22日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は小幅ながら下落した。
WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で、この日から期近物となった2017年1月物は前日比0.21ドル安の1バレル48.03ドルで取引を終えた。石油輸出国機構(OPEC)が月末に開く総会での減産合意を巡る思惑が交錯。1月物は買い先行後、下げに転じた。
OPEC総会では減産で正式合意するとの根強い観測を背景に、原油先物に買いが先行した。1月物は早朝に一時49.20ドルまで上昇し、期近物として10月28日以来ほぼ3週ぶりの高値を付けた。
買いが一巡すると、原油相場は次第に売りが優勢となった。一部報道でOPEC加盟国が事前の協議で調整を進めている4.0~4.5%程度という削減量については産油量の多いイランとイラクが慎重な姿勢を示していると伝わった。総会での減産合意を巡る不透明感が意識され、相場は売りに押された。
ガソリンは続伸し、ヒーティングオイルは4日続伸した。
ニューヨーク金先物相場は小幅ながら続伸した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である16年12月物は前日比1.4ドル高の1トロイオンス1211.2ドルで終えた。前週末にかけて相場が急速に下げた反動で、値ごろ感からの買いがやや優勢だった。
ただ、外国為替市場でドルがユーロなどに対して上昇するとドルの代替投資先として逆の値動きをしやすい金には売りも出て、相場の重荷となった。
銀は5営業日ぶりに反発し、プラチナは続伸した。