夏の遊び

2017-07-26 01:51:22 | 日記・エッセイ・コラム
学校はもう夏休みなんだ。別荘はにぎやかです。ぼくの後ろのテーブルで男の子たちが楽しそうに話していたんだ。っと!ガッチャーンってものすごい音がしたので振り返ると、ぼくと背中合わせで座っていた子が椅子もろともひっくり返っている。キャッキャ笑いながらも倒れたまま手に持ったスマホを見ている。いやたいしたもんだよ。
この頃は出勤のような感覚で別荘に来ている。今日は来るのが遅かったので7時近くまでいた。あの子達が帰った後、別のグループが走り回っていた。近くへ合宿にでも来ているような中学生ぐらいの十数人のグループだ。部屋から庭から走り回って、大きいだけあって声にもふざけ方にも迫力がある。昨日も書いたがちっともうるさく感じないんだな。かえって幸せな気分になって嬉しくなった。帰りは庭の中を通ったが、所狭しと走り回っている。うっすら暗くなりかけてもまだ若さは弾けたりないようだ。

今日印象に残った詩は「老木の唄」作者は鈴木清美氏です。

   ことさらに
   なんのためにあるのかなんて
   考えなくていい
   だれかのために役に立とうなんて
   しなくていい
   どうしてこうなってしまったのかなんて
   嘆かなくていい
   これからどうすればいいのかなんて
   案じなくていい
   
   老いた木の
   切断された幹の
   根本に咲いた蒲公英が
   ひっそりと
   そこに寄り添っている
   そのうつくしさを知り  
   老いてなお
   木は木として存在する
   たくましさを尊いと感じる
   そして
   そのすべてを
   教えや学びなどと
   たいそうなことを思わずに
   そのまま受けとる

   そんなわたしでありたい
                     詩誌「鹿」144号所収
コメント (4)
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