よく分かる 住まいづくり・・(檀建築コンサルタント)

私達の考える住まいは、住まいづくりの原価を探り、無駄のない資金で、遊び心のある家を作る事。

D邸新築工事

2010-08-21 08:09:39 | D邸新築工事

南に面するデッキ、当初設計はここに布団も干せる手摺りを設けていたが、既存の庭があった為、庭の景観も考え手摺りは中止にした。
南デッキは、メインデッキとしたいため、上屋をつけ、少しの雨ならしのげる屋根付きとし家族がここに腰掛け、語らいと癒しの場となればと思っている。

今は亡きお父さんが、リホ-ム好きで、建ててから10回以上は家に手を加えたという家は取り壊し、この家に生まれ変わったが、多分この庭も、その都度手を加えられ、ここまで立派な庭になったのだろう。
お父さんの思いがこの庭に残され、手入れが行き届いたこの庭で、お父さんの思いがお孫さんにも伝わって行くに違いない。

 

 

                                  

 

                                 

 

南デッキから繋がった 西面デッキ、ここは物干し場として使われ、雨が突然降り出しても、濡れないようここにも上屋を付けた。
洗い場を設け、畑から取ってきた野菜などを洗える水栓も設置した。
このデッキの突き当たりが、お母さんの寝室となっている。


D邸新築工事

2010-08-20 09:09:38 | D邸新築工事

 N邸はお盆までに、殆どの工事が終了し今後は 裏の既存建物のリホ-ム工事を進める。
駐車場も・・畑を一部潰し、4台収容出来る広い駐車場となった、玄関両脇の花壇に植樹をすれば、もっと見栄えも良くなるだろうが、この猛暑のため、もう少し涼しくならないと根付く事もなく枯れてしまう。

 

               

昨日外構の確認に現場入りし、出来上がりを写真に納めた。
既存の庭と塀が有るため、カメラショットの位置が決まらず、汗だくになりながら、塀によじ登りやっと撮影出来た写真も何点かありますので、徐々に公開していきたいと思っています。

 

                

 

 

                

南と西を繋ぐデッキ、ブラジル産アパを使った。
比重はい1.0以上あり当然水に沈む木で、日本の黒檀程の硬さを持っている。
比重の重い木は水に強く、一般に知られている木の中には栗の木は、繊維が硬く水に比較的強い為電車の枕木としてもよく使われた。

柔らかくても水に強いとされている木も針葉樹にもあり、檜、檜葉、槙(まき)の木が水には強く、檜葉風呂や檜風呂が高級な風呂と言われ、共通しているのはバクテリアを寄せ付けない化学物質が繊維の中に含まれている。


とりとめもなく

2010-07-28 10:22:25 | D邸新築工事

一つの建物が完成した。
そこから その家族に取って新しい住み家が生まれ、新たな環境の中での生活が営まれる。
その新しく作り出された環境は 居心地が良くなければならず、使い勝手も室内温度も適したもので有るべきなのでしょう。
今回、D邸は、建て替えられた建物と、残された建物が存在し、この夏その環境の違いを体感し、新しい建物の保つ温度の違いがわかり、如何に断熱の効果があるのか身をもって感じている事と思われ、今後既存の建物の、リホ-ム工事を進めるが、断熱改修工事は避けられない工事となるに違いない。

今までは、多分、夏は熱い物だと思って過ごし、ク-ラ-をフル回転させ、夏の暑さをしのぎ、暖房機を使い、冬の寒さを凌いで来たのでしょうが、断熱を重視することで住みやすい環境を手に入れる事が出来る事に気付いた事でしょう。


D邸新築工事

2010-07-22 07:59:03 | D邸新築工事

   D邸が完成し、7月17日に引き渡す事が出来た。
食堂テ-ブルも届けられ、おかあさんから喜びの電話も頂いた。
 「想像した通りのテ-ブルでした、ありがとうございました。」・・・と。
これから二期工事がまた始動し、既存の建物のリホ-ムと、外構工事が引き続き行われる。
既存建物は、断熱工事を強化し、サッシガラスに真空ガラスも検討している。    

 

               

 食堂の入り口のヘムロックドアと 採光を取る天井には直接太陽光が射し込まない北側屋根に天窓を設置、テ-ブルの真上が天窓位置となり、雨の日でも自然光で新聞を読むこともできるだろう。

 

               

 御手洗いは将来に車椅子が必要になったときにでも使えるようにドアは親子の両開きとし広い開口を確保し、通常は片方は固定し必要になったときストッパ-を外せば開ける事が出来る。
便器左サイドには飾り棚と、その棚の下にペパ-ホルダ-を取り付け、ホルダ-ガ見えない工夫にもなった。
飾り棚はロ-ズウッド無垢板で、今ではあまり市場には出回っていない貴重な樹種でもあり、深みのある色と硬い材質を持っており、高級家具に使われる。


