よく分かる 住まいづくり・・(檀建築コンサルタント)

私達の考える住まいは、住まいづくりの原価を探り、無駄のない資金で、遊び心のある家を作る事。

サヤ

2010-10-31 13:26:14 | 物づくり
のこぎりのサヤを作る。
パインの8ミリの板を挽き、のこぎりの厚みを板に彫り
一枚の板に貼り付ければ、サヤになる。
昔、親父が作っていたのを思い出す。
「ここは どうやって納めたんだろう?・・親父は」
と、独り言を言いながら。








掘り込んだ溝に帯を廻し、ベルト掛けをつければ
出来上がりになるが、その前にオイルを塗って
乾けば、赤い帯を入れよう。


季節外れ

2010-10-30 08:32:37 | とりとめもなく

季節外れの台風と言ったらいいのだろうか?
11月に台風が!

台風は9月頃来るものだと思っているが、
これも気候変動の結果かもしえない。

子供の頃の記憶では台風と山百合がセットで記憶に残っており
台風の過ぎた後、山百合は倒れ、それでも花は散らずに保っていた。

今回の台風は近畿地方上陸も懸念されたが、幸いに
それてくた。
3年前に自力で増築を思いつき、デッキに屋根をかけ、屋根だけにと思っていたのだが、壁にも手を伸ばし、建具をつくり、外壁は出来たが、その状態で止まってしまい、2年が過ぎようとしている。

どうにかしなければ!・・・と思いつつ、なかなか火がつかないままの状態。
ホームセンターで買ってきた安物のアクリル板は、安物だけあって、劣化し、張り替えなければ台風が来れば破れてしまいそうで、台風の進路が気になっていたが、これで一安心!

おかげで、増築工事も先送りになりそうだ!


薪ストーブ

2010-10-29 07:42:22 | とりとめもなく
リージェンシーの薪ストーブ、毎年薪を集める苦労もあるが、
その見返りは多く薪を集めるのも苦にならない。
今年は例年とは違い、薪が集まってくる、紀ノ川には枯れた流木がまだ何本か残っており、これも冬の間集材しようと思っている。

このまま置いても、結局下流に流れ、港湾に流れ込んだ流木は国土交通省管轄の業者が引き上げ、産業廃棄物として扱われ、焼却処分にされるため、誰も再利用できない物となる。








N邸の伐採した木は楠なので薪にするにはもったいないが、
出来るだけ多くの材を建物に生かしたやりたいと思ってはいるが
全ては生かすわけにはいかないが、薪としては最高の木となる。

吹き抜け

2010-10-28 05:43:29 | 住まいづくり

断熱の性能アップと施工費用のコストダウン交渉により
内部発砲断熱吹き付けが可能となり、大きな吹き抜けも
設計の中に取り込んでも寒さの心配をあまり心配する
事もなくなり、部屋の広がりと開放感を作るには吹き抜けは
有効に働く。
   
U邸               T邸

  
I邸                S邸

   
Y邸               K邸

吹き抜けの中から楽しみが生まれ、1階と2階の声が
届くようになり、顔を覗く事が出来。
仕草の中にかわいらしさが出て
笑顔が生まれるようなそんな生活が出来る空間で有って欲しい。


N邸新築工事

2010-10-27 19:18:10 | N邸新築工事
間知撤去作業で裏込めコンクリ-トを削岩機で
はつる工事が進む、長い年月で、コンクリ-トが堅く
なかなか思うようにはつれない。
この撤去が終われば、擁壁コンクリ-トを作り
その後、一段上の基礎工事に進む。

  

昨日チェンソ-の刃を研ぎ、最後の伐採に出向いた。
雨の後なので、木は濡れ斜面も滑りやすくなって
何回も転びながらの作業。
蚊取りケ-スは外れ、ノコギリのサヤは壊れ
怪我が無かっただけ儲けもの。



40年程の年輪を持っているだろうか、
高く延びた楠、何本かの幹を倒しても、まだ5本
残った幹、楠は生長も早く今後も成長し続けるだろう。
隣の住人は、台風の折、風よけになると言っていたので
あまり多くを取らず、食堂から見て視界が開ける程度に
留めた。

                                    
この伐採した楠の中から、曲がり具合のいい枝を
N邸の建物に使おうと考えている。
何本かは候補はあるが、水圧で皮を剥き
その中から決めることになるだろう。

プラン

2010-10-26 08:10:33 | 住まいづくり
変形敷地から出来る面白さがあり、無理矢理プランを押し込むのではなく
その敷地の形状を生かす建物に仕立てる。
変形敷地により、三角のキッチンが出来上がり、普通は使いにくい
三角形を有効に生かしてパントリ-に。

