詩  知らんぷり

2015-12-18 09:12:57 | 
   知らんぷり

どこへでも行きたがる女の子の
ペダルが勝手に回っている

流れ星を待って止まってしまった水車
ドット・コムからはぐれている少年の背中を押す

見えるかい
風が音のすき間を広げているね

蝶つがいが壊れているドアのノブを回す私の捜査官
テーブルを囲む胡椒箸立爪楊枝も知らんぷり

遺留品も不在証明書も無い部屋に
長居はしないことだ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする