戦艦ビクトリーを船尾から見たところです。
少し見にくいですが、舵がついている部分にまっすぐに船尾材がありますが、
このところに使われる材は強度が要求され、オーク(ナラ)の木の一本ものが必要でした。
この入手できた木の大きさで船の大きさが決まると言うぐらい、
当時の造船所は常にこの材料の不足に悩まされてきたそうです。
船がないと戦争に負ける。
船をつくるためには木がいる。
と言うことで、海軍大臣はポケットにどんぐりを入れて、
地方に行く都度、そのどんぐりを植えたと言います。
こうしてみると日本でも天皇陛下自ら植樹される植樹祭が毎年行われているのは分からないことはありません。
いつの時代も木がその国の運命を決めたようです。
ちなみに船尾は豪華な装飾をされた艦長や提督の部屋があり、
トイレは船首の区画にありますので、臭いは船尾側に流れてくることはありません
(風はもっぱら後ろから吹きますので)。
一番上のクォーターデッキは指揮官が船全体を把握して命令を出していたところですが、
ネルソン提督が狙撃された場所は、今回工事中でしたので、
提督が倒れた所に立ってみることはできませんでした。