キッチン用品は多くの小物があり、少しのスペ-スが有れば納まってしおまう。
広く深い引き出しの中より、棚にして壁に並べる方が分かりやすく使いやすい。
狭い棚でいい、スパイスなぞは7㌢の棚板で十分で缶詰は10㌢もあれば並べられる。
食器は食器棚でなければ、と言う概念を捨て、パントリ-の中に収納すればいい。


      

          

2階 の一部を屋根にし、そこから光を1階に取り込む
便利のいい市街地は建物が密集し、無理に大きな窓を取ると
プライバシ-の問題も発生する場合がある。
太陽の光も大切だが、守らなければならないものもある。
風が通り、明るい家に出来れば、太陽の光は外にでて当たればいい。

           
こじんまりとした可愛い家が出来れば住む人も楽しくなるだろう。




建物の金額

2010-10-25 08:43:20 | 住まいの原価
今手元に延べ床面積28坪の住宅プランとその概算書が届いている。
某ハウスメ-カ-の計画案とその予算ではあるが、
A4サイズに 資金計画書と書かれた中に建物金額と外構工事金額と
諸費用の予算が書かれており、お客様はこの予算から建物の仕様や
広さを 自分の予算に合わせて調整していかなければならない事に
なるのだろうが、我々からしてみるとこれではあまりにも簡単過ぎて
内容が分からない。

建物本体工事   ・・・・・・・・・16、71万円
本体変更工事 ①・・・・・・・・・   85万円
本体変更工事 ②・・・・・・・・・   80万円
本体変更工事 ③・・・・・・・・・ 1、11万円
屋外給排水    ・・・・・・・・・   40万円
長期優良住宅申請費 ・・・・・・・・・16万円
仮設水道        ・・・・・・・・ 3.5万円
設計工事監理料   ・・・・・・・・・14万円
共通仮設工事・・・・・・・・・・・・・・・90万円
基礎補強費・・・・・・・・・・・・・・・・・90万円
外構工事・・・・・・・・・・・・・・・・・1,30万円
カ-テン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30万円
照明器具・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20万円
消費税・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1,19万円
合計 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25,037,250円

上記金額が表示され、内容は別冊子を見てもはっきりとせず、
28坪の住まいとすれば信じられない程の金額となっており、
建物金額だけをとってみても、坪単価80万を超えている。
一般的なハウスメ-カ-仕様であれば、壁、天井はクロスで
床は集成フロア-とすれば、我々が目安とする金額は
2000万円を切り、もしかすれば1800万円台となるかも知れない。

一般消費者は2500万円が高いのか安いのかさえも分からず
判断基準は、2500万円の予算が出せるか出せないかによって
決めてしまうのだろう。

今まで ハウスメ-カ-との競合が何回か有ったが
建物の大きさにより金額違いは有るにせよ、私達が推奨する
原価積算で出した建物金額と、大手ハウスメ-カ-の出した
金額の差は、2~2.5割減の予算で十分納まり、仕様ランクも
メ-カ-仕様よりハイクラスとなる。

例えばメ-カ-が出した3000万円の建物であれば
2400万円程度あれば十分対応出来る金額となるだろう。
その差額の600万円は大きく、この金額を建物に生かせば
豪華な建物になるはず。

建物の金額

2010-10-24 17:27:41 | 住まいの原価

わが国には建物の金額を坪単価で表現し、大体の目安としている。
これは、過去の大工さんが見積書として予算組みをせず、「大体こんなもんやろ!」とアバウトで過去の実績から表現した予算が、今尚残っており、「坪単価25万で家が出来ます」・・と売り物にしているフランチャイズ会社も存在する。

聞くところによると、多くの訴訟を抱えているとか聞くが、常識的に考えても、何処から何処までが25万なのかわからないまま、坪単価のいい加減さに惑わされ、依頼し結局、住めるようにするには倍ほどの金額が必要になる場合があると聞く。

信頼させるのが悪いのか、信頼するのが悪いのか?
その辺は微妙なところでも有るが、「私たちは素人ですから」と言う事になるのだろうが、その言い訳を使うときは既に被害に遭ったときが多く、出来ればその前に転ばぬ先の杖を持たなければ
損をすることになる。

近年 消費者保護法が確立され、弱い消費者を守ろうとする法律が
かえって、消費者を弱いままにし、何処かで誰かが守ってくれると言う
依存体質から抜け切れなくなるのではないだろうか?

