日本人としてのアレ。

通りすがりで会ったなら、その出会いを大切にしたい

『粘膜蜥蜴・飴村 行』

2010-02-09 | 
粘膜蜥蜴 (角川ホラー文庫)
飴村 行
角川書店(角川グループパブリッシング)

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んー、世の中には面白い作り話を書く人が沢山いますね・・・
恐ろしくなります。

粘膜人間を読んだ方なら、必ずこちらも読んでいるでしょう?

粘膜蜥蜴。

富蔵!!
お前って!!!

そんな落ちを施すなら、僕は一生この物語を忘れられない・・・。

なんでしょうか?このアメコーの話しは・・・
爽快な悪夢と例えるのが、今の僕には精一杯だ!!


『夜市・恒川光太郎』

2010-02-08 | 
夜市 (角川ホラー文庫)
恒川 光太郎
角川グループパブリッシング

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単行本で買えば良かったぁー!!

何度も読みたくなるラストの知っている本に、死ぬまでに何冊出会えるだろう。

あらすじ!
嵐の様に巻き起こる、この世のものではない者達の市場。
そこで、昔、弟と引き換えに野球の才能を買った兄。
再び発生した夜市、そこで兄を待っていた事は・・・。

ただ怖いだけでなく、切ない。
そして、そう言う事かぁ・・・、爽快感もある。

もう一つの話し「風の古道」も見逃せない!
俺的には、こっちの話しの方が好きだったね。

この人の本は、他の物は単行本で買おう・・・。

『ミサイルマン 平山夢明』

2010-02-04 | 
ミサイルマン―平山夢明短編集
平山 夢明
光文社

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ちょっとこの人に興味があって短編集から読みましたが、この短編集はちょっとコア過ぎたな、僕には。
解らないのが多かったです・・・。

でも最後の二編は面白かった。
まぁ、僕が興味のあるものなので、ホラーな感じになりますよね。

吸血鬼とか、狼男とか出てきます。

その後に、ダイナーを読んだのですが、順番を間違えましたね。
最初に、ダイナーを読んでおいた方が良かったです。

結構グロいですし(笑)

『ダイナー 平山夢明』

2010-02-04 | 
ダイナー
平山夢明
ポプラ社

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大好きなハンバーガーが表紙になっていたので、内容なんか関係なく買おう!と思いました。

あらすじ!

殺し屋専門のDINERで、働く羽目になったオオバカナコって女の話し。
雇い主のボンベロって奴に、いつ殺されるか・・・、ってビクビクしながら働きます。
食事に来る奴も、殺し屋ばかり、そいつらにも殺される可能性もあるらしいのです。
さぁ、困った・・・。

ハンバーガーも美味しそうなのがあります。
サイドメニューも充実している、美味しい定食屋。

殺し屋が来なければいいんですけど・・・。

ドラマみたいに、一話一話みたいになってる印象を受けまして、とっても読み易い!
450ページちょいあるんで、一気読みは出来なかったけど、スラスラ読めた。

これの前に読んだ、平山夢明先生の「ミサイルマン」は、結構コアで、なんか凄い世界観です。
でも「ダイナー」は、まだポップと言うか、普通に皆が読めるレベルにしてるって感じ。

最後、どうなるかと思っていたら、解説にもあるとおり「美女と野獣の物語的」なのですね!
中盤、ボンベロがカナコを殺すような事はないんだろうな、とホンワカした感じにしといて・・・。
最後にアッサリと殺されて終わったりするんだと思ってたんで、ちゃんと解って読んでいたかったなぁって感じ。

変な期待しちゃってました。

でも、冷徹非道なはずのボンベロが、殺したくないと思うほどのエピソードがあったかと思うと、そこが薄い様な気がします。
(犬を助けるのは、かなりの高得点ですが)

『粘膜人間』

2010-01-14 | 
粘膜人間 (角川ホラー文庫)
飴村 行
角川グループパブリッシング

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これも面白かったなぁ・・・
小説って、映画と違って影像がないから、ホラー小説なんて面白いのかな?って思ってましたが、僕の想像力がいいんだと思うんですけど、ちゃんと情景が頭に浮かんで面白いです。

この『粘膜人間』は、河童が出て来ちゃうくらいのファンタジー・ホラーって雰囲気。
河童のモモ太の珍体験記かな?

ラストがブツ切りで終わってしまうんですが、そのセンスは凄い!
映画にしてみてもカッコイイ終わり方だと思うな。

この先は、どっちが勝ったんだろう?

現実にナイ話しなんで、そんな事どーでもいいんですけど、その先を想像させられるので、それはこのモモ太と言う存在が、どこか憎くても憎み切れない・・・、それは愛情の一つなのでしょうか?

『小太郎の左腕』

2010-01-07 | 
小太郎の左腕
和田 竜
小学館

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時代モノは好きじゃないけど、「左腕」の言葉に反応してなんか買ってしまった。
最初は、慣れない言葉達に読むのを止めようかと思いましたが、忍者が出てくると、そこからは一気に面白くなりました。

前半が面白くて、後半がドンドンつまらなくなるものより、最初『これ、面白いんかなぁ?』って始まって、最後の方にドンドン面白くなる方が、物語として成功してると思うんで、これは非常に面白かったです。

と言うのも、この話しは、小太郎がバンバン活躍する話しではなく、最後の方で活躍しだす、と言うもの。
半分くらいまでは「いつになったら、小太郎の話しになるの?」と疑問を持ちながら読む事になります。

自分は、侍・忍者が大好きなんですけど、小説で読むとなると、そこまで・・・って感じでしたが、この小説は、その時代の男達の格好良さをしっかりと描いていて、『この時代に生まれたかった』などと言う、平和ボケした感覚を刺激してくれました。

この人の、時代モノなら、違うの読んでもいいかな。

『地獄のババぬき』

2010-01-07 | 
地獄のババぬき 『このミス』大賞シリーズ (『このミス』大賞シリーズ)
上甲 宣之
宝島社

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「そのケータイはXXで」に引き続き、読みましたよ。
上甲さんの続編。

面白いには、面白かったんだけど、何点か気になるところがあった。

と言うのも、バスジャックされた女子大生の話なんですが、バスジャックした犯人達がね、「ハイジャック」って言うんですよ、自分達のしている事を。

かと、思えば次にはちゃんと「バスジャック」と言ったり・・・、なんで統一していないんだろう?
そういうマヌケな犯人なのでしょうか?

