山形県の東根市。昨日も掲載したが、かつて栄えた繁華街は廃れつつある。ピーク時の姿を留めたまま朽ちた建物も多く見かける。ある一軒のスナックの前に枯れ草の山が出来ていた。何気なく見ると驚いた。その山に埋もれるように猫が休んでいた。猫は毛がほつれにほつれ、相当に汚れていた。かといって今にも死にそうな感じではない。栄養もある程度は足りているようだった。雰囲気からして根っからの野良ではなく、どこかで飼われていた猫に違いない。この姿になるまでは、少なくとも年単位の時間を過ごしているだろう。もしかして、このスナックのママさんに飼われていた猫かもしれないと思った。ママさんの猫かどうかは別にして、少なくとも猫は店の前で誰かを待っているように見える。その姿を見て僕は言いようのない哀しさを覚えた。虚に開いた眼で、猫は何を見ようとしていたのだろうか。
X-PRO3 / XF23mm F2R WR
逆に小生のブログを覗くと“禁酒中”の6x6さんは呑みたくなるのでは...
来週、天候次第ですが、旅に出ます。でも6x6さんなら雨でも上手く写真を撮りそうですね~
皆、考え意識しその場所に居る…事を思うと、
この黒猫さんの瞳の奥の「想い」をついつい想像してしまいますね…。
お上さんと(想像上の)ママさんが重なりました。
とにかく良い旅を!。
忠犬ハチ公の猫版なのか、あるいはここが自分の場所だと思っているのか。
本当のところはわかりませんが、おっしゃる通り、ここにいる理由があるのですよね。
意味ありげな眼を見ると、どうしても感傷的に・・・。
「お富の貞操」。読んでみます。どんなおかみさんか楽しみですな。