D邸新築工事(収納)

2010-07-21 19:33:40 | D邸新築工事

  洗面ト-ルボックスはパインの積層材で、洗面カウンタ-は人造大理石。
洗面入り口ドアは、ヘムロックの輸入建具、家事の仕事に邪魔にならないよう、片引き建具とした。      

 

                

             ↑洗面                 ↑納戸(A右)

         

 

                

             ↑納戸(A左)             ↑納戸(B)

収納は多く作るに越したことはないが、広いばかりだと整理がつきにくく、かえって収納量は減ってしまい勝ちになってしまうため、ここでは収納を二つに割って、それぞれに何を収納するかあらかじめ検討した上で、棚板の配置を決め、可動用金具により、細かい間隔で棚板を調整出来るようにと、受け金具を採用。


D邸新築工事(家具)

2010-07-20 07:42:07 | D邸新築工事

  D邸作り付け家具 このような食器棚をキッチンメ-カ-既製品を使えば、25万円程度の金額となり、面材も全て貼りもので、ポリ合板で作られ、当然化学物質も放出されるが、別注家具の場合は有害物質の出にくい材を選び作ることが出来、既製品の半額で作る事が出来る。

 

                                            

 

                                           

居間のテレビ台と寝室の作り付けのデスク、このほかにもロフトのデスク、納戸の収納棚など、家具は既製品は殆ど使はない。


D邸新築工事(和室)

2010-07-18 07:49:59 | D邸新築工事

 畳みが敷き込まれて和室の雰囲気もでて、落ち着きのある空間になり、居間の吹き抜けに負けない重量感もでている。
勾配天井と、梁むき出しのコラボが 釣り合う。

 

 

                                                                   

勾配天井以外は、普通よく使われる杉柾天井とする予定で 設計していたが、工事は進むに連れ、梁を向きだしにしたほうが良いと思え、急遽仕様変更を監督にお願いした。
基よりその予定ではなかった為、化粧梁とするのは手間がかかり普通は監督から反発があるが、快く受け入れてくれた監督の思いも伝わる。

                                              

 


D邸新築工事

2010-07-17 18:26:31 | D邸新築工事

   D邸食堂テ-ブル オリジナル家具が完成した。
木取りをし、デザイン画を書き、それを基に家具職人が加工をする。
細かい細工や、感性は長年家具を作ってもらってる事もあり、気心が分かっているためその職人を信頼し任せる事にしている。
ケヤキの綺麗さが塗装により鮮明になり、ケヤキの一枚板で加工したため、今後の乾燥によるる 狂いは必ず出るだろうが、何回かは修整する必要が出る為、今後のメンタナンスもお願いしてきた。                      

 

 

                           

                          

 ケヤキは最も狂いやすく、杉や檜とは比べものにならない程の力を持っているため、狂いを生じさせない為には、10年は自然乾燥させなければならないだろうが、そんな無垢板でこれだけの厚みの持った板を購入すれば、1枚20万以上はするだろう。
それを、家具に仕上げれば、30万の家具費用となってしまう。

この半額以下で仕上げる為には、狂いを覚悟で仕上げなければならないが、木は狂う物と覚悟して作れば、怖くはない。
多分今後最低2回は修整が必要となった来るだろうが、家具屋も覚悟の上でこの家具を作る。

                               


D邸新築工事

2010-07-17 07:38:56 | D邸新築工事

    ロフトを生 かし遊び心を生み出す、そんな家があれば面白く住むことが出来るのだろう。
決められた形、決められた物を使うのではなく、”らしくない”ものがそれらしく見え価値が生まれれば面白くなる。

 

                           

 

 

                            

 早く家に帰りたい・・と思える家が出来れば最高で、居心地がいいから外に出たくないと言ってくれるそんな家を多く作ることが出来ればと思っている。

                                           

集成合板の床板ではなく、無垢板を使って深みのある色合いや、見せかけの作られたものではなく、自然から生まれた物。
石油から作られるビニクロスではなく、自然が作り出した珪藻土。

出来るだけ自然素材を使って仕上げらえられえた家は、どこか住み心地がよく、息がしやすい気がする。
観葉植物はその空気を敏感に感じ取り、枯れてしまうことも少なくなる。


D邸新築工事

2010-07-16 07:39:46 | D邸新築工事

 

