いよいよ本番。看護師に名前を呼ばれて検査室に入る。検査室2だ。胃カメラの時は検査室1だったなと思いながら着替える。
胃カメラの時と同じ男性担当医は、お洒落なメガネをかけたダンディな50代の緒方拳(かなり盛りすぎ)みたいな感じ。
「じゃあ始めますね」
で、思ったより痛くなくて、(もちろん深呼吸していました、検査中は身体の力を抜くこと。お腹に力入れるとカメラが進まなくなるばかりで痛みが増すようです。息を吐くことで身体の力が自然に抜けます。)ただあ~お腹の中、やっぱどんどん管が入っていくの気持ち悪いな~と思いつつ、画面を見ていた。途中痛かったので「痛い」と声を出してみた。本当は我慢できたかも(笑)
自分の内臓をこの目で確認することができる滅多にない機会。私は前回、この目で確認できなかった(しんどくて見る余裕ない)ため、今回胃カメラも大腸もしっかりみてやろうと、ずっと画面を見ていた。とても不思議な感じ。
腸の内部もピンク色でとても綺麗。何も入っていないとこんなに綺麗なんだな~と思う。自分の中にあるピンク色の小宇宙。神秘的な世界だなぁとひどく感動していたら「じゃあ、もうすぐで終わりだからね」
医師の言葉に私は思わず「えっもう終わりなんですか!」(笑)と言ってしまった だってね、この検査のために2日我慢して、また今日一日の時間を費やしたんだから、もっと時間かけて欲しかったの…
「意外だな~ビックリ。まさかそうくるとは…。余裕だな~」「でも何も異常ないからね」と医師は苦笑い。でも帰り道でも、ゆっくり管を出してくれたかもしれない(笑)最後のほうまで丁寧だった。
問題あるポリープがないから短時間で済むのも分かるけどね。検査が終わったとき、私は嬉しかったので笑顔になって診察台を降りたら、美人看護師さんが「よほど緊張していたのね。部屋に入ってきた時とお顔が全然違いますよ。」と笑っていた。私はちょっと恥ずかしくなった、お尻見せるよりこちらのほうが恥ずかしいね。馬鹿みたいなブログを書いているが、私だって緊張はするよ。
緒方拳似の担当医師のカメラ技術も上手かったと思う(たぶんね)検査後が、お腹がとても張って気持ち悪くなったりするけど、胃カメラの時より 検査後の体調は良かった。やはり私的には胃カメラのほうがキツイかも。
ということで、週末は安心して過ごすことが出来た。疲れたけど。
前日ではなく、数日前から実行するといいです。
今回同じ乳がんになった方と色々お話ししたが、その人も「ストレス」が乳がんの原因かなぁと仰っていた。
これまで家族の病気を見守ってきた自分が、病気になる…。あっち側とこっち側の世界があるのだが、まず自分があっち側の人間になったという衝撃…なかなか受け入れられない…から始まる。あっち側の世界も慣れないことばかり。辛い日もある。
あっち側の世界とこっち側の世界には境目があり、この境目を乗り越えるのが大変なのだ。ただ境目を乗り越えようとか、特別に意識している内は、まだまだ未熟(笑) 時間が経ち、両方の世界を行ったり来たりしているうちに、境目がなくなってくる。あっちもこっちも自由に移動できる自分に気が付く。経験値が上がったという感じ。
その方も話してたが 乳がんになって「何があっても生きてればいいかなと思うようになった。日常生活の中の些細なことや煩わしいことも、どうでも良くなった。」どうでも良くなった気持ち、よく分る。乳がんになって自分が変わったことは、この感じ方。何か吹っ切れたようなそういうものがある。この人もそうなんだな~と思った。