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<ゴルフ5レディス最終日◇4日◇ゴルフ5カントリー オークビレッヂ(千葉県)◇6465ヤード・パー72>
一時は2打差に14人がひしめく超大混戦。そんななか12番まで6バーディ・1ボギーとスコアを伸ばしていたセキ・ユウティン(中国)が、13番で頭ひとつ抜けだした。
13番は474ヤードのパー5。191ヤードから4番ユーティリティでの2打目がグリーンを捉え、さらにピン奥3メートルのチャンスにつくと、これを決めた。静かに、それでも力強いガッツポーズが飛び出し、2位に2打差をつける単独首位に立った。だが、そう簡単にはいかない。
14番パー3ではティショットがピン下段13メートルに乗ったものの、3パットのボギー。「(スコアを)キープすれば優勝もあるから…」と頭にちらつき、続く15番パー4では「緊張」という“魔の手”が。ティショットでドライバーを振り切ったが右サイドのOB。結局ダブルボギーを叩き、逆にトップと1打差をつけられる5位タイに後退した。
プレッシャーに押しつぶされる優勝争いの場面。緊張が重くのしかかっていた。だが最終組で回った2日目、緊張で2バーディ・2ボギーとスコアを伸ばせずに、その晩、メンタルコーチと「(最終日は)プレッシャーに直面したときに逃げない」と1時間語り合った。
「もう無理かなと思ったけどまだ3ホールある」。そして、この最後まで“諦めない”という気持ちが、そのままプレーに現れる。
16番パー5で残り90ヤードの3打目から手前3メートルにつけてひとつ戻すと、17番パー3では5メートルのスライスラインを決めてバーディ。再び単独首位に躍り出て、クラブハウスリーダーで後続を待った。
最終的には最終組を回っていた吉田優利に並ばれ、プレーオフにもつれ込んだが、2ホール目で4メートルのバーディパットを沈めて決着。こん身のガッツポーズと笑顔を見せたが、すぐに大粒の涙を流した。
中国女子ツアーで賞金女王に輝いたという実績を携え、2017年から日本ツアーに本格参戦。19年に下部のステップ・アップ・ツアーで2勝を挙げているが、シード権は獲れないシーズンが続いた。“悲願”の初優勝。「わたしをずっと信じて応援してくれた」と、何度も何度も、支えてくれたファン、家族、コーチ、スポンサーなどへの感謝を口にする。
ツアー優勝を遂げた次の目標は「メジャー優勝」。さっそく来週には「日本女子プロゴルフ選手権コニカミノルタ杯」(京都府・城陽CC)が待っている。悲願の優勝をかみしめながら、次はビッグタイトルを目指していく。(文・笠井あかり)
以上、アルバニューS
このトーナメントのコースがトリッキーで優勝争いが最後まで分からない展開でした。セキユーティンだけでなく、小祝さくらも池に入れてトリプルで残念でした。
セキユーティンは、飛距離も出るようになり、運も味方にして優勝しました。
これからも上位でプレーできると思います。
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