木・うんちく

木材と人間の関わりを考えて思うままに・・・

56. イギリス式マナー

2014-06-13 18:20:11 | ウッドデッキ
イギリス人と言うのはルールや伝統の中に、
ユーモアが少し入ったことをすることがよくあると思っていましたが、
次のような逆説的なルールがありました。
これって、日本でも応用できるかもしれません。

■その1:
イギリスのパブでは、「ホーン岬を廻った船乗りは、テーブルの上に足を投げ出しても良い。」
と言うルールと言うか伝統があります。
その昔、帆船で暴風荒れ狂う南米最南端のホーン岬を廻って、
大西洋から太平洋に出ると言うのは大変な冒険で、
その経験があるということは、船乗りとしての誇りであり、勇気の証ですから。

さすがに、このルールがあると、荒くれ者が多かった時代でも、
テーブルの上に足を投げ出して休憩する不逞の輩は、反対に皆から軽蔑されることになり、
そのような行為はできなくなったでしょうね。

■その2:
ケンブリッジ大学は芝生は立ち入り禁止なのですが、
大回りするよりも芝生を横断して校舎間を移動したいのが人間の本能。

それでこんな規則があります
「フェローになったら立ち入り禁止の芝生を横断できる権利が与えられる。」
こういう規則ですと、ルール破りが不良学生の強がりの証だったものが、できなくなるから面白いものです。

※フェローの意味:研究費を支給される大学院生。
特に、イギリスのオックスフォードおよびケンブリッジ大学の特待校友。
コメント
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