先日、NHKEテレにて、「第63回日本伝統工芸展」の作品とその作者について紹介していました。
昭和20年代から始まったこのイベントも今年で63回を数えるそうで、今回も16作品が受賞したそうです。
やはり私は、木工芸部門の受賞作が一番気になります。
番組では、その中の2つの作品とその作者を取材していました。
お一人は、家具職人の方で、工芸の世界には、今まで無縁だった方のようで、8年前から出品されているそうです。
今回は、総裁賞を受賞され、楓の綺麗な玉杢の部位を用いて、それを湾曲に加工して仕上げられています。
カーブを描いて見えてくる美しい玉杢が美しく際立って見えました。
「これからも綺麗な杢目にこだわった作品を作りたい。」とおっしゃっていました。
お二人目は、御年84歳ながら、新人賞を受賞された方です。
寄木細工に70年携わってこられた方です。先人の匠の技に敬意を払い、江戸や明治時代の寄木細工の作品をコレクションされ、美術館
として運営されています。
その方は、その先人の技にさらに磨きをかけ、独自の新たな技を併せて、作品を作りだしました。
寄木細工でひし形の形を作り、それを稀少な神代桂で一旦隠してしまう、「あれっ・・・。」と思っていたら、
「切り込みを入れて掘り出します」といって、見事な作品に仕上がっていました。
渋みのある神代桂の表面を角度を変えてみると、その奥から見事な寄木細工が現れます。面白みのある作品です。
「先人の技を受け継いで、作品を作り、また次代の若い方々がそれを見て、奮起してくれたら、それが繋がっていくということ。」
とおっしゃっていました。
当店でも、寄木細工の商品がラインナップの中に多数ありますので、寄木細工の作品による受賞は、非常に嬉しかったです。
「早く実物が見たいなぁ。」と思うのですが、大阪での「第63回日本伝統工芸展」の開催は、来年の2月頃だそうです。
待ち遠しいですね。
【工芸品ショップ泉亀(いずかめ)】ショップサイト
http://www.izukame.com
【工芸品ショップ泉亀(いずかめ)】
◆お問合せTEL 06-6227-8130 (不在の場合は留守番電話が承ります。折り返しにてなるべく早くご連絡いたします。)
【工芸品ショップ泉亀(いずかめ)】
◆お問合せメール info@izukame.com