斎藤秀俊の眼

科学技術分野と水難救助、あるいは社会全般に関する様々な事象を一個人の眼で吟味していきます。

沼津高専訪問5

2013年12月21日 22時10分21秒 | 高専訪問記
東海地震の想定地域として昔から災害への備えがしっかりしている地域にある高専だけあって、さまざまなところに工夫が有りました。
これは図書館の様子です。


地震がきたらどうするか、あちこちに貼ってありました。
そして、本棚のある程度の高さ以上で、地震とともに本が飛び出ないようにストッパがついていました。


沼津高専は付近の北小林、南小林、柏葉尾、小林団地、南小林団地の避難所担っています。地域との話し合いで、避難所の運営について役割分担をしてあるとのこと。
中越地震のときに経験しましたが、いわゆる新興住宅地の避難所では町内会があまり主体的に動いていなかったのですが、田舎の避難所は町内会役員がしっかりと陣頭指揮をとり、見事なまでの避難所運営をしていました。避難所運営では町内会のパワーをうまく引き出せるかが鍵となります。

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沼津高専訪問4

2013年12月20日 18時33分23秒 | 高専訪問記
沼津高専では、毎週火曜日と金曜日に教室や研究室の大掃除を行います。沼津方式と呼んでいるそうです。
今日は、ちょうどその時間に当たりました。
10時半にぞくぞくと学生がごみ集積場に集まってきます。
 

ごみ集積場にはすでに教職員が待機していて、各教室のごみがきちんと分別されているか、チェックしています。ごみ袋は透明で、クラス名や研究室名がかかれています。
  

失格したごみ袋は、その場で仕分けを命じられます。
 

仕分けられた袋は、それぞれ該当箇所にまとめられます。
 

ビンの中もきちんと洗います。


このように、整理整頓のできる学生だからこそ、企業からも熱い視線が送られてくるわけです。勉強ができるだけではいけないし、英語がしゃべられればいいってもんでもありません。

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沼津高専訪問3

2013年12月20日 18時12分52秒 | 高専訪問記
高専によって歴代の校長先生の胸像を建立している例があります。特にその後の学生や教職員に多大な影響を与えた校長先生はなおさらです。
沼津高専では初代の井形厚臣先生の胸像がありました。胸像の下には遺訓である、「人がらのよい優秀な技術者となって世の期待にこたえよ」とありました。

人がらって何かな?といろいろと思い馳せました。いろいろな人がらの中で今の沼津高専が選んで実施していることがありました。
2009年に沼津高専でAEDによる学生の救命例がありました。寮生同士で早朝サッカーをしていたときにある学生が倒れました。
すぐに別の寮生がAEDをかけて無事心拍再開となりました。
それまでもそれからもそうですが、沼津高専では150人ほどになる寮生役員には近くの消防署にて普通救命講習を受講させているとのこと。さらに教員も順番に受講しているということで、3年有効の認定証をしっかり取得しています。だから、AEDが正しく使えました。しかも、沼津高専の敷地は全国で3番目に狭いことも(私の見立てで)奏効しました。一番近い、寮の管理棟にあったAEDが使用されたとのことです。あと100m遠かったら、さらに1分近く除細動が遅くなるわけで、その分だけ救命率は下がります。こういう現場では100m、200mが命取りになる可能性が高く、それなら敷地が狭いほうがよかったとなるわけです。

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工学系国立大学のミッションの再定義

2013年12月20日 15時53分11秒 | 長岡技術科学大学の広報
昨日、文部科学省において再定義された工学系国立大学のミッションが公表されました。本学は国内外の企業等で幅広い視野からの総合的な技術感覚を養う5か月間の教育プログラム「実務訓練」をはじめとする教育活動や世界レベルの高い実績を誇る材料科学、制御システム、グリーンテクノロジーなどの研究活動に強みや特色を有し、技学の展開とそれに基づくイノベーションを起こすことのできる高度な研究開発力とマネージング力を有する産業創造リーダー育成の役割を果たす大学と定義されました。

ミッションの再定義は、各国立大学と文部科学省が意見交換を行い、研究水準、教育成果、産学連携等の客観的データに基づき、各大学の強み・特色・社会的役割(ミッション)が整理されたものです。今後、再定義されたミッションを踏まえ、各国立大学が強みや特色を伸ばし、その社会的役割を果たすための機能強化を推進することが求められます。

ここから広報担当副学長のぶつぶつ
定義はいいのですが、それに相応しく、キャンパスに足を踏み入れたとたんに科学や技術の未来を感じられるように、研究成果等が実用の形でキャンパス内で具現化していないとなりませんね。なかなか社会で使ってくれないと嘆くなら、自分たちで使って見せましょう。




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沼津高専訪問2

2013年12月20日 06時16分32秒 | 高専訪問記
沼津高専には560人強の寮生が生活しています。全国でも5本の指に入るほどです。逆に敷地面積は全国でも3番目に狭い8万9千平米ほどです。その分グランドも狭くなって、300mトラックと野球場が混在しています。ところが、これが幸いしたのかな?ということがありました。それについては後ほど。

たくさんの寮生が住んでいると散髪の要望が多く、校内に理髪店がありました。昔は理髪店のあった高専も結構あったとか。

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