2月14日は奈良に来てから初めての帰郷であった。富士市で行われる研究会への出席のためであった。しかし出足から躓いた。あらかじめ買っておいた新幹線の切符を忘れたのだ。電車に乗って二駅目で気がついて逆戻り。まったく以前にもやってしまったことを・・・・。早めの時間で計画しておいたので、なんとか研究会には間に合った。この3月で県詩人会を退会することになっている。懐かしい会員たちとの楽しい時間だった。朗読、合評などで大いに盛り上がった。私は「バラン」という詩を朗読した。
バラン
或る
一過性の遺書が
鉛色の鈍器の下に
貼られて
在る
或る
休火山帯の
国境の辺りで
吹き飛ばされた
緑色の 髑髏(しゃれこうべ)が
一枚の 葉のように
枯れもせず
在り続け
或る年の
口芸細工の
赤い舌(ベロ)のような
令状が
鋸状の歳月の先々に
縫いつけられて
在り
或る
無言の
脅迫状が
下々の卓上に
有無を言わせず
おくりつけられる
夜は妹と食事をして沼津駅近くのホテルに泊まったが、「帰るところにあるまじき」の声が耳について寝つかれなかった。早朝6時の電車で沼津を発った。在来線の鈍行列車でトコトコ8時間掛けて當麻に戻った。ルルが元気で留守番をしていてくれた。今は此処が一番落ち着く。
バラン
或る
一過性の遺書が
鉛色の鈍器の下に
貼られて
在る
或る
休火山帯の
国境の辺りで
吹き飛ばされた
緑色の 髑髏(しゃれこうべ)が
一枚の 葉のように
枯れもせず
在り続け
或る年の
口芸細工の
赤い舌(ベロ)のような
令状が
鋸状の歳月の先々に
縫いつけられて
在り
或る
無言の
脅迫状が
下々の卓上に
有無を言わせず
おくりつけられる
夜は妹と食事をして沼津駅近くのホテルに泊まったが、「帰るところにあるまじき」の声が耳について寝つかれなかった。早朝6時の電車で沼津を発った。在来線の鈍行列車でトコトコ8時間掛けて當麻に戻った。ルルが元気で留守番をしていてくれた。今は此処が一番落ち着く。
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