基本は、「自分の身は自分で守る」ということが大事なことであり、
全てを法律で片付けようとする事に疑問を感じてしまう。

以前にも書いたが、日本には商品の金額表示に、定価があり、売価があり、原価がある、定価と原価の差は大きく開き、誰も「この原価は御幾ら?」とは聞かないし、また聞いても言ってくれない。

日本の流通の複雑さの中で、どの時点を原価と呼ぶかが問題ではあるが、手に入れられる最短の流通時を原価と表現するしか無いのかもしれない。

例えば システムキッチンを例に取ってみると、キッチンメーカーの展示場があり、そこで仕様を決め後日見積書として提示されるが、それはあくまでも定価ベースの金額で、工務店が決まらない限り、ネット金額は展示場では教えてもらえない。

つまり、我々はキッチンメーカーからは直接買うことが出来ないシステムになっており、キッチンに限らす、日本の流通は殆どがこの販売方法となっており、結局工務店を通じて、交渉しなければならないのが現実であり、工務店に入る金額を、原価と考えて予算を組み上げなければならない。

結局、この複雑さの中では、一般消費者が原価を追求するのは容易なことではなく、商品知識を実につけ、交渉術を、駆使しないと商品は安くならず、結局施工業者に任せてしまい、安いのか高いのかもわからないまま、家が出来上がってしまう。


別荘感覚で住む

2010-10-24 12:19:53 | 住まいづくり
昨日訪れたお客様で、海の近くに家を作りたいとの要望があり
早速情報を集め、その中に気に入った土地がい物件あり
昨日は2回目の確認に出向いた。

借景は申し分無し、海までの高低は20メ-トル程度だろうか?
早速プランを描きたくなった。
1時間程でプランが出来、とりあえず自分が住むとすれば
こんな家に住みたい・・と考えながら描く。





(↑)・・全て海を眺められる部屋
圧巻は浴室・・海の上に月が出て、その光の反射は一本の線と
なって、浴室の開口に映し出される。
月明かりで風呂に入るのもいいかもしれない。



(↑)道路面から見れば平屋、台風の折障害物が無いため
風はまともに建物が受けることになる。
その為、屋根の勾配は極力ゆるくし、寝室は地階にに作る方がいい。




(↑)地階はプライベ-トル-ム、波の音を聞きながら
車の騒音もなく、安眠出来ることだろう。



居間、食堂は約27帖、キッチンを入れれば30帖は越える。
8メ-トルの大空間を作ることで、海の広さに負けない
景色を取り込むことが出来、夜の漁り火が窓の中に浮かぶ
一日の疲れを癒すのは、こんな風景にとけ込めれば幸せかもしれない。

N邸新築工事

2010-10-22 17:39:52 | N邸新築工事
擁壁工事が進められ、南の間知石を撤去、それに伴い
基礎工事が始まるまで楠の伐採もしておかなければ
切った木を拾い上げる事が困難となるため、
チャンソ-の刃を研ぎ、現場に出向いた。



何しろ、蚊が多い為、ホ-ムセンタ-で腰にぶら下げる蚊取り
線香容器を買い、燻しながら3.5メ-トル下の藪の中に


 
落ちないように、身体をロ-プで縛り不安定な状態で
チャンソ-で上から切って降り、最後は一番太い幹を倒すのが
一番安全な為、けっこう時間がかかったが、無事が完了。





下の写真は、一番最初の楠の枝振り、伐採する事により
視界も開け、東の光も遮られる事もないだろう。
もう少し、下草を刈り綺麗にしたいが、日も暮れそうなので
本日はここまで。

冬に向け

2010-10-21 08:40:47 | とりとめもなく
薪集めはほぼ完了した。
これで冬には薪の心配もなく、しまつしながら燃やすこともない。
河原にはまだ乾燥した流木があり、来年の薪にしようと考えてはいるが、
問題は置くところが無い。


                                                         
新たな置き場所を確保しなければならなくなってきた。
昨日、大阪のクライアントの紹介でまた一人お客様が事務所に訪れ、
建て替えか新築を考えているとのこと。

その折りに、スト-ブの話しがでて、興味本位デスト-ブを入れている人がいるが、
その人は今物置になっていると言う。
当社のお客様は、殆ど冬には薪スト-ブを愛用しているようだ。

