに断熱材の効果は高いが、
完璧に目張りをしないと隙間が多く品質に見合った効果は期待できない為
当社は使っていない。

窓は三重の木製窓だそうだが、使い勝手は多分悪く、3枚の建具を動かさないといけない窓ではないだろうか?
もしそうであるなら、金額は高く、開けるのにも不便が強いられるはず。
もし、断熱を重視するのなら、木製サッシに真空ガラスをはめ込めば、
便利で、この真空ガラスを超える性能を持った窓は、3重窓よりも安く
氷点下25度までなら結露を起こさないというずば抜けた性能の窓となる筈。

工事の予算明細書がありますか?・・・とお聞きしたところ、「無いです。」と
いい、明細書もない3500万円の家とはどんな内容なのかも分からず、プロがみても分からないのが実情なのだろう。
多分プロと素人のやり取りはこれで通用するのだろうが、それにしても信頼とは怖いものだとしか言えない。

まあ・・・よその業者をとやかく言うのも差し出がましいだろうが、
この不況の中、なんで自分の身は自分で守る策を考えないのだろうと
いつも不思議に思うのは私だけなんでしょうか?
プロと素人の交渉は成立せず、結局このドアだと10万円かかりますと言われればその通りになってしまい。

明細のない請負契約だとするなら、500万円を経費として抜かれても分からないだろう。
これをお読みの皆様、建物は原価を見ることができるということを覚えておいてください。
100円のものは100円でしか買わない!・・・と決める事です。
坪単価が安いからと決めない事です。
3500万円の家が高いとは一概に言えないが、しかしそれには必ず裏付けがあって初めて高いか安いか見極めることができるのです。