3104丁目の哀愁と感傷の記録

日々生きてます。自分なりに。感じた事を徒然に書きます。素直に。そんな人間の記録。
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濃過ぎた微笑みの国 3 ―スコータイ2日目編―

2017-08-16 23:53:18 | 
20170807

朝起きたらけたたましい音楽が。
そして激しい雨の音…


雨か…

ゆっくりと準備をし、おにぎりを食べてチェックアウト。タクシーの予約を再度確認して出発。


まずは昨日降ろしてもらったバス停を探す。昨日は急に降ろしてもらったのでよくわかっていなかったが、実はバス停があり、待合所があった。
待合所には大量の野菜やよくわからない食物らしき袋を持ったおばちゃんがひとり。

程なくしてバスは来た。

乗り込むときにパーク行かどうか確認する。無事にパークには行くようだ。
運転手が先のおばちゃんの大量の荷物をソンテオの荷台、つまりは座席に積み込む。

地球の歩き方で調べたところによると、このソンテオはバスターミナル経由の歴史公園行きとあったのに、なぜそのバスはバスターミナルには寄らずにそのまま公園方面に向かい始めた。とりあえず昨日バスターミナルに行かなくて本当に良かったと思う。

アイフォンのグーグルマップで現在地と方向をずっと確認しながら移動。うん、合ってる。

途中で積み込んだ荷物を飲食店と思われる店に下ろしていった。一体どういうシステムなのだろう。

無事に昨日訪れた歴史公園に到着。運転手は丁寧にも門の場所まで教えてくれた。

雨はだいぶ弱くはなっていたが、まだ降っていたのでまずは昨日行けなかった博物館へ行くことにした。
博物館なら雨でも大丈夫だ。博物館は門から近い。

博物館をゆっくりと見学し、終わったころには雨は上がっていた。

雨が上がったので、これで存分に遺跡巡りをすることができる。というわけで昨日と同じ場所でまた自転車を借りる。
この辺の地理もだいぶ分かっているので慣れたものだ。

門に入る前に、まずはワット・チャーン・ロームへ。

ここは城壁内にあるのではなく、城壁からずっと東側にある。要はソンテオで来た道をひたすら逆送するということだ。

スコータイの街角を自転車でひた走る。地図で見る距離よりもずっと遠く感じた。

てか旅行者が普通にこの道を爆走してもいいのだろうかと思いながら。


まだかなと思いながら看板を発見。途中で左に折れる。こっからの道はまさに林道。一般は立ち入るような雰囲気ではない。

そしてようやく発見。ワット・チャーン・ローム。何頭もの象が仏塔を支えている。このスタイルはタイでは結構多いようだ。
因みにチャーンとは日本語でゾウという意味。

ここには誰もいなく、またもや貸切状態であった。てか本当にしーんとしていて怖かったほど。
加えてここには牛が放牧されているのか、住み着いているのか、遺跡の中にまで牛がふらふらとうろついていた。
ギリギリまで近づく。じっと見つめる牛。

昨日よりも景色がくっきりしているような気がする。雨が降っていたせいか、レンガがより茶色をまし、周りにある多くの緑との対比がくっきりとしたためであろうか。


その後はワット・トラパン・トーン・ラーンへ。
ここはさらに道を東に進む。

看板を曲がってそれを見ると…


あまりに寂しい。



もちろん人は他に誰もいないんだけど、荒涼とした草木が生える空間の中、ぽつん…とそれはあった。
あまりに寂しい光景に逆に感動してしまった。本当に誰もいない… しーんとした空間… 草木は刈られてなく、伸びきっている。

帰り道は来た道をGoProで撮影しながら帰る。本当に俺にとって一番いいおもちゃを手に入れたもんだ。

帰り道すがらワット・トラパン・トーンへ。湖に浮かぶ寺院に続く道は一直線で心地よい。


で、スコータイ歴史公園の入り口付近に到着。いい感じにお腹が減った。
公園の入り口付近はレンタサイクルやゲストハウス、そして飲食店が並ぶ。

飛び込みで入る。地球の歩き方ですら、レストランの紹介なんて一切ない。
美味しそうと思ったところに飛び込むしかない。

注文したのは、トムヤムフォー。

これが、うま過ぎ。
チャリで運転しまくって汗だくになった体に、この酸っぱ辛いこの味がまさにこの時求めていたものだった。

コンドームスで食べたヤムウンセンか、ここで食べたトムヤムフォーが同点で一番うまかった飯だな。
マジで美味かった。

今回、タイの食事は大当たりだった。毎回の飯が美味しすぎて楽しみだった。
数多くの国を訪れてきたがタイは飯が最高にうまい。高給なレストランでなくても、その辺で食べるご飯が最高においしいんだ。
俺の舌に合ったんだろうな、あのタイの味は。

