よく分かる 住まいづくり・・(檀建築コンサルタント)

私達の考える住まいは、住まいづくりの原価を探り、無駄のない資金で、遊び心のある家を作る事。

N邸新築工事

2011-01-31 12:23:05 | N邸新築工事

寒い日が続く、昨夜夕方雪が降ったらしく、現場にはまだ雪が残っている。
雨がなく乾燥状態が続いているが、現場にとっては好ましい状態、仕事は順調に進み
明日から屋根の骨組みに取りかかるだろう。

 

 

 

外観のボリュ-ムも分かるようになって、南面、北面、が道路からのシルエットとなる。
東面はほとんど目立たない法面に面し、大きな窓を目線を気にすることなくオ-プンにでき
自然の環境に触れることができる。

 


子供室のクロ-ゼットの上に手ごろなロフト物置ができそうだ!
大工にはまだ言ってないが、屋根の補強は今の状態で十分なので、補強材でふさがれることは無い
ここは気心の知れたいとこ同士、無理は聞いてくれるに違いない。

 

一階の屋根部分、在来木造であれば小屋裏には母屋を受ける束が
90㎝ピッチで建てられる為、空間はあっても束が邪魔になるが、
2×4の利点の一つはここにあり、束を立てなくても
屋根は2×6で3メ-トルは飛ばすことができ、在来の屋根より剛性を高める結果となる。
24mmの構造用合板を敷き詰め、床も屋根も剛性は高くなり、強固な建物となるだろう。


デジブック 『遊びをテ-マに』

2011-01-30 09:16:48 | とりとめもなく

デジブック 『遊びをテ-マに』

遊びをテ~マに出来上がったログハウス
依頼者であるN様は まっすぐな方で含みを待たさず
ストレ-トに話される方でした。

迷いもなく細かいことは気にしない
人を見抜く目は多分誰よりも鋭いものをもっているのでしょう
従業員を大事にし、人を大事にするそんな印象が第一印象でした。

物を作る楽しみと、素敵な人と出逢える楽しみをもった
そんな中で物づくりができる事は幸せです。


回想-14

2011-01-29 07:35:38 | 回想

とにかく、匠と称される設計事務所の言い分を聞こうと電話をいれた。
本人が電話に出られ、2000万円の予算をKさんが伝えたのにも関わらず
なぜ、建設費用が2700万円になる図面を書き上げたのかと聞くと、
「私はKさんご夫婦が望むからそれを図面に反映しました」と言い、自分は
設計事務所とし間違ったことはしていないのだと言い張った。

だから、設計料はもらって当たり前で、返金する考えは持ち合わせていないというのだった。
設計事務所である以上、世間からはその道のプロだと思い相談する、まして
第三者であるメディアからも”匠”と報道され、賞賛された人であるプロが
依頼者の予算を考えず書き上げ、支払うことの不可能な建物を押し付けるのは、一般常識で考えてもそれは商品とはならず、本来は返金しなければならないのだろうが、その設計事務所は、裁判をおこしてもらっても結構ですとまで
言い張った。

Kさんにこのことを伝え、支払った180万円を設計事務所は返金する
意志は持っておらず、もし納得できなければ裁判に持ち込むしか方法はありませんが、民事事件になるため解決するには相当時間がかかると思いますが、
争うなら、同じ家を作るプロとして許す事はできませんので、証人として証言してもいいですから・・・と伝えた。

結局Kさん夫婦は考えた末、争いごとは避け、設計事務所に支払った180万円と施工業者に支払った25万円の合計205万円は授業料だと考え、再び納得できる住まいづくりに挑戦することになった。....つづく。


住まいづくりの進め方

2011-01-28 14:56:44 | 住まいづくり

昨日私の留守中に電話が入っていた。
知らない人ではなく、今他者で建築中であることも知っていたが、
内容はドアに塗る塗料を教えて欲しいとの内容だったので、早速今日電話を入れ、詳しく聞いてみると。

過去に当社が設計したお父さんの家に使っているドアに塗った塗料を教えて欲しいということだった。
問い合わせを頂いたKさんもよく知っていて、当然家を建てる時Kさんからも相談され、家づくりの相談もさせていただいたが、その後連絡もなく、噂ではY、T
という設計事務所なのか施工業者なのかわからない施工業者で進んでいることも分かっていたが、こちらからは、あえてその業者についての噂は報告もせず納得ずくで選んだのだからと、お父さんにも連絡も差し控えた。

