『君の代わりに泣いてあげるよ』

僕は、一生悩もうと思う。
別に悪い意味じゃないし、心配される覚えもない。

他人の為に悩めるなんて幸せだろう？

だって僕は、君が夜に独りで理由もなく泣いてしまう事を知っているんだ。
君の彼氏だって知らない、独りの時間。

君は僕の事を知らなくてもいいんだよ。
泣いている時に、助けには行けないけれど。

ただ、君が泣いているのを僕が知っていると、気付いて欲しい。

今、コレを読んでいる時や
ふと、こんな変な事を書いてる僕を思い出した時、周りには誰もいない自分だけの部屋かも知れないけれど

僕はいる。

僕がいるんだと信じて欲しい。

そして、こんな自分勝手な博愛精神を持っている事に満足している僕を思い出せば、自分より哀れで情けない人間がいると知って笑えるだろ？

いつか泣いてた自分を笑える日が来たら、そこからは僕が君の代わりに喜んで泣こう。

『さらば涙よ』　影山ヒロノブ