日本人としてのアレ。

通りすがりで会ったなら、その出会いを大切にしたい

『手品がキライな人とか』

2015-08-29 | たいして面白くない事
昨日は、某スナックで、「俺は手品がキライなんだ、もう帰るよ」と言って、会計を済ませた人がいた。


で、違うお客様をお相手にマジックをしていると、結局、帰らずにかぶり付いて見ていた。



多分、手品と言うものを生で見たことがナイんだろう、

所謂「食わず嫌い」って病気でしょう。



最後には、「俺にも名刺くれ!」とか言い出した・・・。

僕は、「手品がキライだ!」と言う人がいたので、どうしても空気が軽くならないので早めに切り上げたつもりなのに。


(周りのお客様が、手品キライの人がいる、って事で、イマイチ遠慮して盛り上がらないって感じの空気かな?)



正直、「テメー、手品がキライって言ってただろう?お前に渡す名刺はナイんだよ!!」と言いたかったけれど、そこは仏のボンクーさん。

『ありがとうございました』と、丁寧に渡す。



そういうタイプの人は、なにかと自慢したがる人だと思うので、どっかでまた別の手品師にあった時に、『俺は、ボンクーって奴と知り合いだぞ?』なんて言い出して、印籠の様に僕の名刺を出すと思う。

良い宣伝効果だ。






で、頻繁にいるのが『俺の知り合いにもマジシャンいるから、お前のマジックは見なくていい』って言う人。


多分、それは、そのマジシャンがマジックの本来の楽しみ方を教えてないんだと思う。



本来の楽しみ方の正解は、僕にもまだ分からないけど、

初めて僕のマジックを見てくれた人は、たぶん『俺(私)、ボンクーってマジシャン知っているから、お前のは見ない』とはならないと思う。



ならない様に、マジックの楽しみ方、等を最後に説明しちゃう。

勿論、しっかりと笑える感じで説明する。



自分が、なんで不思議と思ったのか?とか、色々な不思議があって、マジックは無限に楽しめるって事。



勿論、毎週末、マジックバーに通う、なんてマニアにはなって欲しくないけど(笑)

機会があるなら、しっかりと楽しめる人になって欲しい。






落語家さんの好き嫌いみたいなモンで、同じネタを見たとしても『今日の人は、【マ】の取り方が下手だったねー!』とか

『でも、コインだけはメチャクチャ巧かったね』とか、少し食い込んだ感じでマジックを見てくれる人が増えたら良いかな?と思う。






よくマジシャンの中で話題になるのが、日本のマジシャンのレベルが低いって話し。

これって、競技人口が増えれば平均値ってのは勝手に下がっていっちゃうんだよね。

マジックブームはもっと来て欲しいけれど。



種明かしをして、もっともっと不思議な現象を過激にすれば、レベルが上がる、なんて奇論を持ち出す人もいるんだけど・・・



そうじゃない。




しっかりと、面白い人(=自分が好きになれる人)を見て、それで吟味して欲しいね。


それで、お客様の「観方」が変わっていく事が、日本のマジシャンのレベルが上がることに繋がるんじゃないかな?と思う。

マジックに限らず、観客としてのエンターテインメントの楽しみ方が上がらないと、【どんなに上手い物食べさせても味が解らない】って事かな。



マジシャン以外の業界でも、そんな話があると思う。

全ての事が、演者と観客でなりたっているので、


映画でも、どうにも日本映画がパッとしないのが、観客が楽しいレベルに合わせて作ると、映画マニアは面白いと思えない、って事にかなり似てる、って言うか、同じですね。






※何が言いたいかって言うと、とにかく僕が一番面白い!!!って事です。

ちなみに、この記事の画像は僕が毎度安心してマジックを演じているbarです。

ここのbarで僕のマジックを初めて見た人は、絶対にマジックが好きになると思う、いや、思うって言うか・・・。

確実になる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする