





犬のように、どこまでもほっつき歩こう。意気込みは良かった。実際のところは、それほど長い時間歩くことは出来なかった。雪道で踏ん張りながら歩くための筋肉。それが衰えているようだ。そういえば昨年も殆ど雪道を歩かなかった。ゴールが見えつつある冬シーズン、残り時間を大切に雪道を歩こう。
ところで五城目町では、至るところで廃業した店舗や廃屋を見かける。もう誰もいないはずなのに、何か気配を感じる。・・・・。いやオカルト的なネタではなくて・・・。気配というより、それが町並みと違和感なく溶け込んでいるという方が正確かもしれない。何度も登場している幻のジャズ喫茶「ミカ」。もう営業しているわけがないと頭では分かっているけど、店の前に佇むと不思議な感覚に陥る。店の奥では以前と同じように普通に営業をしているのではないか。中華食堂も同様だ。ミカに至っては、本当に営業しているかもしれないとドアの取手に手を掛けたくらいだ。扉には鍵が掛かっていて、現実に戻された。魅惑の町での散策はこれ位にしておこう。
追伸:本当のことをいえば、気配が残っていることが重要なのではない。残った気配を感じることが大切なのだ。それを感じるためには何が必要かという話になると、偉そうに語ることになるので自粛する。
X-T5 / XF23mm F2R WR