釘隠しは昔から使われていた。
つまり、どうしても釘を打たなければならない時、昔の人は
銅版をたたき出し模様に飾りとして見えるように釘隠し金物を作り
釘を隠した。
今回、N邸には大きな自然木が居間に鎮座している。
それを動かないように止める為、ボルトで二か所固定した。
そのボルトを隠すため枝を作ることを提案したが、却下されたため
昔の知恵を拝借し、チョウチョで隠すことに。
これがまた手間のかかる作業。
手間を省く為、一度に二個作れないかと考えた末
二枚合わせでカットし、切り抜いた模様を逆に使えば
一枚は埋め木として使えるが、もう一枚の切り抜きは、
新たに作らなければならない。
上には米杉の板、下にはパ-プルハ-ト
刃に角度をつけ同時に切り抜けば、下のパ-プルハ-トが
上の埋め木に使える。
もう一枚はベ-スが紫で、模様は黒檀を切り抜く事にしたが
どんなチョウチョになるのか不安?
さて!・・・けいこ譲は取っ手の仕上げに黙々と塗料を塗っている。
おおまかな研磨は昨夜やっておいたのだが、それでも
仕上げとなると時間はかかるが、これが手作りの良さでもある。