よく分かる 住まいづくり・・(檀建築コンサルタント)

私達の考える住まいは、住まいづくりの原価を探り、無駄のない資金で、遊び心のある家を作る事。

知らない怖さ

2010-01-30 07:37:09 | とりとめもなく

  知らないで済んでしまうほうが良い場合もあるが、殆どは後に知った時に後悔したり、知らなかった結果大きな負担を強いられる場合が多く、出来れば後悔しない選択肢を考えるべきなのだろう。

私は、PC音痴で使い始めた頃はまだ800メガほどの容量しかなく、今から考えれば性能的にはお粗末なもので、それからPCは年々性能が向上し、ソフトも充実し、それについて行くのにPCを買い換えなければならなかった。


今のような低価格ではなく、デスクトップで4台をランケ-ブルで繋ぎ、サ-バ-にデ-タ-を保存するシステムを組んでいたため、PC音痴には全く分からず、分からないから業者に依頼し、任せっきりにしていた。
一基購入すれば工事費と設定料金を合わせると50万円程度の費用が必要となり、大きな負担となっていた。

知らないと言うことは業者に取ってみればありがたいお客なのだろう!
分からないから高いとも言われず、悪く言えば楽に儲けることが出来るし、面倒な事は金額を高く設定し「高く付きますよ!」と言えば面倒な事はやらなくて済む。

ある日、「もしかすると、この業者は高いのかも知れない」と思いインタ-ネットで調べ、空のPCを買い、必要なソフトだけを自分でインスト-ルし、設定だけを別のプロに頼むことにした。
自分で選んで買うにはある程度の知識が必要で、今まで分からないからと敬遠していた知識も、必要となれば知識は身に付いていくもので、今はPCも安くなり、買い換えても10万円程度で最速のPCを手に入れる事が出来るようになった。

大事なことは、疑問を持つ事で、信頼することは大事な事なのだろうが、知ってる人だから安くしてくれるとは限らない、相手は逆に知っているから値切っては来ないだろう、高く請求しても文句は言わないだろう・・・と思っていると考えた方が正解なのかも知れない。
全てを知って物を買う訳にはいかないだろうが、出来ればどんな方法で手に入れるのが一番いいか?・・と言う理屈を考えれば後に後悔することのない無駄なお金を支払わずに済む事につながる。





知らない怖さ

2010-01-29 07:57:40 | とりとめもなく

 知らぬが仏・・・知らない方がその人にとって腹も立たず過ぎてしまったと言う結果で終わってしまう事柄であれば、それはそれで良い場合があるが、後に残っていくものであれば話しは違ってくる。

私は、過去に通販にはまった事があり、テレビコマ-シャルを見て性能の高さに惹かれ買い実際使ってみれば、大した事はなく、使わなくなり素材ゴミなってしまった。

金額にすれば7000円程度のものだが、買いたいと思ってる時は、7000円程度でそこまで性能が高い筈がないだろうと言う思いと、通販だから安く売ることが出来るのだろうと思う、不信と肯定の攻防でも結局は欲しくて買ってしまう。

所が、買った物が家ならどうなのだろう?
素材ゴミに出すわけにも行かず、ロ-ンを支払いながら住み続けなければならない。
何千万もの高価な物を買う場合は通販の用に簡単に決めてしまえる商品では無いにもかかわらず、いとも簡単な動機で決めてしまうのが信じられない。

あの展示場に素敵なキッチンが入っていたからとか、あの会社の営業マンが素敵な人だったからと言ったような、家の価値の対称にならない所で決めている。
最も大事な建設費については、「素人だから分からないので貴方を信じて契約します」と言ったように安易に決めてしまう人達が多く見られる。

これから家を建てようと考えてる人は是非、「なんでこれだけの費用が必要なのか?」と言った疑問を常に持って頂きたい。
費用には必ず根拠があり、その費用を探って行くと原価に行き着き、物の価格は原価の上にいろいろな費用が重なっている。

