この日は、久しぶりに日本橋室町にある室町砂場で昼食をとった、前回訪問したのはずいぶん前だ、昼時は混んでいると思い、1時過ぎに到着、暖簾をくぐって中に入ると、直ぐに座れた、この日は座敷に案内されたが店内が見渡せる、店内はほぼ満席だった
室町砂場は、作家の池波正太郎氏が贔屓にしていたそば屋である、イメージ的には神田藪そばと同様、老舗の高級イメージを出しているそば屋ではないだろうか、そばだけではなく、そば前の酒とつまみが充実している、そばの量は少なめ、値段は少し高め、これがこのカテゴリーのそば屋の特徴か
こういうそば屋に現役の人たちが退いた2時ころに行って、うまい肴で1、2合飲んだところで、さっとそばを手繰って、1時間以内には引きあげる、あとは日本橋で晩飯のつまみと翌朝のパンでも買って帰る、そんな粋なことをやってみたいものだ、といつも思っているのだが・・・
この日本橋砂場は、Wikipediaによれば、幕末の慶応年間、そば屋の砂場本家「糀町七丁目砂場藤吉」で働いていた村松とくが暖簾分けを受け、芝高輪の魚籃坂に開業したのが始まり、維新後の明治2年、魚籃坂から日本橋の本石町二丁目に「本石町砂場」として移転、この時を創業年としている、昭和7年の町界変更により室町砂場と改称した、とある
さて、今日の注文は決めていた、ここの一番の売り物である天もり2,090円だ、やはりここに来たらこれを食べたいと思っていた
しばし店内の老舗の雰囲気を楽しんでいると、そばが出てきた、さっそくそばを手繰って、小海老と小柱の掻揚げ天ぷらと本三つ葉が入って旨味が溶け合う江戸前の温かいそば汁につけて食べる、そばがそば汁と絡まって実においしい、そば汁は濃いめだが、これが江戸前の特徴であろう、あっという間に食べ終わった、やはり量は少ないので満腹感はないが、最近ちょっと体重が増えているのでちょうどいいでしょう
おいしかった、良いムードの良き昔の江戸のそば屋だった、ご馳走様でした
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