悪天候を吹き飛ばすポスター展示
12月7日、心底寒い中、自転車で三鷹駅前のネットワーク大学まで行く。駐輪場があったのを覚えている。ポスターを持つのだが雨が心配でラップで巻いたりした。予想した通り八幡大神社の辺から小雨が。長い題名の会だ。「大学&学生と地域活動との情報交換 ポスターセッション」。はじめは全体会があり河村市長からの挨拶があった。
その後、七つのブロック、23のグループのポスターセッションがあった。私たちはFブロックの「情報通信・つながりづくり」で発表した。情報の交差点の3年間の総まとめを発表。3番目の発表になると重なりが出てくるので難しい。用意した台本通りにはいかなかった。壮観だな!23のパネルがカラーで写真等が組み込まれた会場は。主催者はポスターをしっかり記録してあるだろうな。地域の活動が一目でわかる。ぜひWeb上で紹介してもらいたい。第二部は、まとめとしてルーテル学院大学の和田先生から「三鷹市での地域活動の可能性」の報告があった。3名の仲間が応援に駆けつけてくれた。また一つ財産を残せた。
発表要旨
ポスターセッション 最終版 2019年12月5日
情報の交差点 代表 松本輝一
本日は、ご多用なところ本ポスターセッションF会場・情報の交差点に参加していただき、まことにありがとうございます。私たちは小金井市1、三鷹市5、武蔵野市3、その三市の市民9人で情報の交差点というチームを結成し、地域の小さな困りごとを集め、整理する場を設け、解決できないかと活動し4年目を迎えています。活動の大きな柱は自分たちで講座を企画立案し、少しでも地域での情報を収集しようと、手作り出前講座を行なっています。任意活動団体としての活動が丸3年を迎えました。小さな活動体ですが3年間の歩みをまとめてみました。未熟な点が多々あると思いますが、みなさまのご意見を参考にして、これからの活動に生かしていきたいと思います。
○どんなチームですか
三市、三市社教、ルーテル学院大学が共同主催するファシリテーター養成講座の「この指とまれ」に結集した9名で、チーム名を「情報の交差点」とし会を発足。講座の8期修了生。男性2名、女性7名。ママさんとシニア。講座の受講のきっかけは、ちょっと時間もでき、なにか地域で活動できないかなと参加したようです。9人のメンバーは多様な職業、役職を持っている。前歴を含めあまり聞かないところが。
○特徴は何ですか
三市での活動。それぞれが活動場所を持っていて経験が豊富で動きが早い。びっくりしたのは討論したまとめを企画提案書にパワポで作成。チラシ、実施要項、タイムテーブル等資料作成。プロセスチェックシートの作成。三市で年一回の出前講座の実施。講師等は三市に在住している人にお願いしている。地域密着型。まったくのボランティア活動である。講演会等の参加費は基本無料。手話通訳を配置などの合理的配慮に行き届いている。
○出前講座って何ですか
困りごとや知らなかったことを課題に講演会等を実施。シングルマザー、児童養護施設。講演会を自分たちの手作りで企画し、年1回三市で実施。講師は市に依頼、友人、縁故等。担当の市や三社協の後援、ルーテル学院大学の協力をもらっている。
○苦労話はありますか
お金がないこと。2年度からは社協から助成金を受け取ることができた。会場費や印刷代・資料費、消耗品費等だけで講師料の支払いまでいかない。講師の選択、そしてボランティアでのお願い。会場の確保。
(例1)武蔵野市の第一回の時は会場変更で冷や汗をかいた。武蔵野プレイスの4階の会議室を借りていた。音を出してはいけないということで急遽会場変更。歌いながらエアロをやろうという中身。会場探しで苦労した結果、武蔵野プレイスの地下二階のパフォーマンススタジオが候補に登った。青少年対象の施設だから午後2時までしか使えないし抽選が待っていた。制約が多く運営が大変だった。
(例2)小金井市のもえぎホールの抽選予約。(3ヶ月前)講師の都合で11月2日(土)でお願いしたいと。小金井市のもえぎホールが抑えられるだろうと抽選に行ったが落選してしまった。暑い日で冷や汗の連続でみんなに相談した。助成金の関係で会場は小金井、予算も少ない・・・。灯台元暮らしだった。商工会館の2階が空いていた。すがりつく思いで申し込んだ。
ボランティア学生の確保。(ルーテル学院大学の先生に無理なお願いを)参加者集め。
講演者からの突然の変更依頼。
(例1)盲ろうの福田さんからの要求には心底困った。前日、いや当日の午前3時頃「パソコンとプロジェクターを用意してください」とメールが入った。担当の田辺さんとメールを共有していたので私も受信した。さあ困った。今回はいらないということだったので用意していなかった。「どこで、誰に借りようか」小金井社協の近江屋さんにお願いしよう。偶然、携帯の番号を聞いていたので朝の7時に電話で相談した。小金井市社協で用意してくれることになり解決。
○感激した場面を教えてください
初めての出前講座で音楽が流れみなさんが体を動かした時。会場が取れてよかったことと、うまく始まったことと、新沼謙治さんの「ふるさとは今もかわらず」の歌が心に染み入ってきた。どのような構成になるか聞いていなかったのでなおさらだった。ルーテル学院大学で行った子どもたちと遊びとスポーツの中で予定に組まれていなかった徒競走が子どもたちの要望で行われ、学生と真剣に競う子どもの顔を見て涙が出そうになりました。子どもに寄り添うと言いながら逃げている大人・自分を見た気がします。今年の天畠大輔さんの講演で「孤独とはなんですか」と参加者に問いかけた。孤独の反対は役割だと思う。本当の意味での自立とは、「役割を持って生きていくこと」と言い切った。さらに「一人ぼっちの一人暮らしじゃない」と締めくくった。涙をためて聞いている人がいた。
○活動を通して得たものはありますか
コミュニティとは何か。小さいものから大きいものまで。聴覚障害の地域の会長が集まる場となった。コミュニケーションの大切さを知った。社会参加の意義を知った。みんなが違う。尊敬し合う。「自立」「共生」とは何かを改めて考え直した。知らなかった世界、とくに障害者について学んだ。待つことの大切さ。広報のあり方(市報への掲載など)ホームページの作成、フェイスブックページの作成。
○課題はどこにありますか
一つの講座が終わればそこでホッとして立ち止まってしまう。自己満足で。大変だけどPDCAを徹底して行う。自分たちの役割は何なのか。行政ではなくNPOでもなく任意活動団体として。参加しやすい会のあり方。ITの活用。みんなの声(情報)を収集・発信。情報リテラシー研修。
○これからの活動は
一から活動方針を見直す。総会で決定する。メンバーを増やしたい。組織のありようを考えられないか。分野別・課題別等分科会。障害者、外国人、学生を含めた活動はできないかを模索する。
以上