その”いろいろな費用”の中に無駄な費用が含まれており、無駄な費用を排除する方法が見えてくる。



引き返せない弱さ-3

2010-01-28 09:45:00 | とりとめもなく

 引き返せる強さを持った人もいるが、それはたまたま引き返す価値を見つけ出せた人なのかも知れない。
弱さは人間誰しも持ってはいるが、強いといわれる人の多くが、誰かが後押しをしてくれ、引き返せる勇気をもらう場合が多いのかも知れない。

信じる者こそ救われる・・と言うが、悪く解釈すれば、ここまで来たからには知らないほうが精神的衛生上いいかも知れない。・・という場合もある。
長年建築の仕事をやっていると、知り合いから「友達が昨年新築したので、一度プロの目で出来具合を見て欲しい」と頼まれる場合があるが、こちらとしては、出来上がってしまって観たところで後の祭りなのに・・と思いながら、気が進まないが友達の要望とあれば仕方がなく、承諾しなければならない。

建て主は、出来上がった喜びと、少しの不安を持ちながら案内し、「3000万円で出来ました、高くはないでしょうか?」と聞かれて返す言葉が見つからない。
「良いんじゃないですか・・・。」としか言えない。
「この内容で3000万円は高いでしょう!」と言ったところで施工業者からお金が返ってくる訳でもなく、その言葉で建て主に精神的負担を掛ける事にもなりかねない。

床は集成材で仕上げられ、壁はビニ-ルクロスだらけで、造作材は、シ-トを貼った物で納められ、自然素材は何処にも見当たらない。
自然素材を使っているから高級な家とは言い切れないが、クロスやシ-ト貼り造作材は低価格で、ビニクロスの普及品を使えば一㎡700円で貼ることが出来、これほど安い仕上げ材は他には見当たらない。

窓ガラスはシングルで、仕様書を見れば、断熱材も50㎜のグラスウ-ル、屋根はカラ-ベストで外壁はサイディング貼り。
どうしてこの家が3000万円もするのだろう?・・・と不思議に思えるほど理解に苦しむ。

「知らぬが仏」・・・建ててしまったら振り替えらない方が良いのかも知れない。
「3000万円もかけたのだから良い家に違いない」と思わせるのが親切なのかも知れないと思える時がある。

 


引き返せない弱さ-2

2010-01-26 09:34:01 | とりとめもなく

 引き返せない弱さは皆がもっている。
駄目だと分かっていても少しの可能性があることを信じ前に進む、「ここまで来たのだから」と自分に言い聞かせながら、進まなければならない時もあるが、世間体を気にしたり、自分のプライドが許さない時もある。

詐欺の被害に遭う場合の殆どは、「儲かる」と言う言葉に人は耳を澄まし、「そんな簡単に儲け話なんか無いだろう」と思いながらも、儲け話に引き込まれていき、欲が先行し「簡単に儲かりそうだ!」とコントロ-ルされてしまうのだろうか?

以前、コピ-機のセ-ルスマンから電話があり、新しい「機種に入れ替えれば必ずお得になります」、と言ったので、その話しに乗ってみる事にし、その営業マンに「必ず」と言う言葉を信用してあげるから、事務所に説明に来るように伝え、もし得にならなければ、ペナルティ-を覚悟しておくようにと伝えた。

2日後に彼は自信たっぷりで説明を初め、今支払っている月々のリ-ス代金を比較して、「お得でしょう!」と言うのだった。
今のリ-スは後2年で終わる事も彼は知っており、しかし彼の誤算は月々の比較をすることしか考えていなかった。

最後に彼に「後2年で終わるリ-スと買い換えて7年支払わなければならないリ-スとどっちがお得なんだ?」
確かに、新しい機種なら故障も少ないし、メンテナンス費用もリ-ス代金に含まれており、今使っている機械はリ-ス期間が切れれば年間契約で更新していかなければならず、不備があった場合修理も割高になってしまうが、
日本の精密機械は優れており、簡単には壊れない性能も備えている。

