斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

とくダネに出演しました

2015年08月12日 09時07分54秒 | 水難・ういてまて
今日は、旭川高専で科研申請の研修会を行うために、旭川にきています。昨夜旭川に入りましたが、夜中になってフジテレビの番組スタッフから電話が入りました。
明日のとくダネでコメントをしてくださいという依頼でした。宮古島で発生したスノーケリング中の水難に関して、注意喚起をということで。

スノーケリング中に綺麗な魚たちを見れば、素潜りしたいという希望を誰でももつものです。しかしながら、スノーケリング中の救命胴衣あるいはスノーケリングベストの着装は必須で、これをはずすことは絶対にしてはいけません。何もなければ確かに外してすぐになにかおこるわけではありませんが、このときに潮流に流されるなどの思いもしなかったことがおこると、救命胴衣を外したことによるリスクが急速に高まります。

潮流に逆らって元に戻ろうとしたとき、「しまった泳げない」と思ってもすでに遅いのです。
さらに、流されはじめたお子さんを助けようと追いかけるとき、救命胴衣が泳ぎを邪魔しますので、はずすような行為も危険です。
こういときには、お子さんと一緒に流されながら浮いて救助を待つのがもっとも得策で、もちろん救命胴衣は着装したままです。

いずれにしても、スノーケリングの経験が浅いのであれば、経験の深い指導者とともに安全に楽しくスノーケリングしてください。
どんな状況でも、浮いて救助を待つのが、もっとも命を長らえます。その間に救助を得て生還してください。

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