BS「悪魔が来たりて笛を吹く」
もちろん見ました、感想は最近別サイトに挙げてしまうため こちらではミステリの感想は最近さっぱりです。でもこちらで長谷川金田一は理系的と書いた記事を好まれる方がいらっしゃるため 比較するためにも 何とか書こうと思います。
まず、金田一の謎解きのシーンが残り1時間以上残して始まってしまうのは画期的というか、珍しい構成でしたね。そのぶん初めて視聴される方は物語がよく分からなかったかもしれません。私は映画版(西田金田一はいいんですが)は あまり好みではなかったのですが、それと比較しても 物語を急ぎ足で端折った部分ありました。これはまぁ仕方ないでしょう。もともとじっくり小説をドラマ化しようと思ったら、8時間くらい(2時間×4回)くらい必要なボリュームかと思うので。
問題の長い謎解きシーン、吉岡金田一の意味がここにあるなと感じました。吉岡秀隆という俳優の朴訥とした話し方と金田一と巧く重ねてみせた、長谷川金田一が理系なら吉岡は文系金田一 情緒的で泣かせる金田一です。理系金田一は逆切れするような現代的な個性をもっていましたが、この吉岡金田一は相手が思わず本音を漏らしてしまうような優しさ悩ましさ繊細さもあり 好感もちました。吉岡金田一も金田一像としては ハマっているなと。
小説を読むと、何故こんなことしたの?という疑問部分を思い切って変えてしまった脚本も驚き。原作はもっと妖しく理解不能な雰囲気で業という部分を感じさせましたが、その分かりにくさを嫌ったのか とても「分かりやすい畜生道」を見せてくれました((笑) 筒井真理子さんという女優さんの演技は素晴らしかった ラストに凄みを感じました。その悲惨で凄惨な物語と吉岡金田一がシックリくる。
西田金田一はフルートに関してあまり触れないのですが、この吉岡金田一は丁寧にその描写をしていた点も良かった、このフルートは最後の最後重要なカギを握ると分かるのですが、なんと吉岡金田一はそこの部分を 台詞で説明しなかったのも 結構凄いですね。最近は分かりやすいものを基本としたものが好まれると思うので この不親切は終わり方がとても新しく思えました。
音楽もとても面白く かつ洋館を背景にした美しい自然まできちんと物語に生かしてある点 悩める吉岡金田一他 キャストもみんな良かったし久々に面白いドラマを見ましたね。で来年のBSですが、今度は誰を金田一にするか?で盛り上がってました。私は大泉洋さんを推しますね。
西日本豪雨 「金田一耕助」ゆかりの地、倉敷・真備に「シャーロックホームズ」名義で寄付 支援相次ぐ
8/3(金) 16:48配信https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180803-00000558-san-soci!
金田一ということで上のような募金が話題になりました。募金でもこんな風に楽しくやると 広まってそれがまた支援を広げる アイデアが素晴らしいなと思います。 名探偵や架空の人物の名義でたとえわずかでも募金しようと思ってしまいますよね!
★手鞠と笛のタイトルをゴッチャにして書いてた自分に驚きです
Www
指摘されないのも凄いなと思いましたが 案外読まれていないなと分かりましたw あるいは優しい方が多いのか。