明るいロフト、住まいの中に遊びの空間があることにより、楽しい住まいとなり、狭い空間と広い空間の中で、それぞれの役割と、趣が共存し楽しい心も生まれてくる。

住まいとは、必要な居室を並べるだけでは面白くなく、その中に遊び心が加わることにより、わくわく感がでる。

 

                                               

多くの書籍も収納でき、居間側はオ-プンではあっても、奥深いロフトはプライバシ-も守れる空間。
手摺りから覗けば 居間、食堂、台所に目が届き、繋がる事も出来る。


D邸新築工事

2010-07-15 07:15:50 | D邸新築工事

  ロフトもお気に入りの部屋に仕上がったようで、家族の中でこの部屋の奪い合いが始まれば、それだけこの部屋が魅力のある部屋だとも言える。
屋根裏でありながら、決して暑くはなく断熱材と屋根裏通気が有効に働き、
ク~ラ~が無くても7月現代でも汗が噴き出す暑さは感じない。

                                               

当初計画ではこのロフトの仕上げは違い、屋根には壁と同じOSB合板を貼る予定で予算取りをしていたが、部屋が仕上がっていくにつれ、ロフトの存在がイメ-ジ以上の存在感を持ち、結局居間の天井と同じ杉板で仕上げることとなった。

                                             

このロフトはご主人の書斎も兼ねており、多くの書籍を置くために、両面が全て本棚として使えるよう3段の棚板を設置、居間側にはつつじの変木を手摺りとして使用。


D邸新築工事

2010-07-14 19:04:03 | D邸新築工事

               

和室にももうすぐ畳みが入り、い草の香りが漂うだろう。
カ-テンも昨日採寸され、縫製に入り、土曜日までには取り付けられる。
和室の勾配天井はヨシズを竹で押さえ4等分し、色は少し濃い色にし、ダウンライトを目地に合わせ埋め込みに。
居間は、勾配天井にし、高い空間を確保、ロフトとの連携を計るため、仕切らずオ-プンにし、暑い空気はロフトから天窓を通じて外に排出し、風のない日でも、部屋の中には風の流れが起こり、部屋は涼しい筈。

                                               

断熱は高断熱仕様で、熱を逃がさないためや、暑い熱を中に進入させない為、二重三重の配慮をし、室内環境を守っている。
この建物に、デジタル温度計を設置する予定で、一年間の毎日の気温変化をメモリ-カ-ドに記録し、室内外の温度変化を見比べる予定。
これにより、この建物の断熱性能が、内外の温度差で表現されるだろう。
今後、このブログを通じ、記録デ-タ-も含めアップする予定です。


D邸新築工事

2010-07-14 07:34:17 | D邸新築工事

 築45年の鉄筋コンクリ-トの家と、木造平屋の建物を解体し、建て替え工事が始まり、今週土曜日に工事も完了し、竣工の時を迎える。
新しい家での生活が始まり、気持ちも新たに、新しく住むわくわく感が生まれる。

 

                     

デッキ材は アパグランデ、これも比重が1.0以上で水に入れると沈む木で、水にも強い木で、インドネシアのウリンと同じ程度の耐水性を持っている。


製材所へ

2010-07-13 08:00:12 | D邸新築工事

 D邸が今週土曜日、竣工となる。
ハウスメ-カ-三社と、D様との交渉がされている頃、出逢い今回竣工の日を迎えることができました。                                              

 

                     

これは、D邸ダイニングテ~ブルとして作るための板を探しに製材所に出向き、2メ-トルの長さで厚み60㎜のケヤキ板を使い、D邸テ-ブルを作ることに。

                             

これは樹齢100年程経った 楠の輪切り、直径70㌢はあっただろうか?
気心の知れた、ここの製材所の社長が、私が気に入るだろうと、見せたかったのか軽トラックの上に ケヤキのテ-ブル板と一緒に積まれていた。

社長の思惑に乗ってしまい、買うことになってしまった。
ゆっくり時間をかけて、座卓に作ってみようと思っている。


D邸現場

2010-06-24 06:01:23 | D邸新築工事

  梅雨空のなか、天候と相談しながら雨上がりの時を待ちながら、現場は進められていく、せっかく塗ったモルタルが雨に叩かれる時もあり、舌打ちをしながら進めなければならない時もある。

                                            

 

一度作られてしまった建物は、何十年もこの建物に人が住み続け、子供に引き継がれ、孫に引き継がれ家族を守る器となり、長い役目を果たさなければならない、そう考えると作る側の私達職人は、その時の気分で納めるのではなく、長い先を考え出来限り長く住み続けられる家を造るのが、私達の役目なのだろう。

                                               

建物は、多くの職人達の手によって 仕上げれ、仕上げの良し悪しはその職人達の技量により変わってくる。