以前の記事(こちら)で紹介したチキ5213。やっぱり台車が変。
相方のチキ5212の台車は普通。
別の日に撮影したチキ5213積車。
(1・2枚目 仙台港 2008-7-6/3枚目 陸前山王 2009-6-1)
2010年に古川着で運転されたシキ801による特大貨物輸送。
B1梁使用で沼津の明電舎からの発送でした。
「ユニバーサル大物車」シキ800形の変圧器メーカ毎の梁の使い分けに興味があります。
ネット上の情報から梁と出荷元の対応をまとめてみると、
B1梁・・・日立、三菱電機、明電舎
B2梁・・・東芝
B2梁(中間梁併用)またはC梁・・・ダイヘン、愛知電機
という感じでしょうか(富士電機と高岳はよくわからないので保留)。
B1梁は継手を併用するために二眼式メスヒンジを有するのが特徴ですが、実際に継手を使ったことはどれくらいあったのでしょうか?
「大物車のすべて(下)」によれば、継手を併用した場合の互換形式(所有者)は以下の通り。
B1梁+継手1・・・シキ160形(富士電機)、シキ280形B2(富士電機)
B1梁+継手2・・・シキ300形B(日立)
しかしながら、これらのメーカからの出荷で継手を使用している写真を筆者は見たことがありません。
(写真は2枚とも 古川 2010-11-14)
雲仙岳のふもと、島原市深江に保存されている島原鉄道D3703です。
「川崎製35t級DL」が地元の仙台臨海鉄道で使われていたことを知り、同形態DLでは唯一の保存機ということで訪問しました(専用線のスイッチャーでは小山や扇町で現役?でしょうか)。
1967年「川崎車輌」時代の製造で、同形態のDLでは古参の部類と思われます。
台車も製造時期を反映してかクラシカルなものを履いています。
同機の最大の特徴は「2エンジン搭載」であることです。
両エンドに「煙突」「ラジエータグリル」があることがそれを表しています。
2エンジン搭載は「本線用」として製造された故でしょうか。
島鉄以外にこの形態のDLを2エンジンで導入した例を筆者は知りません。
ちなみに、仙台臨海鉄道に在籍したDD3501は1970年「川崎重工」製[1]で、台車もより近代的な形態になっています。こちらの岩堀春夫氏撮影の動画に登場する中条のスイッチャーが仙台臨海鉄道に在籍したDD3501と同一機と思われます。
(写真は全て 2023-8-24 撮影)
(1枚目 FUJI SUPERIA X-TRA 400/6枚目 Kodak Ultramax 400/現像:奈良写真現像屋さん)
[1]鉄道ピクトリアル No.644 「新車年鑑 1997年版」