木・うんちく

木材と人間の関わりを考えて思うままに・・・

128. イタウバ(ウッドデッキ部材販売)

2017-03-03 19:43:45 | ウッドデッキ

弊社はこれまで一般の方がウッドデッキをご希望の場合、
キットにしたタイプの販売のみで、
材料だけでの販売はプロの業者様にしかしていませんでした。

価格的には材料のみを購入される方が安くつきますし、こちらも手間がかかりませんので、
本来であれば、やりたいところですが、
これまで、あえてしていなかった理由は、
一般の方が部材を購入されて、自分でデッキを作ろうとすると、
多くの場合、失敗されるであろうことが予想されたからです。

例えば、最も耐久性のあるウリン材の場合、
キットデッキであれば、2枚のパネルにして、
周りから圧力を加えて、
曲がりを補正したまっすぐなものにして、
キット化した商品として出荷していますので、一般の方でも施工はできますが、
部材だけで販売すると、曲がりや反りの補正は、お客様が現場でしなければならなくなり、
現実的には、かなり難しいことが予想されたからです。

でも段々、一般の方の技量がアップしてきているのも事実ですし、
ある程度のことをこちらでサポートすれば、
お客様が部材で購入されても、何とかできるのではないか。・・・

と言うことで、この春から、一般の方にもプロ業者に販売しているのと同様の「部材販売」をすることになり、
その前に、会社の近くにお住まいのお客様に試験販売をさせて頂くことになりました。

但し、ハードウッドでもウリンやアマゾンジャラであれば、
一般の方では、手に負えないことが予想されましたので、
南米産の「イタウバ」と言う、
ハードウッドの中では比較的柔らかくて加工しやすいい材を選び、
(それでも日本の樫の木ぐらいの重さと硬さはあります)
すべてのカットは、こちらでお客様の指定のとおりにカットする等のサポートをして販売しました。

お客様から、完成しましたと言うご連絡を頂き、先週、見学をさせて頂きました。

・・・・一口で言うと、プロ並みと言うかプロ以上の出来上がりでした。

日本はアメリカやカナダと比べるとDIYについては遅れていますが、
エクステリアのデッキについては、一般の方もプロ並みの技量になったと言うか、
アメリカ・カナダに追いついたと言うのが実感でした。

この春からイタウバ部材販売として正式販売します。
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