東山町はモノクロ。そう決めた筈なのに、こんな建物と遭遇してしまう。あと少しで東山町は終わりだったのに・・・。こんな色に抗うことなんて出来ない。時の流れだけが作ることの出来る魅惑の色だった。チャイナハニートラップに打ち勝つ自信がある僕でさえ、これをモノクロで撮る精神力は持ち合わせていない。これに打ち勝ちたければ、以前に使っていた「ライカMモノクローム(モノクロでしか撮影できないカメラ)」、あれを投入しなければ無理だろう。もしくはモノクロフィルムを詰めたフィルムカメラだけを持っていくか。何と言っても、退路は物理的に断つのが一番簡単なのだ。写真撮りに、色の誘惑に打ち勝つ精神力を求めてはいけない。そんなモラルを持つのであれば、端から写真なんか撮らないだろうから。
LEICA M10 / SUMMICRON M35mm ASPH
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