弥生時代の大規模な環濠(かんごう)集落跡で知られる国の特別史跡「吉野ケ里遺跡」(佐賀県神埼市、吉野ケ里町)で3日、10年ぶりの発掘調査が始まった。これまで未発掘で「謎のエリア」と呼ばれてきた場所が対象となる。調査期間は2年で、佐賀県は「歴史的な発見が期待できる」としている。
発掘エリアは18世紀の創建とされる日吉神社の跡地約4000平方メートル。遺跡の中央付近に位置し、歴代の王の墓とされる北墳丘墓(きたふんきゅうぼ)の西約150メートルにある。遺跡の発掘は1986年から本格化したが、境内は未調査だった。氏子の高齢化などに伴い移転が決まったため県が公有地化し、発掘が実現した。
3日は、死者の埋葬に使った土器「甕棺墓(かめかんぼ)」の一部とみられる破片などが出土。現場では大勢の考古学ファンらが作業の様子を見守った。邪馬台国との関連が指摘され「吉野ケ里ブーム」が起きた約30年前にも遺跡を訪れたという神埼市の秋田勝次さん(77)は「当時は人だかりで発掘現場が見えなかった。歴史的価値があるものの出土を期待したい」と話した。
発掘調査に携わってきた佐賀城本丸歴史館(佐賀市)の七田(しちだ)忠昭館長は「調査地の地形は江戸時代以来変わっておらず、きれいに遺跡が残っているはず」と話す。付近では司祭者とされる女性が、多くの副葬品とともに埋葬されていたことに触れ、「副葬品がもっと多い、特別な身分の方が出てくる可能性がある」と期待を語った。【山口響】
以上、毎日新聞
日吉神社の跡地約4000平方メートルが謎のエリア?
歴代の王の墓とされる北墳丘墓(きたふんきゅうぼ)の西約150メートル?
新たな歴史の真実が出現するかも知れないですね。
教科書に載ってない内容だと面白い。
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