前回の続きです。
今度は、桐(キリ)の木の謂われをご紹介します。
北関東などの地域では、昔からの風習で、女の子が生まれるとキリの木を数本植えるという
習慣があるそうです。
キリの木が伐採できる頃に嫁入り道具となる箪笥などが必要になるからと謂われています。
ですので、キリの若木のある家には嫁入り前の娘さんがいるという印でもあったそうです。
今でも、その風習がきちんと続いているかどうかは分かりませんが、そのような木にまつわる
風習は昔からあるようです。
キリの特徴は火に対して、耐性があると言え、表面がすぐに焦げて炭化して、それ以上の中が
燃えなくなるという性質があります。
キリで箪笥を作ったりするのは、その性質を生かしているからで、万が一、火事になっても
箪笥の表面だけが焦げて、中に入れていたものは、守られるという、先人が考えた知恵です。
当店も小物入れなどキリを使った商品がいくつかございます。
このような中身を守る特徴を生かした商品であるとご認識頂ければ、非常に嬉しく思います。
【工芸品ショップ(いずかめ)】ショップサイト
http://www.izukame.com