みんな、こだわりを持った人が多いいのか、薪スト-ブに愛着を持ち
冬の必需品として使い、労を惜しまない。
家も同じように、建ててしまったら終わりではなく、気に入った空間を作り
満足感の中で暮らせば、愛着が増し、建てた後もその住み家を愛し、
手を加えながら、もっと素敵な家にしようとなる筈。

豪華な家でなくてもいい、本当に気に入った家を建てれば満足感は消えず
飽きることもない。

N邸新築工事

2010-10-20 15:11:28 | N邸新築工事
N邸工事がいよいよ始まる。
今年の2月から打ち合わせを始め、土地が決まり図面がきまり、金額が決まり。
住まいづくりがスタ-トし、今日曇り空では有るが、それが工事する人達のとっては
暑くなく、快適な気温の中、初堀を行う所までこぎ着けた。
個人が家を手にするには、いろんな負担や、勇気が要ったことだろうが、私達がその分
わくわくさせ、感動を与えることが出来ればと思っている。







楠の木や雑木が覆い茂る木を、下刈りをしてやれば、もっと見晴らしの良い風通しの
良い敷地になることだろう。
もう少し涼しくなり、蚊が居なくなった頃、楠の枝や、うっそうとした雑木の下刈りを
することに。

カ-ビング

2010-10-19 11:03:23 | 物づくり

   
 
     


早速カ-ビングの準備に取りかかる。
火がつけばすぐに行動に移さなければ気が済まない性格。
はたして、良いのか悪いのか?

丸太は檜の生の丸太しか手に入らなかったが、本当は杉が良いのだろうが、堅さは
生とはいえ、檜のほうが堅い為、多分苦労はするだろう。

ハズクバ-ナ-のバ-をカ-ビング用に取り替え、刃も替えなければガイドに納まらない。
この3台のチェンソ-でとにかくやって見ることにしよう。

建築の立体画像は頭に浮かぶが、動物の立体は浮かんでこない。
部分的に絵を描きながら頭に入れないと、多分いきなりカットをすれば失敗する事は間違いない。

とにかく、習うより慣れろ!・・・ですね。
失敗するかもしれませんが・・・経過はアップしていきたいと思っております。

期待しないで下さい・・・(笑)

出逢いから広がる世界

2010-10-18 17:39:08 | とりとめもなく
昨日、城所さんのカービング個展に出向き、その繋がりで今日、加島様との出逢いとなった。
その帰り道、カービングの材料を仕入れたく、紀ノ川筋にあるチップ屋に立ち寄り、ヒノキの生材を500円で買いも求め、帰ろうとしたときに
社長が、「楠の木があるよ」といい、早速原木を確認すると、直径90cm長さ6mと4mのの二本の原木があり、早速値段交渉に!

二本3万円で商談正立!
これを木挽きに出し、テーブル用の版に加工。
二年程乾燥させなければならないだろうが、高くない買い物。

こうして、事は繋がり一人の関連で世界は広がって行く。
いい人に出逢い、いいものに繋がって行く楽しさと、そこから産み出されるものがある。

出逢い

2010-10-18 09:19:00 | とりとめもなく

昨日チェンソーアート、カービング世界チャンピオン城所ケイジさんの個展に出向いた。
ムロママの紹介で繋がった出逢い。

物づくりの中の、最も瞬間を楽しめる物づくりと言っていいだろう。
物づくりには色々な特質や性質があり、長い時間と我慢を強いられる物もあれば、短時間で達成できるものがあり、カービングも
ある意味瞬間的な感動と充実感を味わえる。

チェンソー一本で彫り進む様は、芸術的な域を超えた、音と動きと技が一つの動きとなり、人に感動と驚きを与える。
昨日は作品を見せていただき、出来上がった作品の表情でその人の優しさが伝わってくる。

         

          城所ケイジさん
優しい顔立ちだが、チェンソーを持ちカービングしている姿はまるで別人で、本人と話している時とは全く違った人に思えてくる
ビデオを見せてもらったが、思わず「この方もカービングでは有名な人なんですか?」と聞けば、本人だった。

ヘルメットをかぶりゴーグルをはめ、マスクをしているので多少のイメージは違うだろうが、そのことだけで見間違えたわけではなく、多分その時の気構えと、パワーが違ったのだとう。
実演を実際目にする時を楽しみにしている。

      

         

何事も極める事により人に感動を与え、てくれる。
極めようとする想いの中に共通点があるのだろう。
技だけではなく、形だけではなく、その人の想いが伝わり
人に感動を与えてくれるのだろう。