日本人としてのアレ。

通りすがりで会ったなら、その出会いを大切にしたい

『GUN・CRAZY』

2009-05-25 | 映画
犯罪者たちのラブ・ロマンスです。
初めに一つ・・・、こういう犯罪者で感動する様な話しな場合、それは作りものに限る、とオイラは思います。

と、言うのも以前に『モンスター』って言う映画を見た時に、凄く不快感を得たんです。
前にも記事にしましたけど、実際にいた女連続殺人犯「アイリーン・ウォーノス」を、シャーリーズ・セロンがまるで変身したかのごとく演じていた映画です。

オイラは、その映画の何が不快だったかと言いますと。
連続殺人犯のくせして、最後になんかほんのり感動させるつくりなんだよね。

実際にいた連続殺人犯の話なんで、実際に殺された人がいる訳ですよ。
それなのに、アイリーンも本当は真面目に正しく、愛する人の為に生きたかった、みたいな感じで描かれてるんですよ。

それって、どうなんでしょうか???

殺人犯に愛なんかあるのか?!とオイラは聞きたい。

答えは、実はあるんです。
あるんかぁい!!!っと突っ込んでくれた人、ありがとう。

うん、あるんだよ。
殺人犯だって、愛はあるの

そう、自分勝手な愛がね。
その愛の為に、人を殺すんだから、愛がなければ、殺人なんかもしないんだって。

その「自分勝手な愛」を人に押し付けて、感動させるつくりはどうなんだろう??って事ね。
映画にした時に、その愛を描いたところで、被害者の家族はどう思うかな??
しかも、この映画は結構な評価を得ている。

余計、救いようがなくないかい?
被害者の立場になってみた時に、自分の家族が殺された殺人犯が、「なんとなく、かっこよく」描かれてる映画が好評、って聞いたらどうよ???

だから、オイラはこの手の映画は作り話しに限ると思うんだ。

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で、そんな、作られた話しの悲しきヒロイン、アニータの登場です。

母親と暮らせていない寂しさから、いわゆるヤリマン生活ですよ。
そんな荒んだ生活の中で、前科者のハワードと文通を始める。

そして、仮釈放のチャンスが来て、シャバで会う。
そこから、急速に二人は魅かれあう訳なんだ。

銃が好きなハワードの為に、自分も銃を習い始める
すると、天賦の才の如く習得したアニータ。

一緒に暮らしていた、母親の彼氏をレイプされた事で撃ち殺してしまう。

ハワードはアニータを抱くことが出来ないで悩んでると、秘密を打ち明けて夫婦になろうと、アニータは言う。

ハワードは、美人を前にすると萎えてしまうらしい、アニータは自分が撃ち殺した男の死体を見せる。

ここから、この映画が急展開していく。

焼却炉で、その死体を燃やし・・・
って、ドンドン酷い事していくわけよ、焼却炉で目撃された人たちも撃ち殺すし、途中で警官も撃ち殺す。

強盗に入るし、人の家に盗みに入って、その家で結局セックスしてるし。

まぁ、後半はやりたい放題なんです。

ラストは、まぁお決まりの感じだけど、それは今となってはの話で、当時15年以上前の映画っぽいし、リアルタイムで見てたら、もちろん一味違ったでしょう。

感動するつくりなんです。

この映画の被害者なんて本当にいないし、犯罪者も本当にいない訳だから、ハワードは実はいい奴なんじゃないか?って思えるし
アニータにも、これからの人生を頑張ってね!って言える

これが、本当の話しなら、自分勝手にやって何しとんじゃぁい!!!と、なる訳ですよ。
作り話しだから、素直に感動出来るんだと思う。

ちょっと、ピリ辛なラブ・ロマンス。

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