パソコン上達日記2

日々の雑感を戯れに綴ります

術後3年元気です

2018-05-19 18:25:27 | 乳がん

こちらのブログは久しぶり、5月の私の検査が終わった。異常ありませんねと骨シンチの写真を診察室で見たときは小躍りしかけました。それぐらい嬉しかった、何となく嫌な感じがあったので。まぁ気のせいだったのですが。同僚には話したら「元気そうやで大丈夫と思ったよ!」周囲に心配かけることなく無事に乗り切った自分をほめてあげたい気分(笑) 担当医はいつも「とりあえず安心してもらっていいね」と 「とりあえず」という言葉を必ずつける、まぁリスク管理されてる言葉ですね。(笑)

ガンサバイバーは毎年こうしたドキドキ感死刑宣告を受けるというと大げさですが、まぁ物凄く緊張する瞬間を神様から与えられてるわけですね。そもそも再発しないという安心感も がんになったどうして自分が という確率性から考えると再発するかも となり不安になるのは仕方ないのですが。

物凄く緊張する時間を与えられた代わりにそれをクリアした瞬間の目に映る風景の美しさ輝きといったら言葉になりません・・・涙が出るほどうれしいし あぁ生かさせてもらってるという実感 仕事が出来るという嬉しさ日ごろお世話になっている方々に感謝しかありません。ここであらためてこちらの稚拙なブログに目を通してくださるこちらの方達にも感謝いたします。そして皆様のご幸運をお祈り致します。

父の検査はまだ続いています。GW前から週に1~2度病院に行く日が続き 病院通いが日課になりました。そんな中で知人が同じ病院に入院したのです、前庭機能障害と診断されました、凄い眩暈でなかなか退院出来ず 昨日もお見舞いに行きました。何とか良くなってまた一緒に働きたいなと思ってます。眩暈という症状はひどいともうトイレにも行けないしただ寝ているだけ 本当にこわいなと思いました。世代的に病気に襲われやすい時期なのでストレスをなるだけためず ダラダラでいきたいのですが(笑)

このブログでよく読まれるのは乳がんブログですが、私はリンパ郭清して半年抗がん剤やりました、

3年たった今こうして身体動かして立ちっぱなしでも働いています。家事もお休みにまとめてやります。健康に気を付けても続けていることも思い浮かびません(笑) まぁ個人差ありますから何とも言えませんが 今不安に思われる方も時間が解決する問題もあるので辛抱されて下さいね。

blogでいうと次に読まれるのが古畑関連のミステリ感想です。正和様がこの間引退されたので 古畑も実質上引退ですね。でも素晴らしい番組は永遠に語り継がれ感動を呼ぶのです。正直いうとミステリ関連はもっと書きたいなと思うのですが、やはり時間がありません。今日は午後から家でくつろぐので悪魔の手毬唄(西田版)を鑑賞したいなと思っています。他にもニュース的なことで色々書きたいなと思うのですがなかなか書けません。昨日アップしたかぐや姫は以前書いた内容とほぼ同じのため すぐ書けましたがそれでも思うような感じではないのです。

それから温泉に行きたいです。どこか静かな土地で独りで温泉に入ってのんびりしたいです。ささやかな願いです

 

 

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かぐや姫の物語 生きている手ごたえがあればきっと幸せになれた

2018-05-19 11:43:42 | 映画

圧巻というか 凄いリアリティですよね。かぐや姫の物語。アニメーションという枠組みを超えた日本が世界に誇る映画です。

昨日金曜ロードショーでノーカット版で放送されましたが、何もかも突き抜けた表現力。この映画にしか見られないような これまで見たこともないような質感。シンプルでいながら温かみのある線と色彩。構図や動き一つとってもスクリーンを意識した大きさがある。具体的にあげるとキリがなく一日かかっても文章が書けないので(笑)

物語は竹取物語を忠実に再現してありますが、それはかぐや姫の人間としての成長をベースにしたもの。人間として生きる苦しみと喜びです、最初は笑うだけの赤ん坊が 怒りを知り知恵を得て それでも自分に忠実に生きたいと願う、自分というものは何なのか?という根源的テーマを追求する部分。

印象として感じたのはかぐや姫は怒りっぽいなと(笑)高貴な姫君という立場を強いられてしまった頃から 怒りという表情がよく見られますね。その置かれた立場は不本意ですが、父親に従うというのは現代的だなと思います。一度屋敷を飛び出しますが いつの間にか戻っている 課せられた宿命を悟るのですが自分の力ではどうしようもない。それを受け入れながら一人で何かと怒りながら戦っているかぐや姫が帝に抱きしめられたことで生命の存在に嫌悪を感じる・・・もうこんな世界はイヤだ生きているのが嫌だというの よく分かる部分です。

かぐや姫がなぜ苦しむのか?それは自我があるからですよね。人間というのは自我がある、それが自分を苦しめ人間を醜くみせているのですが、それを捨て去ろうと思ったらどうなるのか?「悲しみも悩みもありません」という月の都 つまり天に還るわけです。悲しみも悩みもない世界というのは死の世界ではないでしょうか?地球を懐かしむ月の世界の住人がお釈迦様のような風貌をしているのは哲学的です。迎えにくるのもまさにお釈迦様の姿。それは死を思い起こさせるものです。悟りというのは人間のエゴを捨てた状態 幸せという概念をもたない世界なのかなと思いました

ところでこの物語の男性はロクなのがいない(笑)ここは面白いですね。でもそれは 悪気がないんですよ。男性の欲望に忠実なだけで、お爺さんも姫の幸せを願ってのことで それを思うと切ないです。 捨て丸に関して言えば 唯一かぐや姫が愛した男性ですが、ひどいですよね、奥さんと子供を忘れているわけだから(笑)昔話の範疇にないキャラクターでそれが生々しい。高畑監督作品らしい苦さがあります。きれいごとで済まない世界が現実です。それもかぐや姫に全て体験させる。

(ラストの捨て丸とかぐや姫の再会シーン。このシーンの解釈は、色々できますよね。生きている手ごたえを感じる異性と再会し愛し合う、その喜びを飛ぶことで表現する 雨も風も空も空気も海もただただ美しくて)

 最後は月のアップとともに 「かぐや姫」と名付けられる以前の生まれたままの無垢な赤ちゃんの姿が重なる。輪廻転生を感じさせました。それからのエンディングはその歌詞とともに壮大でまさに一大絵巻物を見ているかのよう。世界最古の竹取物語ですが、原文を一度読みたくなるぐらいファンタジックでまた美しい悲しい物語です。

高畑監督は平家物語の構想があったようで それが叶わなかったのは本当に残念です。日本映画界の巨匠、心からご冥福をお祈りいたします。

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