「今まで通り」「常識」という言葉に自分が縛られていないか。
コロナ禍だから思うのではない、現状を振り返って。
コロナ禍を理由にして「新しい生活様式」とか上からの押し付けが当たり前のようになり常態化してしまう。気をつけよう!自分の生活様式だよ!マイ スタイルに拘ろう。
もう一つ、西村大臣の「気の緩み」発言だ。二次感染があればあなたたちの「気の緩み」ですよ、としきりに発言。責任を転化している。
最近、昼間のワイドショーを観るのをやめた。評論家と称する人、専門家と称する人などが様々な情報を発信。視聴率を稼ぐためにいるのだろう。文化人類学者、哲学者、詩人などもっと広い分野での情報発信をみたい、知りたい。また、障害者、高齢者、貧困家庭などの情報も知りたい。情報を取捨選択し、自分の立ち位置を考え、情報発信、行動をしたいと思う。
そうだ、ボランティア活動で知り合った障害者の方にメールを出してみよう。
盲ろうの福田暁子さん、もう一人は、発話困難な重度身体障害の天畠大輔さん。次のようなメールを出した。
大変ご無沙汰しています。
情報の交差点の松本輝一です。
新型コロナウイルス感染拡大で大変な世の中になってきました。
高齢者は感染すると死も覚悟しなくてはいけないと言われています。私も74歳で立派な高齢者であり、基本的な三密は守っているつもりです。外出自粛ですが、毎日の買い物で外に出ています。私の趣味である、週2回のテニスもできず、ストレスがたまっています。
先日、会員の方から、このような状況の時、福田さんや天畠さんはどうしているのだろうかという声が聞こえてきました。一番気になるのは介護・介助のことです。また、外出する時の不便さはないのか、コミニュケーションを取る際問題になることはないのか、ストレスの発散方法はなど等。障害者の方の情報が出てきません。私は、専門家委員会の中に障害者の方を入れるべきと思っています。
N HKの2ch(Eテレ)のバリハラぐらいしか情報が入りません。大丈夫だよ、元気だよ!であれば嬉しいです。
(福田暁子さんからの返信)
ご無沙汰しております。
毎日買い物とはいえ外出されているんですか・・・おどろきました。
介助者は毎日来ています。
交通機関の利用を避けてきてくれています。
ヘルパーもやることないので、ヘルパーのシフトが普段よりも埋まりやすくて助かっています。
外出は全くしないです。1月18日が電車に乗ったのが最後ですかね・・・。
医療関係ももともと在宅医療なので外出せずに、医者や看護師、訪問リハの先生が自宅にきます。
コミュニケーションは触手話で、他人との接触を必要とするので、可能な限りパソコンなどですませています。仕事ももともと在宅ワークが多いので、あまり影響なく過ごしています。
ストレス発散は、ベランダで花をいじったり、読みたかった本をよみまくったり、部屋の模様替えをしたり・・・かな。
あとは、オンラインで大学の授業を受講して、友達とチャットで勉強会したりしています。
そんな感じで、社会全体が効率とかスピードとか外出とかが当たり前でなかった時代にすこし戻ってくれて、私は本当に大切なものはなにかを考えたり、友人とチャットでおしゃべりしたり、ゆっくりお茶をいれたり、コロナ騒ぎの前よりも心豊かな時間が持てて、感謝しています。
多分、コロナは神が人類に与えた天罰かもしれないとも思ったりしています。
(天畠大輔さんからの返信)
ご無沙汰しています。
最近はほぼzoomで会議をしています。講演会もzoomを利用して行う予定です。
私の場合は東京方面の電車には乗らないようにし、ヘルパーには手指消毒徹底をしてもらっています。しばらく電車に乗っていないので、電車の乗り方を忘れてしまいそうです。
ストレスの発散方法は、高い物を購入することや本棚の整理です。近いうちに引越すので、新居の家具探しなどをする事でストレス発散しています。
お二人から間髪入れず返信がありました。早速、情報の交差点のLINEのトークに掲載したら次のような声があった。
・耳の不自由な方はマスクにより口話が読み取れないそうです。立場にならなければ分からないことまだまだ沢山有りそうですね。
・福田さんとのメールでいかにゆとりのない生活をしていたのか考えさせられました。コロナも前向きにとらえましょう。
・皆さんがご無事でなによりです。お身体ご自愛くださいませ。
・ありがとうございます。読ませていただきました。お二人ともお元気でいらっしゃること、嬉しく思います。また今の状況について、お二人の達観した考えや逞しさみたいなものを感じました。
○カタカナまみれの生活
やたらカタカナ世界、インスタ、ライン、ズーム、ノート・・・。
緊急事態宣言の世の中、外にでられない、人に会えない、伝えたいことがある。そう、人とのつながりが断たれている。従来のメールではなくラインがいいという人がいる。グループを組めばいっぺんにことが済むし、写真、動画、ファイル等も送れることができる。ラインでは制約があるのでズームにしようという提案が。
ブログなどもノートに変わっていくかもしれない。インスタはLEO君が中心でトイプードル仲間の集まりみたい。ラインは従来のグループ活動に。ズームは勉強中。
IT社会は一見夢の世界であり、現実は格差の社会である。今こそ、いえ国、地方自治体、地域などが本気になって格差解消に取り組まないといけない。