「ハイジャック」って飛行機の方の事でしょう?

それと、トランプを用いた話なんで、マジシャンが出てくるわけですよ。
そのマジシャンの描かれ方が、どうも好きじゃなかったなぁ・・・

自分も趣味で、齧ってますんで、なんとなく「それはそうじゃないだろ?」とか、「世界的なマジシャンならそう言う事言うか?」みたいな、不自然さがありました。

この人の小説は、POPな感じがするんだけど、実際には本格的にミステリーなんで、読んだ後の爽快感はあると思います。

この本は一気読みでしたしね。

『そのケータイはXXで』

2009-12-26 | 
そのケータイはXX(エクスクロス)で
上甲 宣之,上甲 宣之
宝島社

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この「そのケータイはXXで」を読んで、上甲宣之って作家さんに興味が湧きました。

この前読んだ「705号室」の本の最後の方に「このミステリーがすごい!」で話題になった歴代作品が、短い紹介文と共に掲載されていたんですが、それを読んで、この本と「地獄のババぬき」を、一緒に買いました。

ストーリーは、女二人で温泉旅行に行ったら、その目的地の村には、「生き神様」を祭る風習があり、その生き神様にさせらてしまうから逃げろ!って話。

登場人物もそれ程多くなく、読者にラストを想像させながら意地悪すると言う、絶妙な技を魅せてくれます。

第一章は、ヒロイン「しより」の目線で、第二章は友達「愛子」の目線で話しが進められます。
巻末の紹介文にも書かれていましたが、ホントに巧い!!

第三章は、一気読み!
実際、僕は第二章で、愛子の正体が分かった時から、一気に読んでしまいました・・・。

モノノベ君に、しよりがとった最後の行動だけは、どうも理解できませんでしたが、全体的にはクリーンに決まってます。

最後の最後まで、読者に呼吸をさせないようにしている感じがしてイイです。

映画化もされているみたいで、モノノベ君はフットボールアワーの岩尾が演じているらしく、こちらにもカナリ興味が湧きました。
鈴木亜美も出てるみたいなんでね・・・

で、モノノベの妹役の女の子が、岩根あゆこって女の子なんですけど、画像検索してみたら「ちょっと可愛すぎるんじゃないか?!」って、感じです。
原作の「しずか(妹)」は可愛い子、って書かれてないんだから、主役を喰うほどの可愛さは必要ないんじゃないか?

岩尾の妹役には可愛すぎるでしょう・・・



『705号室』

2009-12-15 | 
面白い!
カナリ癖のある文章ですね、この塔山 郁って人は。

映画化しても面白いよね、って感じのストーリー展開・オチ。
基本的に『ホテル・ミステリー』は、映画でも小説でも、大好きです。
タイトルと表紙に誘われて購入。

俺、小説読むときに勝手に頭の中でキャスティングして、映画化しちゃう場合があるんだけど・・・。
この話は俺的に映画化し易いです

山田欣也は、是非とも温水洋一に演じてもらいたいわぁ・・・。
狂気的な、温さん見たいでしょ?♪

周司は、関ジャニの横山裕にやってもらおう。
ちょっと、臆病なんだけど、正義感のある感じが俺の中でハマってます。

松岡は岸辺一徳、これは外せない。
最後の辺りの彼が周司にも隠していた事のシーンでは、彼じゃないと、絶妙な表情を撮れないだろうからね。

前半は、登場人物の色々な視点からの行ったり来たりでミステリアスに進みます、『そうだったんだぁ!』と思わせた所で、中盤からはオカルト染みた話に展開。

これが終盤に差し掛かると、有り得ない繋がりを魅せてくれる訳ですが、【おくだり様】の祟り(?)なのでしょう。

最後には、お決まりの感じの『まだまだ、悲劇は終わらない!』って感じで、エンドロール、バァーン!!ですよ。

705号室 ホテル奇談
塔山 郁
宝島社

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この人の、作品に興味持ちました。
今度、探して『毒殺魔の教室』も、読んでみよう。

毒殺魔の教室
塔山 郁
宝島社

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『むかし僕が死んだ家』

2009-11-14 | 
果たして、東野圭吾の本に「ハズレ」はあるのだろうか?
僕は、全ての作品を読破しようと決意した。
それは、この「むかし僕が死んだ家」を読み終えた時の事である。

一日で、読んでしまった・・・。
サクサク読める文章と、読めない展開。

ついこの前、花村満月が最高!と言ってた割に、クルリと東野圭吾の方に向いてしまった。
何事にも、順位をつけるのは野暮だが、僕はそう言う順番をつけるのが好きだ。
比べずには生きていけない。

電車に揺られながら読むには適していない、なぜなら電車から降りられなくなるからだ。
自分の目的駅に到着する電車を恨む事になるだろう。
山手線であれば気が楽か?

閉じられない本の一つであった。

むかし僕が死んだ家
東野 圭吾
双葉社

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