花は湿っていない。湿っているのは、町の天候と雰囲気だ。この湿った、少し物哀しい時間が、好きだったりする。どうでも良い話を一つ。ここは岩手県花巻市で、奥のビルは商店とコミュニティセンター的なものが入居している。以前ここからビリヤードのキューを持った人々が出てくるのを見たことがある。それが高齢者ばかりで、花巻では高齢者のビリヤードファンが多いのかと驚いた記憶がある。
後日、覗いてみると、ビリヤード場らしきものがあった。中にはビリヤード台が5~6台あり、年配者がビリヤードを楽しんでいた。何かのクラブの人たちかと思った。「1時間ほど遊べますか?」と聞いてみると、少し困惑したような空気があったが、「どうぞ、どうぞ」と1台を使わせて貰った。キューを借りて、家人と一緒にプレイした。以前に僕はビリヤード狂で、キューも何本も持っていた。お店のハウストーナメントに出場したり、出稽古に出かけたりもした。秋田に移住してからは、近くに店もないので、もう10年くらいはプレイしていなかった。だから出来は散々だったけど、楽しかった。1時間弱で帰ろうとすると、「え?もう帰ってしまうのですか」と話しかけられ、珈琲を頂きながら歓談した。ここは営利目的の店ではなく、愛好団体の持ち物だという。会費を払ってメンバーになれば、無料または格安でプレイできるそうだ。年配者が圧倒的に多いので、是非若い(比較してですよ)方にも入って欲しいという。僕は秋田県から遊びに来たことを告げ、ずかずかと入り込んだことを詫びた。気持ちの良い方たちで、「それでは入会は無理としても、花巻に来た際はいつでもプレイしに来て下さい。」と言って頂いた。料金は受け取って貰えなかった。高齢になっても、ビリヤードを楽しむ人たち、素晴らしいと思った。その後、なかなか入っていくことは出来ないが、あの中には「あの人たち」がいるんだなと感慨深くなる。
X-PRO3 / XF18mm F2R
もちろん、無断転用などしませんが
記念に書庫に入れさせていただきました。
(*^o^)/\(^-^*)
この写真を拝見しまして、私は新宿の繁華街から少しだけ外れたビル街を思い出しました。
もう30年くらい前になりますか、
週末になると、友人とビリヤード場に通っておりました。
とても懐かしい感じのする写真です。
背中越しにスティックを操ったり、それを玉の下に突っ込んで(笑)ジャンプさせたら、台の外に飛んでいきました。
見ず知らずの場所へ飛び込んでいくのは、相当な勇気とノリが必要です。
しまったぁという時もあれば、この度のロクさんのようなしみじみとする時もあります。
いつかコロナ禍が和らぎ、再び花巻を訪れる機会がありましたら、再訪談(決して思い通りの様子ではないかもしれませんが…)を期待したくなる、今回のお話でした。
風景写真の方が撮る写真のように華やかでないので、一般受けは悪いです。
そう言って頂き感謝します。
たまに知り合いの手引きで新宿にも行きました。「おっかなかった」です。
今回の写真は岩手花巻で、新宿とは無関係なのですが、実は撮るときに新宿のビリヤード屋さんのことを思い描いていました。
だからコメントでドキッとしました。
機会があれば、あの新宿の出来事をブログで書いてみたいのですが、特別な出来事がありました。
見るとはなしの感じで、その実は「じっくり」観察し、相手の力量を測る。高齢の大先輩たちが、やはりそうしていたので苦笑いしました。
羨ましい老後です。再会したいものです。
私も好きでした。大人の仲間入りしたみたいで、うん?もう大人だったか(^^ゞよくやっていました。
居心地のいい場所見つけましたね♪
レンズと一緒で、最初は満足したものが、もっと良いキューが欲しくなるのですね。
今は納戸のなかで寂しい余生です。
ここは本来は会員制なので、流石に遠慮してその後は行っていません。もう一度行きたくなりました。