パインの8ミリの板を挽き、のこぎりの厚みを板に彫り
一枚の板に貼り付ければ、サヤになる。
昔、親父が作っていたのを思い出す。
「ここは どうやって納めたんだろう?・・親父は」
と、独り言を言いながら。
掘り込んだ溝に帯を廻し、ベルト掛けをつければ
出来上がりになるが、その前にオイルを塗って
乾けば、赤い帯を入れよう。
季節外れの台風と言ったらいいのだろうか?
11月に台風が!
台風は9月頃来るものだと思っているが、
これも気候変動の結果かもしえない。
子供の頃の記憶では台風と山百合がセットで記憶に残っており
台風の過ぎた後、山百合は倒れ、それでも花は散らずに保っていた。
今回の台風は近畿地方上陸も懸念されたが、幸いに
それてくた。
3年前に自力で増築を思いつき、デッキに屋根をかけ、屋根だけにと思っていたのだが、壁にも手を伸ばし、建具をつくり、外壁は出来たが、その状態で止まってしまい、2年が過ぎようとしている。
どうにかしなければ!・・・と思いつつ、なかなか火がつかないままの状態。
ホームセンターで買ってきた安物のアクリル板は、安物だけあって、劣化し、張り替えなければ台風が来れば破れてしまいそうで、台風の進路が気になっていたが、これで一安心!
おかげで、増築工事も先送りになりそうだ!
断熱の性能アップと施工費用のコストダウン交渉により
内部発砲断熱吹き付けが可能となり、大きな吹き抜けも
設計の中に取り込んでも寒さの心配をあまり心配する
事もなくなり、部屋の広がりと開放感を作るには吹き抜けは
有効に働く。
U邸 T邸
I邸 S邸
Y邸 K邸
吹き抜けの中から楽しみが生まれ、1階と2階の声が
届くようになり、顔を覗く事が出来。
仕草の中にかわいらしさが出て
笑顔が生まれるようなそんな生活が出来る空間で有って欲しい。
わが国には建物の金額を坪単価で表現し、大体の目安としている。
これは、過去の大工さんが見積書として予算組みをせず、「大体こんなもんやろ!」とアバウトで過去の実績から表現した予算が、今尚残っており、「坪単価25万で家が出来ます」・・と売り物にしているフランチャイズ会社も存在する。
聞くところによると、多くの訴訟を抱えているとか聞くが、常識的に考えても、何処から何処までが25万なのかわからないまま、坪単価のいい加減さに惑わされ、依頼し結局、住めるようにするには倍ほどの金額が必要になる場合があると聞く。
信頼させるのが悪いのか、信頼するのが悪いのか?
その辺は微妙なところでも有るが、「私たちは素人ですから」と言う事になるのだろうが、その言い訳を使うときは既に被害に遭ったときが多く、出来ればその前に転ばぬ先の杖を持たなければ
損をすることになる。
近年 消費者保護法が確立され、弱い消費者を守ろうとする法律が
かえって、消費者を弱いままにし、何処かで誰かが守ってくれると言う
依存体質から抜け切れなくなるのではないだろうか?
基本は、「自分の身は自分で守る」ということが大事なことであり、
全てを法律で片付けようとする事に疑問を感じてしまう。
以前にも書いたが、日本には商品の金額表示に、定価があり、売価があり、原価がある、定価と原価の差は大きく開き、誰も「この原価は御幾ら?」とは聞かないし、また聞いても言ってくれない。
日本の流通の複雑さの中で、どの時点を原価と呼ぶかが問題ではあるが、手に入れられる最短の流通時を原価と表現するしか無いのかもしれない。
例えば システムキッチンを例に取ってみると、キッチンメーカーの展示場があり、そこで仕様を決め後日見積書として提示されるが、それはあくまでも定価ベースの金額で、工務店が決まらない限り、ネット金額は展示場では教えてもらえない。
つまり、我々はキッチンメーカーからは直接買うことが出来ないシステムになっており、キッチンに限らす、日本の流通は殆どがこの販売方法となっており、結局工務店を通じて、交渉しなければならないのが現実であり、工務店に入る金額を、原価と考えて予算を組み上げなければならない。
結局、この複雑さの中では、一般消費者が原価を追求するのは容易なことではなく、商品知識を実につけ、交渉術を、駆使しないと商品は安くならず、結局施工業者に任せてしまい、安いのか高いのかもわからないまま、家が出来上がってしまう。
昨日チェンソーアート、カービング世界チャンピオン城所ケイジさんの個展に出向いた。
ムロママの紹介で繋がった出逢い。
物づくりの中の、最も瞬間を楽しめる物づくりと言っていいだろう。
物づくりには色々な特質や性質があり、長い時間と我慢を強いられる物もあれば、短時間で達成できるものがあり、カービングも
ある意味瞬間的な感動と充実感を味わえる。
チェンソー一本で彫り進む様は、芸術的な域を超えた、音と動きと技が一つの動きとなり、人に感動と驚きを与える。
昨日は作品を見せていただき、出来上がった作品の表情でその人の優しさが伝わってくる。
城所ケイジさん
優しい顔立ちだが、チェンソーを持ちカービングしている姿はまるで別人で、本人と話している時とは全く違った人に思えてくる
ビデオを見せてもらったが、思わず「この方もカービングでは有名な人なんですか?」と聞けば、本人だった。
ヘルメットをかぶりゴーグルをはめ、マスクをしているので多少のイメージは違うだろうが、そのことだけで見間違えたわけではなく、多分その時の気構えと、パワーが違ったのだとう。
実演を実際目にする時を楽しみにしている。
何事も極める事により人に感動を与え、てくれる。
極めようとする想いの中に共通点があるのだろう。
技だけではなく、形だけではなく、その人の想いが伝わり
人に感動を与えてくれるのだろう。