家電商品も含め、平均15年は使えるのが日本の技術で、世界に誇れる技術力だと言ってもいいだろう。
彼は、絶対お得と言った自信も消え失せ、惨敗を認めるしかなかった。
酷だと思ったが彼の為にもペナルティ-を課す事にし、
「今、貴方の財布の中にいくら入っていますか?」と聞くと、彼は財布の中身を見て、「5000円しか持っていません」と言うのだった。
「ではその5000円を置いて行ってください、もし本当に進められるお得感のある商品が出ればもう一度この事務所に来てください、その時この5000円はお返しします」と言いい、彼はそのお金を事務所の机の上に置いて帰っていった。

多分、彼は電車で和歌山まで来て、タクシ-でこの事務所まできたのだろう、帰りは駅まで30分歩かなければならないが、その帰り道、後悔しながら帰るに違いないと思った。

悔しさを通り越したとき、はじめて彼の中に何かが見えてくる筈、その時またこの事務所に足を運ぶ勇気を持てるようになればと思っている。
その時が来れば、この5000円と新しいコピ-機を契約してあげようと、彼の来る日を待っている。


引き返せない弱さ!

2010-01-25 09:53:51 | とりとめもなく

 「海老で鯛を釣る」とよく言う、鯛には海老の中に針が仕込まれている事を理解することが出来ないし、人間が釣り針を持っている事すら想像も出来ない。
魚の世界からは人間の思惑や道具を造っていることすら理解できないが、危険を察知する事には人間より優れているように思える。
釣り針が餌からはみ出していれば釣れないし、糸の太さによって釣果は違ってくる。
魚と人間の知恵比べなのかも知れないが、最近は0.1㎜以下の鉄を引き延ばした糸が主流となってきた。

人間と魚を比べるのが間違ってるのかも知れないが、多分人間も、その昔、危険を察知する能力は今より優れていたのだろうが、守られる事に慣れてしまい、「守られ依存症」になってしまったのかも知れない。

景気が悪くなれば詐欺行為が横行し、最近も、携帯電話の充電器を設置すれば儲かる、という詐欺や、PCネットワ-クで仮想会社を作れば儲かる、とか言ったような夢の話しに食いついてしまう弱さと、疑いを持ちながらも引き返すことの出来ない弱さが深みへと引き込まれていく要因となっている。

何万人何十万人単位の被害者が大金を投入し、一時は夢に酔ったかも知れないが、現実に引き戻された時の被害は一時の夢と相殺することは出来ないだろう。

人は何故に無防備なのだろう?
魚とは比べものにならない能力を持ち、積み上げられた知識を持ち、それでも判断力に欠け、自分の身を守る術を知らない人が多すぎるように思う。
私達建築の世界から観たとき、同じようなことが繰り返されており、一物件で400万~500万の無駄金が吸い上げられているケ-スも見かけるが、本人はそのことにさえ気付いていない。

「日本はなんと平和な国なのだろう!」と危機感を感じずにはいられない。


消費者の意識

2010-01-23 14:10:14 | とりとめもなく

 消費者意識はその背景である景気によってその意識も異なってくるが、近年この大不況により、安い物が売れ、高価な物の売れ行きがふるわないようだ!

百貨店の売り上げは落ち込み、通販のようなパック商品の売れ行きが好調だと聞く。
前回にも書いたように、建築においてもパック商品が出回り、高いとか安いとかの条件ではなく、「手っ取り早い」とか「お得感がある」といったような感覚的なものなのかも知れない。

一部屋のクロスを張り替え、キッチンを取り替え、床を張り替えて60万円です・・といったような、今までのように現場に行って寸法を計って、数量を出して金額を提示するのではなく、6帖でこの値段です!・・・とパック販売での広告をよく見かける。