腹が満たされ、時間は1時。

計算すると、3時半にホテルのタクシーを呼んでもらうのだから…

2時半くらいにはバスに乗りたいところだ。

てことは、残りの時間は1時間ちょい。

このスコータイ最後の時間はどう過ごすか悩む。
後日談だが、このあとの選択は最高の選択をしたと今でも思う。スコータイのベストになってしまうくらい。

昨日城壁の北側を攻めた。

そして今日の午前中に、城壁の東側を攻めた。

なので…


時間が許す限り、城壁の西側を攻めてみようと決める。

時間を決めて、行けるところまで行ってみよう。


西側の門を出て、いざ出発。出るときにデートのとこにいたオッチャンに、丘の上にブッダがいるぞと教えてもらう。
どこまでいけるかは分からないが、行けるところまで。チャリを飛ばす。

地球の歩き方によると、城壁の西側はなだらかな丘陵地帯が広がる。訪れる人がすくなので、安全面を考慮してグループで出掛けるのが望ましい、とのこと。

本当に人がいない。誰もいないんだよ。本当に道にいるのは俺らだけ。

景色は、この公園の周りはこんなに山があったのかと思う。
絶対に観光地として、チャリを飛ばしているのが不思議に思うくらいの田舎道だ。
自分の今いる状況がとてつもなくシュールに思える。
こんなところまで来る人は本当にいないんだな。俺らしかいない。

途中、一つだけ立ち寄ったが、あとはひたすら自転車で爆走。



30分以上は漕ぎ続けただろうか。

1時半には折り返しに着こうという話であったが、あと少し漕げば、西側の最終地点、ワット・サパーン・ヒンに到着することがわかる。もう時間は過ぎているが、あと10分だけ行ってみよう。時間は何とかなる、と思う。

汗だくで全力でタイの山奥の林道をチャリでかっ飛ばす。



そして…





あった!
ようやく到着した。ここがワット・サパーン・ヒンだ。漸くついたよ。長かったな…
ただ、この時の到着した感動は半端ではなかった。ここが俺のスコータイの最終目的地。着いたよ。来れて良かった。

なるほど、確かに小高い丘になっており、その上に小さく仏像が見える。
ただ、その仏像に続く道には石でできた階段が。この道を登るしかない。
サパーン・ヒンとはタイ語で石橋という意味らしい。高さ200メートルにもわたり石が積みあがった道が続く。

最後の力を振り絞り、階段を上り続ける。


頂上に到着。

後ろを振り返ると…



景色がやばい。今まで走ってきたスコータイ歴史公園を上から一望できる。
この景色、最終目的地感が半端じゃない。

この景色はスコータイの締めになるなんて。なんて相応しい遺跡なんだろう。本当にここまで来れて良かったよ。

石段を下り、全く同じ道を帰る。全力でチャリをかっ飛ばす。GoProで撮影しながら、疲れたけど最高に楽しかった。

公園内に到着。もうだいぶ慣れたこの歴史公園もこれで見納めである。

レンタサイクルを返却し、一服。時間は結構余裕があった。

シティ行きのバスも昨日乗っているので余裕。すぐに来て乗り込むことができた。
行き先も伝えて万全。
順調にバスはシティへと向かった。

3時ごろにJ&Jゲストハウスに到着。本当にちょうどいい。

ゲストハウスの昨日夕飯を食べたレストランでビールをゆっくりいただきながらタクシーを待つ。

時間になりタクシーでスコータイ空港へ。
結構時間かかった。1時間くらいかかったかな。

2時間前に無事に到着。だけどスコータイ空港は本当にこじんまりとした空港だから1時間前でも余裕だったな。
明日の予定を練りながら時間を潰した。

飛行機は定時にバンコクへと飛んだ。

バンコクに帰ってきてからはまたコンドームスに行った。これで2回目。すっかりリピーターと化した。安定のうまさ。



あまりにハードで、あまりに濃かったスコータイの2日間。
最高の思い出になった。

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