いやー・・・、9月は本当に何もしなかったですねぇ・・・
申し訳ない。
10月は頑張ります。
と、思ったら、今日、本当に心を折られそうになりましたねぇ・・・。
よし、久しぶりに愚痴るかなー。
僕は、いわゆる『ながし』と言うスタイルでマジシャンをしています。
居酒屋や、スナック等に飛び込んで営業していくスタイル。
なので、毎日知らない現場。
ドアを開けて、「マジック見てもらって、喜んでもらえたら、オヒネリ下さい」と言う露骨な感じで。
でね・・・、門前払いならまだしも・・・、たまに僕のスタイルにまでケチつけてくる人がいるんだなぁ・・・。
確かにイキナリ営業中に入ってきて、「マジックするから、お金ちょうだい♪」は、正気の沙汰とは思えないし、もう【不審者】だって事は承知の上でやってるんだけどね。
今日、21:30位に入ったお店、『あ、お客さんいないや・・・』と、店内は誰もいない。
夫婦二人で経営してる感じのダイニングバー?みたいな感じ、ちょっとオシャレなんだけど・・・、とりあえず誰もいないの。
まず旦那さんに、
「いきなり営業中にすいません、僕、手品師をしておりまして、もしよかったら今度・・・」と、いつもの感じで自分の営業スタイルを伝える(秘密にするわ)
そしたら、その旦那さんが奥さんに確認しだすのね。
あ、これ、めんどくさい感じになるやつだ、と感じて、もちろん的中。
奥から出てきた【オバサン】が、「あなた、全然マジシャンらしい恰好してないわね・・・」
って、当たり前だろ!!!!
ジーンズに、普通のボタンシャツの僕は心の中で叫ぶ。
別にストリートマジシャンじゃないんだから、最初から「目立つ気」なんてないし・・・
オバサンは更に続ける・・・
オバサン「お客さんはね、固定概念ってものがあるのね、マジシャンはこう!みたいな・・・」とか言いながら、マジシャンの恰好を説明しだす。
ボンクー「あ、はい、そうですよね」
オバサン「まず、店内に入ってきた時に、あれ?あの人何者?!って思われないとダメなのよ」
ボンクー「あ、はい」
オバサン「分かる?」
ボンクー「あ、はい、わかります」
と、散々「マジシャン道」を10分強語られ・・・、「あ、はい」の連続。
10分の中で「あ、はい」って言った最高新記録達成したよ、たぶん。
「キャラが薄い」みたいな事まで言われたけど、僕と本当に会った事がある人なら知ってると思うけど、僕、キャラ濃いでしょう???(自分で言うけどさ)
僕ほど怪しい人、そうそういないよ???(笑)
それでも、厭な顔、一つせずに「ありがとうございました、頑張ります」と言って帰る僕。
なんか、可哀想に感じてしまったのが、オバサンが途中で言っていた「この町はね、静かなのよ、うちの店は0:00以降が忙しくなるね、だからまた来なさい」って言ってくれた言葉。
まー、僕の事を本気でキライな訳じゃなく、「頑張りなさい!」とか言ってくれたから、いいんだけどさ・・・。
それなら、あなたも頑張りなさいよ・・・(T_T)
せっかく店開けてるんだから、町のせいにしないでさ・・・。
他の店は結構入ってたよ???
まー、タイミングってものがあるのは分かるけど。
それなら、なおさら「お互いの営業スタイル」に口出ししないのが、客商売の礼儀なんじゃいかなぁ???
僕は最初に、「話しだけでも聞いて下さい」って言って、その「話を聞く契約」は済ませた訳だから・・・、それで違うなら、「もう帰って、」で、いい。
それを、「スタイル否定」だもんなぁ・・・、そんな感じだから21:30に誰もいないんじゃないの?
木曜日って事もあるけど・・・。
正直、会って15分で「僕の事を本気で応援したくなる」とは思えないし・・・、なんかただの説教に聞こえてしまった・・・。
悪気はないんだろうけど・・・、どちらかと言えば善意なんでしょうね・・・。
昔ね、飲み屋の親父がね、40分位僕に説教したんですよ、「もうな、カードマジックの時代は終わったんだよ!今はな、壁からハンバーガー出す時代なんだよ!お前、このメニューから枝豆出せるのか?!」と言いながら、ムチャクチャな事言われて・・・、もう「頼むから帰らせてくれ!!」って思ってたら
いきなりその親父「お前、ちゃんと飯食ってるのか?」とか言いだして、「あ、一応食べてますけど・・・」とボンクー。
「毎日牛丼ばっか食ってるからそんなつまんねーんだよ!これでちゃんとしたもん食え!」って言いながら、なんと三万円くれたからね。
え?えぇ??これもらっていいんですかぁ???
なんなら、もう一回今の話し聞きますけどぉ!!みたいな感じで、前に小ネタ少ししてカード出して、カード出した瞬間にそれだから、カードのマジックもしてないのに、30000円くれた。
心の底から、「説教、ありがとうございます!!」と思ったね。(お金くれたから、笑)
その説教、って言うのは正直全然覚えてないし、聞いてなかったから、忘れちゃったけど、散々説教して30000万円くれたあの人の顔は忘れられない。
マスターも、ちょっと引いてたもん、苦笑いして。
僕は、こんな事言ったらあんまりよくないと思うけど・・・、「芸人に対する評価はお金でしか測れない」と思ってる。
どんなに「感動しましたー!」、「楽しかったです」とか超可愛い女の子に言われても、お金くれないなら【無意味】
それは、感動してない証拠(逆に感動させられてない証拠にもなる)
逆に、酔った親父が、ろくにマジックも見ないのに『牛丼ばっか食ってるからつまらねーんだよ』と言いながら貰った30000円に価値がある。
当たり前だよ、現金だもん。
その親父さんはね、たぶん、僕の『生き方を応援してくれた』んだと思う。
嬉しかったなぁ・・・、30000円(笑)
そんなこんなで、僕は頑張っております。
30000円貰えるなんて羨ましいな、と思う人は、僕の真似をすればいいと思うよ。
出来るものならね~(*^-^*)笑
「営業中のエピソードトークは、もう数えきれないほどある」ので、また印象深いものがあれば、書きます。
今度は、『楽しかった、良いお店、良いお客様』の話しにしますね♪