某社の看板には、「当社は、坪単価25万8千
円で家が建ちます!」・・とあり、「建ちます」とは書いているが、「住めます」とは書いていない。
住めるようにするには、多くの追加を覚悟しなければならない。

上記のリホ-ムパックも同じ事で、現場毎にその条件は違ってくるはずで、全て同じようには行かないが、消費者はお得感で問い合わせをしたり、展示場に確かめにいったりし、結局は高いのか安いのか分からないまま、前に進んでしまう。

安い物には必ず「からくり」があると考え疑ってかかるべきなのだろう。


住まいづくり

2010-01-21 09:31:32 | とりとめもなく

 景気回復が進まない中、住まいづくりのでの変化が見えはじめている。
不況の中での警戒心からか、立て替えを諦めリホ-ムを考える人が増えつつあるようだ。
これは、無駄を無くし物を大切にする上においては良い傾向であり、今後日本も、使い捨ての時代から抜け出す上においても良い傾向だと考えている。
当社でも、築80年の家を新たに蘇らせ、耐震補強をし、耐震強度を1.5まで上げる工夫を考えている。

現在の家を耐震診断した結果、0.28との診断結果となり、神戸クラスの地震が来れば、
必ず倒壊する。
昔は今のように冠婚葬祭を式場で行える施設もなく、全て我が家で行った。
襖や障子を取り外せば28帖~32帖の大広間になるよう設計されており、大黒柱で大屋根を支える構造となっている。

屋根には土を乗せ、壁は断熱も兼ね備えた土壁で作られ、重い家を考えて作り、台風で被害を受けにくい建物を造ったが、結果的に地震に対しては極端に弱い家となってしまった。
神戸沖地震においても、西宮の築年数60年以上の建物は殆どが大きな被害を受けそれを裏付ける結果となった。

国や地方においても、耐震補強の製作は取ってはいるが、一向に進まず、学校や公共施設でさえ全く進んでいない。
神戸地震から15年、多くの教訓を残し、また多くの犠牲を残した神戸これを無駄にしないよう我々設計者も、国も地方も取り組んで行かなければならない。


デジブック 『さくらとモカ』

2010-01-16 09:05:57 | とりとめもなく
デジブック 『さくらとモカ』


事務所で犬を飼い始めたきっかけは、泥棒が侵入し、暮れに現金40万円を盗まれた事から始まる。
何か手立てはないものかと考えた末、犬を警備につけることにしたのだった。
しかし、飼う以上は手間のかかることを覚悟しなければならない。

幸いにして、この場所は犬を飼うには抜群の環境にあり、
5分も歩けば紀ノ川の河原に行くことが出来、自然環境には恵まれていたが、
問題は朝夕の散歩、気まぐれに付き合う訳にはいかず、飼うからには真剣に付き合ってやらなければならない。

覚悟を決め、毎日の散歩は朝夕合計6キロを歩く事を決め、この環境にもっともに合う犬をと、ビ-グル犬を飼うことにした。
ビ-グルはやんちゃで、遊びが大好きで河で泳ぎ、河原でキジに出くわすと驚いていた。

2年飼ったが、拾い食いをし、何か悪い物でも食ったのか、手当も虚しく死んでしまった。
その後サクラが来て、チョコラブ(モカ)が来た。
はじめて飼う大型犬、今体重は28キロ、紀州犬サクラは14キロ、体重はサクラの2倍あるが、ボスはサクラで、サクラには絶対服従の姿勢を取っている。

デジブック 『まぶが居た夏。』

2010-01-15 14:34:03 | とりとめもなく
デジブック 『まぶが居た夏。』



何年か前一匹の猫が迷い込んできた、がりがりに痩せて、ジ-プの陰で怯えながら泣いていた。
「おなかすいたよ~ぅ」とでも泣いているのか、まだ子猫で捨てられたのかそれとも迷ってしまったのかZ?
分からないが、とにかく食べ物を与え、何処かに行ってしまえばそれでいいと思い、次の日も、また次の日も子猫は餌を待っていた。