その業者の実態は、設計事務所の装いはあるが、実は単なるブロ-カ-的な役割で、設計料50万円をもらい、設計図は外注し若手の設計事務所に
依頼し、施工業者が決まれば、裏金を要求するらしい会社。
当社に出入りしている職人たちからもその話はよく耳にする。

変更があっても追加は一切認められず困っているのだと聞いたこともあり
最近自社で請負をはじめ、知り合いの監督がそこに就職したが、何か月もしないうちにその会社を辞めたと聞いている。

Kさんもその設計事務所の説明を聞き、坪単価55万円でできると言われ
たので決めたのだといい、今日の話では50坪足らずの広さで3.500万円にまで膨れ上がったと聞き
内装ドアは、べニアに突板を貼ったフラッシュドアだという、予算が無いから
フラッシュになったということだった。
羊毛の断熱材を使っているらしいが、確かに断熱材の効果は高いが、
完璧に目張りをしないと隙間が多く品質に見合った効果は期待できない為
当社は使っていない。

窓は三重の木製窓だそうだが、使い勝手は多分悪く、3枚の建具を動かさないといけない窓ではないだろうか?
もしそうであるなら、金額は高く、開けるのにも不便が強いられるはず。
もし、断熱を重視するのなら、木製サッシに真空ガラスをはめ込めば、
便利で、この真空ガラスを超える性能を持った窓は、3重窓よりも安く
氷点下25度までなら結露を起こさないというずば抜けた性能の窓となる筈。

工事の予算明細書がありますか?・・・とお聞きしたところ、「無いです。」と
いい、明細書もない3500万円の家とはどんな内容なのかも分からず、プロがみても分からないのが実情なのだろう。
多分プロと素人のやり取りはこれで通用するのだろうが、それにしても信頼とは怖いものだとしか言えない。

まあ・・・よその業者をとやかく言うのも差し出がましいだろうが、
この不況の中、なんで自分の身は自分で守る策を考えないのだろうと
いつも不思議に思うのは私だけなんでしょうか?
プロと素人の交渉は成立せず、結局このドアだと10万円かかりますと言われればその通りになってしまい。

明細のない請負契約だとするなら、500万円を経費として抜かれても分からないだろう。
これをお読みの皆様、建物は原価を見ることができるということを覚えておいてください。
100円のものは100円でしか買わない!・・・と決める事です。
坪単価が安いからと決めない事です。
3500万円の家が高いとは一概に言えないが、しかしそれには必ず裏付けがあって初めて高いか安いか見極めることができるのです。

 


とりとめもなく

2011-01-28 07:16:40 | とりとめもなく

景気は一向によくならず、国会では個人攻撃に終始し、官僚天下りや、
無駄遣いの話題は消え去り、メディアはこぞって小沢はどうだ、総理はどうだと、申し合わせたかのようにどのニュ-スをみても同じような報道となっている。

この現象はニュ-ス番組に限らず、娯楽番組においても同じことが言え、
各局同じような番組ばかりだ。
お笑い芸人によるト-ク番組で、面白おかしく、ばかげた内容の番組も多くみられる。

これらは、視聴率によって作られているのだろうが、見方によっては視聴者が望む番組で構成されたものだとも言える。
視聴者が望むから流すのか、報道する側が流すから受け入れるのか?

どちらにしろ今はメディアが大きな力を持ち、今回の政権交代もメディアの力が働き民主党が政権を取ったといっても間違いではない。
しかし、結果は期待したものにはならず、方向性も見えず、国民が期待したマニフェストは守られていない。

ガソリンは値上がりし、円高は進み、国債の価値は下がり、1000兆円の借金にもうすぐ届くところまで膨れ上がっている。
ここまで膨れ上がった国の借金はもはや返済不可能となり、国際発行の半分は借金の金利に消え、今後は雪だるま方式で借金は増えていき、加速度がつき、2000兆円に届くにはそんなに時間はかからないだろうが、このまま進めば日本は倒産することは間違いない。

ここまで借金を膨らせたのは無責任な政治家と、高い能力を持った官僚と言われる役人が、痛みの伴わない国債を乱発し、箱物を作り、高速道路を作り、ダムを作りしてきた結果、年金は破綻寸前に陥り、税金すら払えない人が増え
大きなスパイラルとなり落ちているのが今の日本。

今、日本にとって必要なことは、メディアに流されることなく、自分の考えをしっかり持って日本を考えていかなければならないのだろう。
他人事ではなく、自分の身に直接影響する日本の進む先を、真剣に考えなければならない時を認識しなければ日本はよくならない。


