今年の米大統領選の民主党指名争いにも出馬した、民主党のエリック・スウォルウェル下院議員が、中国人の女性スパイに籠絡されて情報収集に協力していたと一部メディアが報じ、大騒動になっている。スウォルウェル氏は米政府の機密情報に触れる機会の多い下院情報特別委員会に所属していた。こうした「ハニー・トラップ」は決して対岸の火事ではない。事情を知る識者は「スパイ防止法のない日本は、米国よりもスパイ天国だ」と警鐘を鳴らしている。
米ネットメディア「アクシオス」が、米情報当局者の話として伝えたところによると、問題のスパイはクリスティーン・ファン(別名ファンファン)と名乗る20~30代の中国人女性で、留学生としてサンフランシスコ近郊にあるカリフォルニア州立大学イーストベイ校に通っていた。
女性の正体は、中国の情報機関、国家安全部の工作員で、2011~15年に米西海岸を中心に米国各地で政治家や地方都市の首長らと交流を深め、親中世論をつくるための工作や情報収集を行っていたとされる。中西部の市長の中には性的関係を結んだ者もいたとされ、情報はサンフランシスコの中国領事館の工作責任者に報告していたという。
スウォルウェル氏が14年の中間選挙で再選を目指していた際、中国人女性は選挙資金集めに関わるなどして関係を深めたとされる。15年に米捜査当局から正体を説明されて関係を断った。その後、FBI(連邦捜査局)の本格的捜査が入ると、女性は突如出国したという。
典型的な「ハニー・トラップ」だが、日本の政財官界もひとごとではないという。
中国事情に詳しい評論家の宮崎正弘氏は「日本でも、首相経験者や首相候補に『ハニー・トラップ』の情報が流れたことがある。ある大物政治家の場合、『訪中後には、顔がテカテカしている』という噂も立った。現在は、日本の自動車や半導体など最先端技術が狙われており、エンジニアもターゲットのようだ。危険なのは現地だけではない。日本国内にもスパイは潜り込んでいる。日本人は危機感を持つべきだ」と語る。
当然、公安当局は日々、他国スパイの動向を監視している。
外事事件に精通する公安OBは「戦前のソ連から、今でもハニー・トラップの例は多々ある。ある高級官僚が『某国で勤務した官僚は、ほぼ汚染されている』と漏らしたことがある。女性に弱みを握られて、命を絶った官僚もいる。相手が民間企業ならば、籠絡は容易だ」と指摘する。
以上、ZAKZAK
アメリカでもデタラメな状況になっており、国家反逆罪で米軍が動くかと言われている。
スパイ防止法がない日本だともっと、ドロドロした沼になっている可能性大です。
スパイ防止法も与党も積極性がないのは、そのせいかも知れない。
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