行くところが無いのだろうとこの事務所で飼ってやることにし、4日目にしてやっと子猫は
安住の場所を見付けたのか、部屋の中を探検し始めた。
実は以前にも猫を飼っていた。
娘が飼っていた猫で、トラ模様で少し肥満気味の猫だったが、ここに連れて来られた時は、警戒心と恐怖心があったのか、ロフトの物置の中の荷物の奥に入ったまま、3日間出てこなかった
。娘を呼び猫の居場所が分からないので探してもらった。

娘が名前を呼ぶと、力の無い声で「ニャ~ン」と泣くのだった。
その後、慣れたのか持ち前のひとなつっこさで、何時も仕事の邪魔ばかりしたねこだった。
今回の猫は物怖じすることなく、すぐに慣れ、訪れるお客様の膝の上にピョコンと飛び乗り
打ち合わせが終わるまで、ゴロゴロと泣きながら最後には眠る始末。

犬とも仲良しで、一緒に並んで昼ねをし、機嫌が悪いときはネコパンチを犬の鼻をめがけて繰り出し、時には犬の鼻に血がにじんでいる時もあった。
最初の発情期を迎え、そのまま雌を追っ掛け帰って来ない。
雄は、人間も動物も厄介な生き物なのかもしれない。

ネット社会-2

2010-01-14 09:20:06 | とりとめもなく

 パソコン普及率はどれくらいになったのだろうか?
想像する範囲においては、多分車普及率程度には達しているかも知れない。
私がはじめてパソコンを手にしたのが、30年も前、NECのマ-クⅡがその頃35万の高額で、給料の1.5ヶ月分の値段だった。
その当時は、今日のようなソフトは普及しておらず、数少ないソフトも高額で、単純なソフトでも、2~3万円と高額だった。
1ギガという言葉さえ知らず、本体でも800メガの容量が最高だったかも知れない。

その後、PCの技術は加速的に良くなり、今は1テラの時代が普通で、処理速度も100倍になっているのではないだろうか?
その当時は、図面ソフトすらなく、ドラフタ-で手書きをしていたが、今は自動で図面が立ち上がり、3Dの表現も簡単に描く事が出来、おもいのまま操ることさえ可能となった。

しかし、その描写には個性がなく、書いていても面白みがなく、今また過去の手書きが懐かしくなり、フリ-ハンドでプランを描き、スケッチパ-スを書きキャド図面から離れている。
手書きの方がお客様にも感動を与え、キャドで描く図面よりも、書く方も見る方もかえってリアルに見えてくる。
手書きの個性の表れと、未知数な部分から想像力が働き、新たな形が生まれてくる。

ログハウスの依頼があれば、構造図の丸太図面をキャドで起こし、それをファイル転送でカナダに送り、細部の打ち合わせはネットのスカイプソフトを使い、ウエッブカメラでスケッヂ面の映像を映し詳細の打ち合わせをこなしている。

以前は、ファックスと電話でやりとりし、国際電話の費用も馬鹿にならなかったが、ネットやソフトの普及により、余分な経費は不要となったことはありがたい。

ウエッブカメラの普及によりリアルな映像も送信でき、わざわざ出向かなくとも打ち合わせが可能となった。
今後、この道具を如何に有効に使って行くかが問題であり、単純にネット社会は怖いからとは考えないで、旨く使いこなし、多くの情報の中から自分に必要な情報を選ぶ知恵を持たなければならない時代なのでしょう。

 


ネット社会

2010-01-12 09:25:45 | とりとめもなく

 15年前ス-パ-マ-ケットの店舗設計を手がけた頃、
オ-ナ-にインタ-ネットを通して生鮮食品を販売してはどうか?・・と提案したことがあった。
近年共稼ぎも増え、買い物に行く時間のないなか、ネット注文が出来、バイク便で配送すれば、必ず需要はあるのではと?・・それから15年今、ネットス-パ-が注目され、登録会員も増えているのだという。