新しいプロジェクトNY邸(NY)邸

2011-01-26 21:56:32 | NY邸新築工事

新しいプロジェクトの始まりです。
目標は1500万円でどこまでできるかが今回の挑戦となる。
浄化槽、照明、ク-ラ-、デッキ、ベランダ、パ-ゴラ・・・・すべて含めて
納めたいと思っている。
あくまでも、高断熱、高気密は当たり前・・・安いから品質は妥協しない。

この金額でこの家は贅沢だ!・・・・と言えるような家をつくりましょう!
と、NYさんと目標設定。
できるかどうか、今は何とも言えないが、できないとは思っていない。
できる筈だと思っている。

 

必要な部屋ができればその時間仕切りをつくることにし、今必要な部屋を作る。
床、壁、屋根を丸ごと断熱し、ドアは基本的に必要なトイレ、風呂。
できるだけ自然素材を使い、優しい環境とする。

新たな挑戦が始まる、無理をせず原価から予算をくみ上げる。
徹底的に無駄をなくさないと目標には届かないだろうし、何よりもNY様の
理解と協力がなければ達成できないだろう。


とりとめもなく

2011-01-26 07:22:43 | とりとめもなく

安物買いは止めれれないのか、昨日も買ってしまった。
何を買ったかと言うと・・・靴なんです。

サラリ-マン時代には、ス-ツが仕事着で、それ以外
あまり着るものは持っておらずジ-ンズなどは、1本持っていれば
十分だったが、事務所を開設して以後、全くス-ツは着なくなり、
それに伴い革靴も履かなくなった。

その頃からか、靴はホ-ムセンタ-の980円の靴を買うようになり
2万円もする革靴は必要がなくなった。
ログハウスの現場が出ると、チェンソ-も動かすため、
靴先に鉄板の入った安全靴が必要となり、それもホ-ムセンタ-で売っており
980円!・・・安いから当然弱い!

チェンソ-が靴に触れ火花が散ることもあり、その時は「あぁ・・・鉄板が入っていたので助かった!」と思うときもある。
チェンソ-でけがをしたときは肉はミンチ状態になり、骨は砕け再生不可能となる、15年間の間で、2回ほど鉄板に助けられた。

しかし、今回はその鉄板の入った靴によって不具合が発生し、親指の足先が
しびれてきたのだ!
原因は、鉄板であることは間違いなく、その原因の一つ目が、足の爪が伸び
靴の中の鉄板に引っ掛かり親指の爪がはがれそうになった。
完全にはがれれば再生するが、中途半端で保ったため爪は動いているが
抜けない。

もう一つの原因は、歩くたび鉄板が親指にあたるので、指は自分を守るため
皮を厚くし、カチンカチンのタコ状態、この二つが親指の神経を圧迫しているのだと考えられる。
それを回避するため今回は鉄板入りの安全靴を止めることにした。
少し高くてもいいから柔らかい靴を買おうと探していたら、ボア-の入った暖かそうなブ-ツがあった・・・でも安い!…680円!
買ってきて事務所で娘に見せれば・・「また!」・・と一言。


とりとめもなく

2011-01-24 22:00:38 | とりとめもなく

もう一月も後半、なんて早いんだろう!
時間が過ぎるのは早く、家づくりは、なかなか時間がかかるもので、
2か月で出来上がってしまう家もあるが、時間をかけてじっくり建てるののも
何か値打ちとなり、その途上での打ち合わせのなかで、人と人の繋がりの大切さや、理解しあうなかで出来上がる過程も物づくりの中に含まれる。

与えられたものに合わせて生きるのではなく、自分流の空間を作り上げ
おしきせや、我慢の中で暮らすのではなく、工夫と自慢できるお気に入りの中で過ごす満足感がリズムをつくりあげ、それが居心地のよさとなる。

N邸も形が日に日に変わり、このブログを通じ進行状況を確認していただきと思っている。
何か月もかけ和歌山と奈良の距離をPCのネットを使い解消、N様の手が空いたときや、お子様の昼寝中に打ち合わせを行った。

そのこだわりが今形となって姿を表し、日に日に様変わりをしていくのを
現場で見ることができないのが残念でしょううが、できる限り様変わりや進行状況をアップしたいと思っています。


N邸新築工事

2011-01-22 15:28:07 | N邸新築工事

N邸の二階ステ-ジがいよいよできてきた。
見晴もよくなり、東の楠がなかなか良い感じになってきそうだ。

吹き抜けの丸太の太さも申し分なく一階から見上げた時安定感がでるに違いない。

 


材木市で4メ-トルのケヤキ8本が目に留まり、N邸の和室化粧梁に使おうと、
「1本1万円でどうです?」・・「ケヤキですよ・・欅」と売りたくて仕方がないようだった。
・・「8万円?・・・たかいやろ!」、「8万円やったら いらんわい!」
本当は、このケヤキを見たとき、いいものになる!・・とすぐにわかった。
みてくれは、曲りまくりで、ヒビも入り普通の大工はこんな癖の悪いケヤキを買わないのだが
だからこそ、値切ることができ、加工を施してやれば生まれ変わる。
曲りが大きいので、もう一度製材所に持ち込み引きなおさなければならず、
1本60キロ~70キロの重さがあり、運ぶだけでも大変!

