はつちゃんのお父さんは81歳です。認知症という病気ではありませんが、歳のせいか どんどん自分以外のことは忘れていきます。
はつちゃんが病気をしたことも、もう忘れているのでは?とはつちゃんは内心思いますが
そこまでボケていないとお母ちゃん(76歳)がかばいます(笑)
お母ちゃんは、ここ数日身体の具合が良くありません。
ずっと忙しかったし 気を使うことがあったので、疲れたのでしょうか。
はつちゃんは、心配になりましたが、夕食に作った手作り餃子を「美味しい」とたくさん食べてくれたから 一安心。
お母ちゃんは GWに入ってから おかゆしか食べていませんでした。
お父ちゃんの仕事は、縫製ですが、仕事が忙しい時がここ1年続いていました。切れ目なく仕事があるのです。でもさほどお金になりません。お金にならないけれど、全くないよりマシですから 仕事をしています。
お父ちゃんは生粋の職人なので、仕事をしていないと落ち着かないのです。最近物忘れもするので、お母ちゃんと仕事の段取りで間違いが多く、よく言い合いをしています。喧嘩する相手がいるというのは 幸せなことですね。
お父ちゃんは、人あたりがよく穏やかで、結構社交的なのです。そして優しいとこがあります。今朝も熊本の地震を見て「可哀想や」とつぶやいていました。毎日熊本の地震をみるたび、つぶやいています。お母ちゃんは、はつちゃに尋ねました。「何かした?」
お父ちゃん達は、本当は募金をしたいのですが、それをする余裕がないのです。というのは、春にお寺さんに大きな出費するとかで。東北の震災の時は、本当にささやかだけど募金しました。毎月6万円くらいの収入(国民年金) だから、数千円でも大きい出費ですね。
はつちゃんは、事情が分かるので、お父ちゃんとお母ちゃんの分まで募金したよというと、お母ちゃんは安心していました。
はつちゃんは、思いやりのある両親の元に生まれて良かったなと思いました。
休みなので、はつちゃんは、久しぶりにお父ちゃんと買い物に行きました。
色々回って用事を済ませました。お父ちゃんのペースはゆっくりなので、それに付き合いました。
最後にスーパーで、はつちゃんは「お父ちゃん、何か食べたいものない?」
お休みだし、何か刺身とか寿司とか、お惣菜でもお父ちゃんの好きな物を買うといいと思ったからです。
お父ちゃんは「何も食べたくない」と言いました。聞かれると いつもこの答えです。
でもレジに行こうとすると、急に思いついたのか、これを持ってきました。
お父ちゃんは、「CMで美味しそうやったんや~」 →CMだから美味しそうに思えるのは当たり前
「一度食べてみたかった」といいます。絶品とかいうカレーです。カレーのルーです。やれやれ。
はつちゃんは、ハウスバーモンドカレーが一番好きだし、姪っ子達が食べられないと思い反対しましたが、たまにはいいかな たぶん1回きりだなと思い渋々買いました。お母ちゃんは 予算オーバーしたので、何を買ったのか後ではつちゃんにしっかり尋ねましたが(笑)、お父ちゃんが「カレーを今度これにしてくれ」と言うと何もいいませんでした。
お母ちゃんは、お父ちゃんに優しいのです。夫婦だからでしょうか?娘のはつちゃんのほうが キツイのでした(笑)
コメントありがとうございます。
両親に対しては「両親」というより「同居人」ぐらいのスタンスがいい時もあるなと思っています。子供も面白いこと言いますが、高齢になると、人は、また面白いこと言うようになっていきますね。
おとうちゃんも、おかあちゃんも優しいのでしょうけれど、
その子どものはつちゃんもとても優しくて、素敵なお話でした。
つぶやく一言に、その人が出ますね。
優しいおとうちゃんとおかあちゃんと、ほのぼのとした家庭での中ではつちゃん、うらやましいな~。