出典:関門時間旅行
木と言う字を分解すると十と八になりますので、10月8日は「木の日」と制定されています。
・・・で、今回のテーマは木で刀を作るとどうなるかについて。
巌流島の決闘の時に宮本武蔵は木刀を使ったことは誰でも知っています。
しかしなぜ木刀を使ったかについてはどの解説書も説明がなく、
小説の中でも吉川英治も、単に雰囲気で使った程度のことしか書いていません。
しかし合理主義の塊のような宮本武蔵が考えもなしに木刀を使うはずがない。
当時一般的な刀の長さが70cmに対して、佐々木小次郎の剣は90cmありました。
刀は長い方が有利、でも取り回しするのに重くて慣れていないと使いこなせない。
しかし佐々木小次郎は、これまでの鍛錬でその長さを有効に使える「ツバメ返し」の技を習得している。
武蔵は考えました。
「今回の目的は相手を殺すことではなく、決闘に勝つことだ。」
「佐々木小次郎が長い剣を持つなら、木で同じ長さのものを作れば、はるかに軽くて取り回しが楽なはず。」
当時日本で最も強度があり、硬くて重い樫の木ですら、鉄の比重の1/10しかない。
つまり重さあたりの強度は木の方が鉄よりも強い。
結果は思惑どおり、武蔵の勝ち。実際には武蔵は小次郎の息の根を止めることはできませんでしたが、
(武蔵の弟子がとどめを刺したと言われています)
決闘に勝つと言う本来の目的は達成できました。
武蔵の考えたことは単純なことなのに、誰もそのことを書かないのが不思議です。
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