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原油先物相場は反落

2017年01月19日 | 気になるネタ

18日のニューヨーク・マーカンタイル取引所(NYMEX)で原油先物相場は反落した。WTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)で期近の2月物は前日比1.40ドル安の1バレル51.08ドルで取引を終えた。外国為替市場でドル安の流れが一服し、ドル建てで取引される原油の割安感が後退した。原油価格上昇を背景に米国でのシェール生産が増え、需給改善が遅れるとの見方も相場の重荷だった。

 18日は石油輸出国機構(OPEC)が月報を公表した。2017年のOPEC産原油への需要が前年比90万バレル増の3210万バレルになると予想し、年後半には供給過剰が解消するとの見方を示した。

 ただ、市場では「仮に減産合意が完全に実現しても、供給が予想される需要水準を上回る状況は続く」(米クリッパーデータのマット・スミス氏)と年内の需給改善に懐疑的な見方があった。

 月報によると米国の増産を背景に17年の非加盟国生産量は前年から増える見通し。米エネルギー情報局(EIA)が前日夕に公表した月次リポートでは、2月の米シェール日産量が1月から増えると予想されていた。

 一方、16年11月末の減産合意を受け、インドネシアを除く加盟13カ国の原油生産量は同年12月の時点ですでに前の月から減っていた。

 ガソリンは続落。ヒーティングオイルは3日続落した。

 ニューヨーク金先物相場は反落した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)で取引の中心である2月物は前日比0.8ドル安の1トロイオンス1212.1ドルで終えた。

 外為市場でのドル上昇がドル建ての金価格を押し下げた。朝方発表された16年12月の米消費者物価指数(CPI)の前年同月比の上昇率が2年半ぶりの伸びとなり、米連邦準備理事会(FRB)の利上げが意識されたことも重荷になった。

 通常取引終了後の時間外取引では下げ幅を一段と広げた。取引後の米東部時間14時に公表されたFRBの地区連銀経済報告(ベージュブック)は、物価上昇圧力の高まりを指摘した。為替相場がややドル高方向に振れ、金には一段の下げ圧力がかかった。

 銀は続伸。プラチナは続落した。



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