そこで、欲しがってるのを気づかれないように交渉を始める。
・・「ひき賃いくらかかるん」
「一本5000円でしょうか」
・「じゃあ引き賃入れたら12万円?・・・たかいやん!」
「たかいですか?・・ほんなら引き賃込みで8万円でどうです?」
・「いらんいらん、予算そんなにみてへん」
・「あのな!・・このケヤキ失敗作品なんやろ?」
・「ケヤキ人工乾燥にかけたら割れるのわかってるやん」
・「これ、引き直して使えるようにするのに、いっぱい手間かかるよ!」

・「で・・・引き賃込みで5万やったら買うわ!」
「えぇ~!・・それ無茶やで!」
と言いつつも、使い道があるからこっちには価値があり、売るほうにとっては
早く処分したいはず。
そんな、こんなで軍配はこちらにあがり、5万円でゲット!

製材し、大工さんに無理をお願いし なぐり模様を入れてもらうことに。
昔はチョンナでなぐりを入れたが、いまチョンナを使える職人は宮大工ぐらいしかできないかもしれない。
なぐりを入れたこのケヤキにオイルを塗れば、それはそれは見事な仕上がりになる。



とりとめもなく

2011-01-21 08:20:14 | とりとめもなく

昨夜は眠れず!
一つの事を考えだすと 眠ることを忘れてしまい挙句のはて眠れなくなってしまう体質。

昔は、その眠れない原因に腹を立て後悔し、それを相手のせいにし、気まずくなっていくパタ~ンが多かったが、何時かしら寝れないのならこれを機会に何かをしようと思えるようになった。

昨夜も、寝れず、寝ることを諦め、夜中の2時ごろから動きだし、まず腹ごしらえと、食パンを切り、パンを焼き、コ-ヒ-を入れ、愛犬もかちゃんは眠たいのか、いつもはパンを頂戴と、前に来て座り、くれるまで目線を外さないが、昨夜は相当眠かったのか、パンの切れ端を鼻の前に持って行ったが食べようとしなかった。

娘から間食禁止令が出ているのだが、まさかそれを理解しているとは思えない。
最近ドッグフ-ドを食べないと、娘が心配している。
それは、私が昼食の祭に食べさせるのが原因だという!
まさに・・・その通りかもしれないが、ほしがるモカに ついやってしまう。

塩の効いた食べ物や、味の濃いものは与えないように気をつけているが、人間の味覚での薄味でも、犬にとっては強烈なものとなってしまうのかもしれない。

僕の生き様は、食べて喜べるなら食べればいい!
我慢して生きていくより生きる喜びは味わえるだろうと・・。知らなければ知らないままでほしがらないのだろうが、つい…美味しいよ~~ぅ!
食べてみる?・・・・となってしまうのが悪い癖なのかもしれないですね!


回想-13

2011-01-20 08:09:58 | 回想

Kさんは工務店に50万円と、工務店から紹介された設計事務所に百数十万円の設計料を支払っていた。
施工業者は顧客を取り込むため、適当なプランに金額を乗せ、契約書を作成し、客を逃がさない方法をとり、契約金50万円を支払わせ、ビフォ-アフタ-に出演した、大阪の設計事務所を紹介した。

話し合いの結果、両契約をキャンセルすることになり、契約金および設計料が一部返金してもらえるか 当社が交渉することなり、まずは施工業者の50万円の契約金の交渉をおこなった。
確かに契約書はまともな内容となっており、Kさんのサインもあり、印鑑も押してあり、対外的には有効な契約書とはなっているが、内容は全く違い施工業者がとった顧客をつなぎ留めておく手段としてよく使われる手で、銀行などに
融資を申し込む時のとりあえずつくる”天ぷら”と称される図面と見積書に似ている。