日本人は何故警戒心ばかりが強いのだろう?
15年前提案したス-パ-のオ-ナ-も例外に漏れず、提案に対しマイナス面ばかりを取り上げ、理屈から考え、今後社会がどのように変わっていくのかを考えようとせず、結局は二番煎じを味わうことになってしまう。

「みんながその方向に進むなら、こちらもやってみようか?」となり、先行しているス-パ-には追いつくことは出来なく、単に波に乗る安心感を味わう事にしかならない。
友達の中にも、ネットは怖いものだと言う先入観を捨てきれず、訳もなく怖い怖い・・・と言っている。
ネット社会は必ずしも安全とは言い切れないが、確率的には、現実社会の中と比較すると危険度は低い筈なのだが、その見極めが出来ず未知数の物に対し、先入観が全てで、ネット犯罪が報道されると、ネット社会全てが危険だと考えてしまう。

飛行機は落ちたら終わりだから乗りたくない、と言うのと同じで、飛行機事故は車の事故死に比べれば、確率は比べものにならないほど低いのでしょうが、
新しい物への恐怖心が強く、みんながやっているから理屈は分からないが良いのだろうと思ってしまうのが日本人なのかも知れない。
新しい物への探求心や、自分を守るための新しい物を探す前向きな捉え方が出来にくい人種なのだろうか?




冬の楽しみ・・2

2010-01-11 10:25:43 | とりとめもなく

昨日引き上げてきた檜の流木、年輪は詰んでいて節もなく銘木材木店で買えば良い値段がするだろう。
杉の6メ-トル物、縁桁によく使われるが、檜の6メ-トル以上の長さの丸太は買ったことが無いので確かな値段は分からないにしても、杉で10万円程度だろうか?

ジ-プに積むため短く切ったのが悔やまれる。
もう一本、サクラの直径80㌢長さ6メ-トルの流木が河原に横たわっている。
長年水に浸かって、砂に埋もれていた流木だろう丘に打ち上げられ、空気にさらされ表面はウロコ状に割れ、大きな乾燥割れは起こしていない。

とにかく大きすぎてどのようにして手に入れるか、方法を思案中では有るが、次の大水が来るまでに手を打たなければ、今度は海まで流れてしまうだろう。
長年地中に埋もれ、掘り出された銘木は、神代と言う名が頭に付く。
ケヤキであれば、神代ケヤキ、楠で有れば神代楠、といったように呼ばれ、金額もそれに伴い高い金額となる。
これらは、カウンタ~に使われたり、テ-ブルの天板に使われ、表面はきめ細かく、独特の表情を出す。


冬の楽しみ

2010-01-10 10:07:03 | とりとめもなく

 毎年冬になると「今年は寒い!」と言葉にだす。
地球温暖化により、少しずつ気温はあがっているから、昔に比べれば冬もそんなに寒くないんだろうが、過去の寒さの比較が感覚的はすぐ出来ないため、そう感じてしまうのかも知れない。

事務所には薪スト-ブが入っており、毎年秋になると薪集めに忙しくなる。
幸いにして、この事務所の300メ-トル先には、高野山から流れ出る紀ノ川があり、大雨で増水すると、上流から流木が岸に流れ着く。

4年前に薪集め用に、三菱ジ~プの中古車を買い、流れ着いた流木をチェンソ-でカットし運んでくる。
堤の急勾配を下り、河を渡り、ぬかるみに足を取られ、身動きの出来なくなったときは、ウインチで自力脱出も出来、実に優れた乗り物だとも言える。

今年は、2回の大雨があり河原にはあちこちに流木が流れ着いており、早朝や昼休み時間に河原へと向かい
1時間もあれば、ジ-プいっぱいの薪を積んでくる事が出来る。

昨日の夕暮れ時に、以前より気になっていた根っこの付いた長さ6メ-トル、直径25㌢程の流木を引き上げに行った。
表皮は水に洗われ、かなり時間が経っているのか、先端は少し腐っていたが、杉では無いことは予測は付いていたが、檜でもなさそうだと思っていたが、どうしても気になるため、日の暮れた暗がりのなか、確かめずにはいられず出かけていった。

