よく分かる 住まいづくり・・(檀建築コンサルタント)

私達の考える住まいは、住まいづくりの原価を探り、無駄のない資金で、遊び心のある家を作る事。

日本の進むべき道

2011-06-21 08:54:21 | とりとめもなく

今回の震災により引き起こされたいろいろな災難。
東日本は甚大な被害は言うまでも無いが、日本国民すべてに
その災難は降りかかった。

一向に進まない復旧作業、先が見えてこない原発の放射能問題。
国民は政治家に、内輪もめしてる場合じゃ無い!、椅子のとりあいっこをしてる場合じゃ
無いと言っているのに、その思いをくみ取る意思もなく、連日駆け引き
を繰り広げている。

ある人が、総理大臣は今じゃんけんで決めても変わらないだろうと言った。
そうなんです・・私もそう思うと頷ける。

日本の教育は今までにどこを切っても金太郎を目指し、
男の子は丸坊主、女の子はおかっぱと、外見までも統一を図ろうとした。
はみ出すものは反逆児のレッテルを貼り「お宅の子供には問題があるんです!」
と教師は親を学校に呼び反省を促した。

このようにして生まれた今の官僚や政治家。
ひたすら机に向かい、友達と遊ぶことも許されず
良い大学に行き、安定する職に就くことを親はすすめ
今の政治家や官僚達は、そんな枠の中、受験戦争の中で
青春を送ってきた人達。

だから、人生の中の遊びもあまり知らず、人の心に触れる機会も少なく
孤独の中で育った人間に果たして国を救う仕事は出来るのだろうか?
被災地のある市長は、「私達に任せてくれないだろうか、そうすればもっと
早く復旧は進むのに」と言っているのが印象に残る。

彼らは、椅子の取り合いを優先しているのではなく、多分それしか
出来ないのだろう。
つまり、彼らの生い立ちの中で培われたものがなく、その
機会さえ与えられなかったのだろう。

泥にまみれることも無く、手を汚すことも無く、
親に見守られ、生活苦を味わうこと無く、頭脳だけを
成長させたため、今回のような超特大の災難
は彼らの中のキャパを超え、復興の言葉は知っているが
その術を知らないのだろう。

私達建築の世界でも同じ事が言え、
自分の個性を生かしたくても、その術をしらない。
どこかでみんなと同じでいいと納得しようとしている。

ながいながい日本の教育が浸透し、
どこを切っても金太郎にされてしまい
誰かの指示を仰ぐ。

今日本は自らが持つ意識をはっきり表に出し
駄目な物は駄目だといい、
良い物は良いと言える意識を表に出さなければ
いつまで経っても、役人の指示待ちで我慢しなければ
前に進むことを許されない現実から抜け出せないだろう。

自主性の意識を持ち、守ってもらうのだという意識を捨て
自ら守るのだという意思を持たなければならないのだろう。

今、被災地では国の支援を待ってては前に進めないと
それぞれに知恵を出し工夫を凝らし前に進もうとしている。
彼らは自然の力と戦い、過去に津波も経験し生きてきた人達。
苦労の中で生き抜いてきた人達には、苦難を乗り越えるだけの
知識と知恵を持っている。

事細かに国会で決めなくても、必要な資金をなるべく早く回してあげればそれで進むのだろう。
彼らの自主性をある程度認め、優先順位を現場の人が決めれば良いこと。
彼らには、国会議員より、官僚達よりもっと多くの知恵を持ち
その知恵の使い方を知っている。


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