施工業者に電話を入れ、責任者と話ができ、こちらとしては全額返金を要求したが、業者が一旦手にしたお金は簡単に返金してもらえないのは世の常。
本来契約は本設計図が作成され、それに基づき出された金額が思惑と一致しかつ内容が納得できて初めて契約金を支払うのが基本ではあるが、
Kさんの人柄の良さか、あるいは施工業者の思惑に乗せられてしまたのか
とにかく このような安易な見極めをする人が世間には多くみられる。

施工業者との交渉の結果、50万円の契約金の半分は返金してもらえることとなり、Kさんにも了解いただいた。
残るのは、ビフォ-アフタ-に出演し、匠と称される設計事務所。
日本人はなぜかメディアに弱く、一度テレビで流されると、なんの根拠もなく信頼しそれを受け入れてしまう。

ニュ-スステ-ションで取り上げられたラ-メン店のように、翌日からその店の前に行列ができた。
地元でも名前は知っているが、特別おいしいという店でもなく、美味しい部類に入るラ-メン店なのだが、もっと美味しいラ-メンは他にもあり、
テレビで流される程、特に美味しいと思わない。
しかし報道されると県外からも食べにくる。
これが日本人の気質なのかもしれないが、今も多くの詐欺事件が後を絶たないのは、その安易な見極めの弱さにあるのかもしれない。

Kさんには、「一度支払ってしまったお金は戻ってこないと考えてください」と
あまり期待しないよう念をおした上で、"匠”と称される設計事務所に電話を入れることに。・・・・・続く


N邸新築工事

2011-01-18 08:05:19 | N邸新築工事

N邸がいよいよ形になってきた。
昨日は奈良から打ち合わせの為和歌山まで車を走らせ来ていただいたN様ご夫婦、1時から夕方まで休憩もなく、建具関係、仕上げ、電気工事その他ご要望も含め打ち合わせが進んだ。

LDKも広く、目線の届く範囲を広げることにより、部屋は広く感じる。


東の窓は木々の隙間から家並みが見え、額の中の絵のようで、自然の景色の中に人の動きが添えられることにより、単なる景色とは違った良さがある。


回想12

2011-01-17 08:22:27 | 回想

設計図と予算書が届けられた。
広さは50坪程度の木造2階建てで、造成された宅地の西側は4メートルの高低差があるが、設計図には手すりは書かれていない。

2700万円が建物費用であれば、この他に外構工事や登記費用、引っ越し費用、照明器具、カ-テン、家具等を含めると3,000万円を超えてしまうことになる、Kさんもすべてを含めて2,000万円は無理だとは思っているにしても、1,000万円もひらいてしまえばどうしていいかわからなくなったと言う。

とにかく、設計図に基づいて原価で予算をだし、工務店の経費をいれこの設計図でいくらかかるか出す事になり、1週間後業者から予算書が届き、工務店経費を見込んだ金額は2、400万円となった。
もし、Kさんに予算の余裕があれば、この建物は300万円も無駄な費用を注ぎ込み建てられる事になっただろうが、予算にこだわったことにより、無駄な費用を支払わずに済んだことに繋がったのかもしれない。

しかし、2、400万円に諸経費を含めると2、700万円の支出となり、Kさんの思惑は、諸経費、諸費用を含めても2,200万円程にしたいとの考えだった。

                                    つづく


回想-11

2011-01-16 13:52:57 | 回想

Kさんに、とにかくその設計図と施工業者が出した見積書を持ってきてくださいとお願いした。
何も内容がわからないまま、勝手な非難はできず、お互いの見解を見極めたうえでジャッジしなければ公平とは言えないが、Kさんご家族の許容金額が2000万円であるはずが、設計図に基づきだした建設費が2,700万円とは論外かもしれない。

依頼者の要望を満たし予算も合わすのは設計の段階では難しいかもしれないが、しかしプロである以上依頼者の要望をすべて図面に反映し、「予算オ-バ-しました」・・とは、あまりにも無責任な設計者でプロとは言えない。

一般の消費者は、いかんせんブランドに弱く、有名である事だけで信頼してしまい、自分の思いを満たしてくれると信じてしまう弱さはあるが、素人だからという理由で、見極める目を自らが閉ざしてしまっている。

専門知識がなくても、その人が、あるいはその企業が自分の思惑を満たしてくれる要素を持っているか、どのようなコンセプトを持った業者なのかは見極めができるはずなのに、それすら諦めてしまっている。

住まいづくりは家庭にとって最大の消費額であり、出来得る限りの努力と
しっかり見極めをし、進まなければならない。

Kさんには、とにかく資料を見たうえで役に立てるかを判断しますと
次回相談の日を決めたのだった。・・・・・・・・つづく。