チャンソ-を吹かし、その流木を切断していると、檜の香りが漂った。
こんな流木に行き当たると、薪集めを忘れ宝物でも発見したような嬉しさがあり、どれだけの長さにカットすればいいかを考える。
しかし、ジ~プに積む事の出来るのは、長くとも1.5メ-トルが限界で、冬用のホロ-を取れば、2メ-トルは可能になるが、日が暮れ時間も時間なので、長物は諦め、限界の長さで切ることにした。

毎年、このような宝物に出くわす事がある。
サクラであったり、楠であったり。
時には手に負えない程の流木が流れ着く。


ドッグカフェ

2010-01-09 09:35:44 | とりとめもなく

 ドッグカフェの打ち合わせも新年早々完了した。
38席で店舗面積20坪弱、ドッグカフェ専室と、一般と分けており、ドッグカフェは12席と少ないが、利用者の動向によっては、先で変更していく予定にと考えている。

総予算500万円と700万円の両方で検討をしているが、
資金調達の目処がつけば、後者の予算で作る事が出来、外部に広いウッドデッキも庭も出来る事となる。

製氷器、台下冷凍冷蔵庫、調理台2本、ダブルシンク、ガス台、食器棚3本・・・しめて60万円の予算で揃えなければならない。

ク-ラ-は3機で見込んだが、85万円の金額となるため
動力を引き込み4馬力一機にし、ランニングコストを抑える予定だが、動力引き込み工事に25万円が必要となってくるが、ク-ラ-を4馬力と予備を一機入れても50万円程度となり、どちらにしても初期予算は変わらないが、動力を導入することによって、ランニングコストダウンになり、結果的には安くつく。

去年暮れにはベ-カリ-ショップを開店させ、売れ行きは上々だとの報告も届いている。
この喫茶店も4月にはオ-プンさせたいと思っている。
どんな種類の犬が集まってくるか、これから楽しみにしている。


年明け打ち合わせ始動

2010-01-08 13:47:44 | とりとめもなく

 昨年暮れに動き出したプロジェクト。
友人の紹介で、築85年の2階建ての総リホ-ム物件。
屋根の葺き替え、耐震強化、一部増築も含め予算は2000万円だと覚悟していると言うが、やり方によればもう少し安くつくだろうと考えている。

昭和元年生まれのおばあちゃんが一人で暮らしており、リホ-ムをし、お孫さんと一緒に暮らす計画を進めている。
気さくなおばあちゃんで、打ち合わせ時にはお菓子や飲み物をいっぱい持ってくるので、食べるのに忙しい。
今日は、改装プランが出来たので、新年の挨拶と打ち合わせも兼ねて大阪まで出向いて、2時間の打ち合わせで、大きなプラン修正もなく決まった。

85年前の建て方で、基礎と言う物はなく、基礎石に柱を乗せ通し貫で柱を固めた作りではあるが、柱は何処も傾いておらず、しっかりと建っている。
今回の改築で最も手間のかかるのは、基礎部分をどのように補強するかが問題で、手間がかからず、且つ強固な基礎としなければならない為、工学的見地から力の流れを考えなければならない。

外壁は全て外断熱とし、窓は全て高断熱窓に取り替え、床と天井には、発泡断熱を現場吹きにし、冬無暖房でも、室内温度を10度以上に保てる住まいにしますと約束して来たのだった。
今までの実績からすると、12~15度で止まるだろうが、
控えめに温度差10度を目標とした。
何時もこの仕事をしていて感じることは、いいクライアントに出逢える事に幸せを感じる。

もっと喜ばせてあげよう。
もっと工夫をしてあげよう。
そんな思いが自然と湧いてくる楽しみは、物づくりをする者の、何にも代え難い楽しみでもある。