非常に薄暗い中の写真ですが、最近のデジタルカメラはフラッシュなしで撮影ができます
(ビクトリー号内部はフラッシュ撮影禁止です)。
これはビクトリーの最下層のデッキになります
(実際は下にあるのはデッキではなく、船底ですので船底倉庫と言うべきかもしれません)。
船が運航している時は海面より下でにあった部分です。
下に見えているのが竜骨。
それに直交して斜めの助材があります。
その助材を梁でつないで、強固な骨組みを作っています。
左に砂利がありますが、これがバラストで、船の安定を助けています。
船の外板はこの助材に打ちつけられているわけですが、
実際の船は三次元に曲がっていますので、
蒸し器の中に木材を入れて木を柔らかくした後、
蒸気を当てながら、木を曲げながら、打ち付けて固定をしていきます。
厚さが100mmもある木材をよく曲げたものだと感心しますが、
当時の造船工廠と言うのは、1700年代当時の考えられるすべての技術を駆使して、
船を作っていたと言うことが実感できます。