水難学会では、一度に3人以上の犠牲者を出した水難について、事故調査委員会を現地に派遣して、事故調査を行っています。一度に複数人が犠牲になる水難には、かなりわかりやすい原因が見つかります。それを各方面の研究者が集まって、測定などを駆使してデータ収集、解析をおこない、その解答を探ります。
一昨年は、石狩海岸で4人の若者の命を奪った水難が発生し、昨年、その調査を行いました。
昨年は、小樽の銭函海岸で3人の高校生の命を奪った水難が発生し、今日からその事故調査が始まります。
私は残念ながら大学の用務のため出席できませんが、後方から事故調査委員会の支援を行っています。
水難と人間との歴史は有史以来のものですが、これまでこのような本格的な事故調査は行われていません。
小さな学会ですので、予算は限られており、ほとんど個人のポケットマネーで賄われています。
そういう中でも、ご遺族の心に少しでも寄り添えること、事故原因が特定されれば、それをういてまて教室に生かし、次の犠牲者をださないように啓蒙できること、このような形で社会に貢献できればと思います。